寄沢本流(表丹沢)

2004年07月03日(土)晴れ


梅雨の晴れ間、大井松田の寄沢本流のイイハシの大滝に友人の谷口君と行く。早朝、横浜を出て、寄大橋のゲート前に車を駐車して寄本流へ向かう。途中、二年ほど前の夏、滝郷のF2で、白骨死体を発見したので、今回、その側を通るので線香をあげてから行く。あれから、もう二年経ち、月日の経つのが早い。

寄みんなの森キャンプ場を抜け、立派な林道の終点に、遊歩道と雨山峠の登山道の標識があり、雨山峠に入っていく。すぐ、石畳の階段が現れ、シカ除けの金網の門を抜け、尾根道を行こうとしているところで、寄大橋で知り合った、丹沢の主(70歳のおじさん、相当丹沢に詳しい)が、我々に追いつき、寄本流の道案内をしてもらう。

F1-10mくの字の滝      F2-2段 5mの滝


尾根道を行かず、植林帯をトラバースしていくと、寄沢の河原に出て、沢沿いに行くと、一般道と合流した。大分近道したみたいである。
                                                                                    

さすが、丹沢の主、地下足袋に、ナップザック、身が軽く、ひょいひょい行くので、ついて行くのが大変(ザイル、カナビナ、ハンマー、ハーケン等が入っているので重たく)である。

何度か、サーボーダムを越え、沢を渡り、ようやく、寄沢本流の分岐に着き、丹沢の主と別れ、沢登りスタイルに変身して、寄沢本流に突入していった。







F4-3段 45m イイハシの大滝              F4-3段 45m イイハシの大滝の下部


左に折れ、進んで行くと、すぐにF1(10m)のくの字の滝が現れた。くの字型した2段の滝で、思ったより、迫力があり、直登は、右壁とルート図に書いてあるので見てみると、壁の中間にスリングが見え、そこを目指して、登っていく。逆層で登り辛く、慎重に登って行くが、ルートは、滝に沿って左であるが、右にルートをとったため、草付きの上にある、木を目指した。思ったほど、岩はしっかりしていなくて、ボロボロ崩れてきて、下で確保している谷口君の所に落ちていった。木の所で、一旦ビレーをとり、木を支点にして、、ザイルをダブルにしていったん懸垂下降で降り、谷口君をトップロープで、木の所まで行ってもらい、上で確保してもらい、私も登っていった。

木から、見下げる感じで、滝の上部を見ると、ピトンとスリングが見え、そこまで降りていく。ルートはもっと滝よりであった。しかし、逆層気味なので、嫌らしい感じがする。

F1を越えるとすぐ、F2(2段5m)が現れだし、ルートは左から越えると書いてあったが、写真撮影用に右より登って行ってポーズを取って、岩を掴んだ所、50cm四方の岩が浮き上がり、落ちそうになったが、バランスを保ちながら、岩を滝壺に投げ込み、難を逃れた。

本来のルートに戻り、左端より、ルートを延ばす。ここも、逆層で嫌らしく、途中ハーケンを一本打ち込む。後で分かったが、すぐ側に、古ぼけたハーケンが2本も打ち込まれていた。案外、登っている最中は気づかないものである。一段が過ぎ、二段目も左より登り着いた所にビレーポイントがあり、腐ったハーケンとスリングがぶら下がっていた。

空身で登ったので、ここで、私のザックを引き上げようしたが、ハング気味の岩に引っ掛かり諦め、谷口君を先に確保して上げ、ビレーポイントのすぐ上にある木に、ザイルを回し、ダブルで懸垂下降で降り、ザックを背負い登り返す。

ルート図によると、F3(5m)を登ると、正面にF4(3段45m)イイハシの大滝が、堂々たる姿で現れると書いてあるが、F3(5m)が、見あたらなく、すぐ正面にF4(3段45m)イイハシの大滝が、堂々たる姿で現れた。思っていたより、迫力ある滝で、本当に、この滝が登れるのか、不安になってきた。

丁度、良い時間なので、腹ごしらえと、ルート図を出し、作戦会議を開く。直登ルートは、右岩壁の草付きと岩とのコンタクラインがルートと書いてあり、良く見ると、残置ハーケンらしきものが、見えたので、間違いないことを確認して、アタックを開始する。始め、ホールドもあり、スタンスもあり、登り安かったが、残置ハーケンの所に行き着く手前が、草付きの逆層気味で、不安定だったが、なんとか、たどり着き、最初のカナビナを架けることが出来、まずは一安心である。

それから、滝の側には行かず、草付きと岩のコンタクラインを攻め行き、要所要所には、古ぼけた年代を感じさせるハーケンが打ってあるので、そこにヌンチャクをかけ、ザイルを通して上に進んでいった。又足場が不安定だったので、古ぼけたハーケンにアブミをかけたが、支点が一ケ所なので、安定が悪く、膝をアブミの中に入れて固定して使った。(感想)思ったほど使いづらい物であることが分かった。上を見上げると、逆層の大きめの岩にハーケンと、古ぼけた湿った40cm程のスリングが垂れ下がっていた。

それを手がかりして、カナビナを通せばしめたものであるが、逆層で足場が不安定なので、手がスリングに届かない。腰に付けてある、ヌンチャクを取り出し、それにスリングを引っかけて、すぐ脇にあるハーケンにヌンチャク引っかけ、ザイルを通して、まずは一安心である。しかし、ルートは、それより上には行っていなく、一旦、滝の側の方へ降りた所に、小さなテラスがあり、ハーケンも打てそうな所があったので、打ったがなかなかハーケンが泣いてくれない(しっかり入っていると金属音のいい音がするが、鈍い音しかしない)が仕方なく、不安を感じつつ、ヌンチャクとザイルを通し、水際に沿って登っていった。

ここまで、来れば占めたものであるが、ダブルで使った9mm50mザイルが、なかなかスムーズに、流れてこなく、ザイルを引っ張り上げるのに苦労した。やっとビレーポイントに到着した。上段の滝下はすぐ滝壺になっていて、降りるところがない。二人程がやっと立てる程の小テラスしかなかった。ビレイピンは3本あり、スリングもかけてあった。錆び付いていたが、以外しっかりしていたので、これを利用して、懸垂下降で、25m下の、谷口君の所まで降りていった。

再度、ユマールで、自己確保しつつ、イイハシの大滝を登り返し、ビレーポイントまで行く。こんなにも、リードと、トップロープの違いを、感じたのは久しぶりであった。始終、私を確保してくれた谷口君にご苦労様と、感謝の気持ちでいっぱいである。下山は、来た沢を、懸垂下降で降りていった。寄大橋の駐車場に戻った。
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