常念岳

           常念岳 山行記録     2000年5月29日〜30日

2000年5月29(土)早朝川瀬さん宅へ行く。4:30前に行ったのであるが、もう玄関の前で待っていた。空は少し淀んでいたが、まあまあの天気であった。まだ朝が早いためか甲州街道は渋滞も無くスイスイと調布ICに向けて走った。中央高速に入ってからも車の流れは順調で笹子トンネルを抜けると南アルプス、八ヶ岳連邦、北アルプスの山並みが手に取るように見えた。

その中に、今回川瀬さんに計画書を出した甲斐駒ヶ岳の支稜に有る鋸岳の峰峰が車の左車窓に見え、たしかに鋸みたいなギザギザした山稜の魅力的な山である。そのうち、体力が出来たらアタックしようと心に決める。 豊科ICを降り、すぐ左折して真っ直ぐに見える三角錐の立派な山の常念岳を目指した。

真っ直ぐに向かっていくと約30〜40分で三股の駐車場に到着した。(ここが常念岳の登山口である。) しばらくは、林道を10分程度歩くとトイレと登山届所があり、そこに計画書を提出したのであるが、このコースからあまり入山していないようで、普通常念岳へは、別の一の沢ルートがあり、そこだと4:30で常念小屋へ行くことが出来るのであるが、我々はアイガーの訓練でもあり、わざわざ前常念岳を越えていくルートで時間も6:20もかかるルートを選んだのである。 

登り初めてすぐに、左に蝶ケ岳方面、右常念岳への分かれ道があり蝶方面は沢筋の道で常念岳の道は急激な尾根道をぐんぐん登っていくコースである。川瀬さんが先頭で、快調にぐんぐん登っていった。なかなかついて行くのが大変で、途中倒木などあって少し遅れてしまっても、待ってくれないので追いつくのに大変であった。 

一時間に10分程度の休憩で2ピッチの所まで来ると、やっと尾根筋に出ることが出来た。途中余り人が入っていなかったので、年輩の男性(60才?)程度の人を抜いただけであった。ここで朝が早かったので、わが家のお君さんが作ってくれたおにぎりをお腹の中にほり込んだ。私は1個であったが、川瀬さんは2個食べたためか?この後のピッチがいままでの様な快調なピッチで無くなり、私には、丁度よいピッチに変わった。

標高は2185Mで前常念岳までまだ高度差467Mもあり、これからまだまだ急な登りが待っているのかと思うと、少し嫌になるが、尾根筋からばっちりと雪の付いた北アルプスの穂高連峰が、飛び込んできて今までの苦労が報われる思いである.尾根道を20〜30分行くと残雪が木々の間に現れてきて、ようやくアルプスに来た実感が湧いてきた。

見上げると前常念岳の花崗岩がごろごろ無造作に、むき出した感のする山肌が見えてきた。ここからが一番きつく、岩をつかみながら登っていった。前常念岳の避難小屋を過ぎて見晴らしの良いところで昼食とする。リュクザックから携帯電話を出してみると、アンテナが3本立っている。感度良好であった。常念岳へは、尾根節に200M程度登ると頂上である。

小屋へは頂上経由が今の時期のコースであるが、我々はトラパースルートを行った。だれも、行った気配が無く残雪が中途半端に腐っているので歩きづらく、アイゼンとピッケル、ストック併用で、ルートハンテングしながら進んだ。さすが川瀬さん、残雪のトラーバースに慣れている。しかし川瀬さんはストック2本だけなので滑った時ひやっとしたが、本人はそれどでもなかったらしい。

普通0:40程度で小屋まで行けるはずが、2:00時間もかかってしまったが、到着時間は予定通り16:00に到着した。小屋に荷物を置いて缶ビールを買い込んで、小屋の前のベンチで槍、穂高連峰の峰嶺が、大迫力で目の前に迫ってきて、だた黙って男はビールを飲んだ。夕食は窓一面に広がる槍、穂高連峰を見ながらワイングラスの杯をあわせた。

5/30(日)4時頃から明るくなり、小屋がザワザワ仕始めてきた。もう準備して出かける人がいる。大天井岳方面、燕岳方面に行く人なのであろうか??ご来光が4:30頃なのでみんな小屋から飛び出して、輝く朝日を体いっぱい浴びていた。我々は、常念岳経由、蝶ケ岳から三股ヘコースなのでゆっくりと小屋の朝食を食べ、弁当をもらい6:40小屋を出発した。

 見上げると常念岳へ向かって人が20人近くいた。これから何人抜けるか????がんばって見ることにする.小屋から1:00のコースであるので、余り抜けないと思っていたのであるが、頂上近くでやっと18名を抜くことが出来た.常念岳の頂上からは、いままでいろんな山を行ってみた中でも一、二を争う見事なロケーションであった。

富士山、南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、浅間山、奥秩父、槍穂高をはじめ、後立山連峰、白山まで展望する事が出来最高に幸せな時であった。ウイスキーで乾杯の後、携帯電話で自宅に電話する。感度は最高に良かったが、いまいち君江の反応は、眠そうであった。 蝶ケ岳への道は、稜線沿いの登り下りのある残雪と樹林帯のあるのんびりとした縦走コースである。


これほ贅沢なコースは無いと言っても過言でないと思われるコースである。 蝶ケ岳ヒュッテでこれで槍、穂高の見納めなので、小屋前のベンチでビールを飲んでいると上空にハングライダーが上昇気流に乗って5〜6機施回していた。風も無く雲も無く最高の気象条件でフライト出来ることは、彼らにとっても最高にパッピーなことであろう。私も機会が有れば、バラグライダーでフライトしてみたいものである。

いつまでも眺めていても、きりがないので重い腰をあげて下山にとりかかった。三股までの道は、急な残雪の残る斜面で、ピッケル、アイゼンを使っての道で一般向きの道ではなかった。雪が無くても結構きつい登り坂がつづく大変な道である。下山後四季の郷温泉にて、山の汗を流して帰路についた.

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