雪の餓鬼岳(2647m)
2010年11月04日〜06日

11月04日(木)晴れ
自宅15:30〜相模湖IC(中央高速)豊科IC〜20:20白沢登山口(車中泊)

11月05日(金)晴れ後小雪(高低差1654m)(所要時間13時間10分)
白沢登山口(993m)3:50〜餓鬼岳登山口〜紅葉ノ滝〜魚止ノ滝〜6:14最終水場6:20〜7:54大凪山8:10〜9:15百曲手前(2290m)〜11:00餓鬼岳小屋(餓鬼岳2647m)12:00〜14:04大凪山14:10〜15:30最終水場(1500m)〜17:00白沢登山口〜大町温泉(薬師の湯)車中泊

11月06日(土)晴れ
大町温泉5:30〜青木湖〜サンアルピナ鹿島槍〜(中央高速)〜13:00自宅


以前から、山名が気になっていた燕岳の北側にある餓鬼岳を今回目指す。ガイドブックによると、常念山脈の北側に位置し、岩稜を従えた険しい山で白い花崗岩と木々の緑が艶やかなコントラストを見せる山と書いてある。(山名の由来はいくつかあるが崖(がけ)が転じて餓鬼(がき)になった説がある)この時期、山小屋は10月末で閉鎖なので、冬山装備、コンロ、コッヘル、シュラフカバー、シュラフ、行動食、非常食、ザイル、ピッケル、アイゼン、テルモス、水(2リットル)、救急セット、ヘッドランプ2個(予備電池)その他とザックの重さは15kg程あり、それなりに肩に食い込む。

(餓鬼岳より剣ズリ)

豊科ICを降り,ナビのお姉さんの指示どうり行く。国営あずみ野公園を過ぎ細い林道に入って行く。暫らくするとゴリラの大きな看板が出てくる。其処がモトクロス場で、其処からもっと林道が狭くなり、木々の枝が車に摺れる。買ったばかりのデリカD:5が可哀相である。白沢登山口の手前に6台程駐車スペースがあり、私は白沢登山口にある5台程の駐車スペースに駐車する。其処には簡易トイレとベンチがある。後からやって来る登山者の為、車を簡易トイレ寄りに幅寄せする。何か変な音がした。やっちまった、、、、、。真っ暗の中。下りて、懐中電灯で車体の腹下を見ると、、パールホワイトの塗装が少し剥げている。少し落ち込む。下山してみると、入山者は誰も居らず、わざわざ、簡易トイレ側に幅寄せする必要もなかった。残念無念。

翌朝、3時起床。車内でお湯を沸かし、テルモスにお湯を満たし、コーヒーとアンパンとバナナで朝食を済まし、3時50分ヘッドランプ2個と熊除け鈴2個ぶら下げて、真っ暗な林道を行く。空は、満天の星空である。15分程で餓鬼岳登山口に到着。標識に餓鬼岳6時間30分と書いてある。此処から下り坂の樹林帯の中に入って行く。すぐ白沢(花崗岩の沢で白い)に出会う。沢の音が大きく、鈴の音がかき消される。

ヘッドランプを一つ手に持って先を照らす。枯れ葉が霜で光って滑りやすい。随所に沢脇に梯子、クサリが敷設されているが、、木が霜で滑りやすく要注意である。大分木も傷んでいる。紅葉ノ滝の標識があるが、まだ時間が早く真っ暗で音のみで何も見えない。随所に梯子、手摺が現れる。魚止ノ滝の標識が現れるが、、滝音のみで何も見えない。時間は5時40分である。

漸く明るくなって来た。明るい花崗岩の滑滝が現れ、なかなか素晴らしい沢である事が分かる。最終水場のベンチ(1500m)でやっと休憩する。此処から大凪山(2079m)まで標高差579mの急坂が始まる。日陰の登山道には、白い物が現れる。一部道が崩れ迂回するが、積雪があり難儀する。その後、雪のガレ場が現れ、餓鬼小屋の落石注意の看板が眼に入る。見上げると、不安定な石が尾根近くまで続いているのでピッケルを出す。ガレ場から南東の方向を見ると、八ヶ岳と南アルプスの間に富士山が見える。

何の変哲もない尾根に出る。其処が大凪山で樹林帯の中で展望は悪い。2290mの百曲手前までコメツガの登り坂尾根が始まる。木々の間から鹿島槍方面の白い斜面が見えるが頂上部は白い厚い雲で覆われていて見えない。大町市街は良く晴れて快晴であるのに。2235m付近の木々の間から餓鬼のコブと唐沢岳が見える。雪がだんだん深くなってくる。良く見ると、足跡一つと犬(?)跡を発見。この跡が百曲の手前で消えて戻った形勢である。

此処から、餓鬼岳まで、夏時間で1時間30分ほどかかり、小屋も閉鎖しているので諦めたか?。積雪は20cm〜30cmあり、ここからラッセルが始まる。所々、兎や鹿(カモシカ?)の足跡が登山道を横切っている。熊よけの呼子を吹きながら行く。遠くで何やら黒い物が動いている。急に心臓の鼓動が速くなる。熊か、、、、、、と思ったら、、、、、カモシカが意気よい良く崖を駆け下って行った。「あ、、、、ビックリした」。赤テープを頼りにラッセルを繰り返す。

名の通り百曲(412mの登り)で、曲がって、曲がって、曲がって上を目指す。アイゼンとピッケルがなければ、引き返す勇気が必要である。下山が危険。やっと稜線に出る。後は餓鬼小屋まで山頂を巻いて行くが、登山道は雪の重みでハイマツデ覆われている。這い蹲りながら進むが雪が首に入り手も冷たさで痺れる。小さな冬期小屋(閉鎖)を回りこんで餓鬼小屋に着く。

百曲から小屋まで休みなしで約2時間もかかってしまった。やはり、ラッセルはキツイものがある。小屋の軒下でコンロを出してカップラーメンを作るが、手が痺れて痛い。コンロで手を温め漸く手の感覚が戻ってきた。登山口で5度だったので、標高差1654mなので、約10度低く、−5度以上である。防寒服を着こんでラーメンを食べていると、雪が降ってきた。風が無い分ましであるが、大分冷え込んできている。早々に、食事を済ませ餓鬼岳を目指す。

夏だと5分ほどで行けるが、10分もかかった。小さな祠があり、餓鬼岳の黄色い標識は倒されてあった。此処から見る剣ズリの岩稜は素晴らしく絵になる風景である。此処から、登山口まで5時間の下りが始まり、天気も良くないので、早々に下山する。帰り、来る時、何も見えなかった、魚止ノ滝、紅葉ノ滝、などなかなか見応えの滝で感心する。白沢もなかなか見応えのある沢である。梯子、クサリ等で道はハッキリしているが、大分木が腐っていて補修が必要である。朝3時50分から17時まで13時間10分の行程は、なかなかシンドイが充実した一日であった。今夜は、大町温泉薬師の湯で疲れを癒し車中泊で明日ゆっくり帰宅する。





餓鬼岳登山口(頂まで6時間30分)










餓鬼のコブと唐沢岳
















餓鬼岳の崖











餓鬼岳の崖











餓鬼岳










餓鬼岳









左、有明山(信濃富士)











滑沢











滑沢



















白沢



















魚止ノ滝















紅葉ノ滝













白沢















白沢









野生のサルも大変(11/6)





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