光岳(2591m)イザルケ岳(2540m)易老岳(2354m)

2010年9月10日〜12日

9月10日(金)晴れ
自宅7:00〜8:30Kさん宅9:15〜(中央高速飯田IC)〜16:00易老渡(いろうど)車中泊

9月11日(土)晴れ
易老渡5:00〜6:50面平〜10:20易老岳〜三吉ガレ上〜12:05イザルケ岳(昼食)〜13:30光岳小屋〜(光岳往復0:40)

9月12日(日)曇り後晴れ

光小屋5:30〜7:20易老岳7:30〜10:10易老渡10:30〜11:30かぐらの湯13:00〜(松川IC〜相模湖IC)〜21:20自宅

今回、念願の光岳にKさんと一緒に行く。以前、北岳から聖岳までは、大昔縦走したので、光岳が宿題として残っていた。Kさんも百名山あと僅かで、光岳には、行きたいとの希望で今回、二人で行くことになった。中央高速の飯田ICを下りてから2時間も走らないと登山口に着かない山奥である。

(イザルケ岳より富士山)

先日来の台風9号で丹沢湖方面で500mmの降水あり、林道の道が心配であったが、何箇所か崖崩れの跡があったが、問題なく通過することが出来て一安心である。途中、「日本のチロル」と言われている信州遠山郷の下栗の里(2009年にほんの里100選)を通過するが、名に恥じない所である。

易老渡(いろうど)の駐車場に16:00頃到着する。もう5〜6台の車が駐車していた。ナンバーを見ると、なんと鹿児島ナンバーの軽バンがあり驚く。さすが、光岳は100名山だけあって、全国から登山者が来ている。駐車場の手前に、地元山岳会がボランテアで作った待合所とトイレがある。待合所のベンチには何故に革靴の重登山靴が置いてあり、その脇に2年前の5月から中川さんと言う32歳の男性の捜査願書(写真入り)が3枚置いてある。いまだに発見さていない様子である。雪渓から足を滑らして、何処かの沢で白骨死体になっているのか?。早く仏さんを見つけて成仏させてやりたいものである。







イザルケ岳より
聖岳(中央部)








車を待合所に近い所に寄せ、イスとアイスボックスをテーブル代わりにして、コンビニで買ってきた弁当とビールで早夕飯にする。空を見上げると、青空が広がっていて、明日の天気を保障している。仕事を終えた営林署の車が我々を羨ましそうに横目で見ながら山を下って行く。外で食べる弁当とビールは何故か格別に美味い。美味い。

車のシートを倒し寝床を造る。今回のデリカD:5は幅、長さがあるので、ザックを運転台に置き、後列2列目のシートを倒すだけで十二分の寝床を確保出来るので、楽チンである。寝床の準備も出来、夜空を見ていると、ひっきりなしに、夜間飛行機が東から西方向へ星の合間を抜けて飛んで行く様を見ていると、下から2台の乗用車が、我々の前に停車した。様子を見ていると各車に女性が一人しか乗っておらず、一台の車の方へザックを移し変えている。

闇夜の中から声をかける「どちらへ行くのですか?」びっくりした様子で「光岳です」「どうしてザックを移し変えているの?」車一台で池口登山口へ行くのです」「え、、、、、池口登山口??????」彼女達は、、、池口登山口も知らないのかという感じで我々おじさんの相手をする暇もなく、一台の車で、、、サッサッと下りて行った。彼女達を見送った後、地図を広げて見てみると光岳に行くには、易老岳から行くルートと池口岳から行くルートがある事を認識する。車ナンバーを見ると、豊橋と静岡ナンバーの地元車である。納得して寝る。

車内は意外と暑く、私は車から出て、側の待ちあい所に寝袋とエアーマットとウチワを持って避難する。結果、窓が開いていて、「カ」の攻撃と風向きによってトイレ臭の攻撃を一晩中受ける。夜中、ドンドン車が上がって来る。殆どが、聖光小屋(せいこうこや)方面に上がった行った。

9月11日(土)晴れ

朝、カップラーメンを腹に流し込みヘッドランプを付けて5:00に出発する。少し戻った所に、登山届箱があり投函する。朱色のガッチリした鋼鉄の橋を渡り樹林帯の中に入って行く。最初から九十九折りの急坂が始まる。Kさんが先頭で「ためしてガッテン流」方法で登る。つまり、「演歌」を歌えるぐらいゆっくりと登る。その代わり、殆ど休憩はとらない。急坂のジグザグの道を登る。久しぶりの登山なので話が弾む。後ろから、ドンドン登山者が抜かして行く。易老渡(880m)から光岳(2591m)の高低差1711mである。ミズナラの大木や桧の大木が現れだし登りが緩くなったところが面平で休憩する。

樹林帯の中なので思ったより暑くは無く快適な登山が出来る。時たま木々の間から聖岳西面が朝日に照らされ大きく見える。易老岳(2354m)まで基本的に樹林帯の中を、延々とシャベリながら歩く。小さな岩稜のトラバースが現れる。左側はそれなりに切れ落ちていて迫力がある。Kさんは、「アイガー北壁の神々トラバース」みたいと言うが、、、、チョットそれは言い過ぎみたい、、、、、。その後、だらだら樹林帯の中を行く。苔むして趣きある道である。

易老岳は樹林帯の中にあり、展望はきかず標識のみが遠慮気味に立っている。そこからは下りが始まる。展望の良い所で大休憩を取ろうとするが、、なかなか良い所が見当たらず三吉ガレ手前で一本立てる。遠くには恵那山が見えている。天気が良く最高であるが、、いやにハエがうるさく、手でハエを追払いながら妻手製のアンパンをほおばる。少し先に行けば展望良くイザルケ岳、光岳、恵那山、中央アルプスが見える展望所がある。

三吉平からゴーロの谷筋が始まる。この猛暑の為かコバイケソウが全て枯れている。しかし、紫色したトリカブトだけは元気良く咲いている。静高平まで来ると、やっと我々より先に行った二人連れを追い抜く。そこに水場があるが涸れていた????。数日前に、台風9号の影響で大雨が降ったのに此処には降らなかったのか??????。水が無い。丹沢湖には500mmもの大雨が降ったのに、、、。

天気も良く、時間も早いのでイザルケ岳(イザルと言う笊からきている)に寄って行く。ダケカンバとハイ松の中を突き進んで行くと、急に木々が無くなりガラ場になる。頂上部は大きな丘みたいで、草木がなくガラ山である。その為360度眺望の素晴らしい景色を堪能出来る。真正面にどっしりとしたデカイ聖岳、その左に上河内岳、茶臼岳、その右奥には富士山がドッシリ構えている。愛鷹山も見え、右奥に何やら半島の先に島影が見える。帰ってから調べると房総半島の先の伊豆大島だと分かる。聖岳から左方面は兎岳、中盛丸山、双耳峰の大沢岳が見える。赤石岳も聖岳の左にほんの少しだけ遠慮がちに見える。南アルプスは「デカイ」と再認識する。

光小屋まではセンジケ原の木道を通り15分程で着く。あまり早いと小屋番に返させられると危惧しながら小屋にチェックインする。あまり早いと日帰り可能だから?。(この光小屋は条件アリ。食事の提供は全員50歳以上かつ3名以下のグループで午後三時までに手続きされた方のみ)到着すると、白髪頭のメガネをかけた人の良さそうな60歳代?過ぎの管理人が、我々の為にお茶を出してくれた。驚き。この小屋は、静岡県営小屋で9月20日まで営業でそれ以降は2Fから自由に出入り出来る解放されている小屋である。さすが県営小屋である。

時間が早いので、水と地図を持って光岳とヒカリ石に向う。10分程で樹林帯の中にある光岳の頂上に着く。デカイ四角い木に「光岳」と水戸黄門の印籠みたいにこれが目に入らぬか、、、、、、と言った感じで書いてある。そこから少し下った所に御料局4等三角点があり、7分ほど下った所にヒカリ石がある。白いひび割れた岩山である。(深田久弥の日本百名山の本によると、山頂に西面の森林中に巨岩が露出していて、それが夕日にテカリと光るのが下界から認められたから)これが、光岳の由来みたいである。その岩山で暫らくKさんと座って加加森山、池口岳を見ていると、森林樹林帯でハイマツの生えている気配がない。後で調べるとこの光岳が、世界最南端のハイマツ帯であると深田久弥の本に書いてある。それで、百名山に選んだのかな?。

小屋に戻り、缶ビールで乾杯する。夕食は午後五時からで、割り当ての場所で待機するが、、、意外と登山者は少なそうである。窓から太陽の光が差し込み窓枠に富士山がハマっている。色々な山小屋に泊まったが、このような山小屋は珍しい。結局、夕食組は12名で自炊組みも10名程度であった。そのため広々と小屋を使えてラッキーである。私はシュラフ持参で1500円引きであるが、NOシュラフの人は、小屋専用のシュラフを使用する。

夕飯は味噌汁とテンプラ6品とご飯のシンプルな夕飯である。これが分かっていれば、高級缶詰でも持ってくれば良かった。管理人2人(夫婦?女性は31年間管理人をしている)でやっている以上贅沢は言えない。水場はここから20分の所にありテント泊まりの人は大変である。小屋はポンプUPしているみたいである。自炊組みは我々の食事後、同じ場所で2リットルペットボトル10本置いてありその範囲での食事である。食後、外に出てみると視界が悪くガスっているが、ガスの切れ間から夕焼けが美しい。

9月12日(日)曇りのち晴れ

5:00時前、質素な朝食を食べ、早々に登山準備をしてガスの中を下山する。苦労して登って来たが、下山は景色が見えない分、随分早く下りてしまう。途中、12〜13名のツアー登山者に出会う。皆さん高齢の登山者ばかりで頑張っている。ラストを受け持つサブガイドのザックの大きさにご苦労様の声を心の中で言いつつ易老渡の駐車場に向う。下山後は「かぐらの湯」(600円)の露天風呂に浸かり帰路に着いた。





易老渡(いろうど)









易老岳手前の樹林帯















三吉ガレ手前














三吉ガレ










センジケ原の木道










光岳










世界最南端のハイマツ













光岳頂上


















テカリ石



















県営光小屋












小屋より富士山









小屋前より夕焼け













かぐらの湯
(露天風呂)










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