白馬三山と雲上の露天風呂
                          (白馬岳2932m杓子岳2812m白馬鑓 2903m)

2009年8月20日(木)〜 22日(土)

8月20日(木)
自宅15:00〜(中央高速豊科IC)〜22:15猿倉無料駐車場(車中にて仮眠)

8月21日(金)
猿倉山荘5:45〜6:09鑓温泉分岐〜7:00白馬尻7:40〜9:32大雪渓上9:42〜岩室跡〜10:00葱平(ねぶかっぴら)〜10:38避難小屋跡〜11:06岩陰〜11:40村営白馬岳頂上宿舎13:00〜13:20白馬山荘

8月22日(土)
白馬山荘5:30〜白馬岳往復〜5:55白馬山荘6:00〜7:30杓子岳〜8:30白馬鑓8:40〜9:00鑓温泉分岐〜9:45大出原(おいでっぱら)〜10:20鑓温泉小屋11:15〜13:15小日向のコル(おびなた)13:25〜14:45猿倉荘〜14:55駐車場 〜白馬八方温泉(小日向の湯) 〜23:15自宅


8月20日(木)(はれ)
午前中の仕事を終え、何時もの如く中央高速の長坂ICで下りて入りなおして豊科ICに向かう。車はガラガラ、諏訪SAもガラガラ、、、やはり不景気なのか?。

(左:白馬岳 右:杓子岳)

猿倉無料駐車場に着くが、ここも、平日の為かガラガラである。何だか拍子抜けである。寝床の準備をして缶ビールを空けシュラフに潜り込むが暑い。空はドンより曇り,星一つ出ていない。明日の天気が心配である。










8月21日(金)(雨)
早朝,目を覚ますと、やはり厚い雲に覆われ、稜線はガスって何も見えない。お湯を沸かしカップラーメンを胃袋に流し込み。登山準備をして出発するがパラパラ雨が降り出し,いまいち士気が上がらない。駐車場にいた尾道ナンバーのオヤジが、車の窓から我々に声をかける。「山は逃げないから明日にしたら、、、、」尾道オヤジはここで沈没みたいである。我々は、行くところまで行くのだ。
(左から旭岳2867m、白馬岳2932m、杓子岳2812m)

そんなにノンビリと出来ないのだ。しかし、初めから激しい雨だと諦めもついて、小谷温泉泊、雨飾山往復と言う手もあるが、これがツアー登山だとなかなか難しいところである。ツアーガイドの難儀のところである。

猿倉山荘前の広場(バスの折り返し場所)には、一般車でいっぱいである。誰しも考えは同じ、数mでも歩きたくない、、、。山に歩きに来ているんだろが、、、、。ルールを守れ。手前の一般車駐車場はガラガラなのに。猿倉山荘前には静岡登行会の小型バスから高年のオジサン、オバサンがゾロゾロバスから降りてきた。この団体と一緒に歩きたくないので、早々にトイレ(立派なトイレの側に給水も出来る)を済まし、出発する。大雪渓方面1時間。白馬鑓温泉方面分岐15分の標識を確認して、登山道に入って行く。このまま登山道かと思えば、10分も歩くと立派な林道に出る。ここから5分もすると、鑓温泉の登山口が現れる。

だらだらした林道を進む内、北股入川右手奥にサボーダムが見えてくる。上流部で雨が降った為か、落差50m以上はある立派な滝に変身している。猿倉山荘から45分位で林道の終点、御殿場に着く。小屋の古ぼけた軽トラックが2台道脇に置いてある。ここから本当の登山道で、雨も激しく降り始めた。風が無いので、透明傘が役立つ。仮設の橋を二箇所渡り岩場が出てくると白馬尻山荘に到着する。ここに、1000円也の軽アイゼンが軒先にぶら下がっている。ここで雨宿りしていると、下から三人の若い女性(珍しい)が登ってきた。ベンチに座ると同時に三人、タバコをプカプカ吸い出した。さすが、最近の若者である。白馬山荘でも三人娘?はプカプカモクを吹かしていた。雨も小降りになったので、大雪渓に向けて出発する。

雨が激しくなったり、小降りになったり忙しい。風が無いだけ有り難い。15分もすると開けた台地に到着する。ここでアイゼンを装着して雪渓に入る。上部を見ると、黄色の雨具を着た男性が一人だけ登っている。まだ時間が早いためか、、、、。この時期の白馬大雪渓では考えられない。山の写真を見ると、夏の富士山同様、人の列が、蟻ン子の様に繋がって登っているのを連想させるが、、、天気も悪い為か、我々の先には一人しか見当たらない。雪渓上部はガスって何も見えない状態である。


黙黙と赤いラインの印の所を歩く。朝が早く雪渓が凍りついているにで、しっかりアイゼンの利きが良い。振り返ると雲海の上に高妻山が顔を出している。殆ど、休み無く歩き続けて雪渓の上部に着き休むが、雨が激しく、この付近何度も落石、岩崩で遭難している地帯なので、絶えず上の様子を見ながら休む。今にも落ちてきそうな、大きな岩がゴロゴロしている。この先からは、高山植物帯で、いたる所青紫色したミヤマトリカブトの群落でいっぱいである。
(丸山から左:杓子岳・右:白馬鑓)

岩室跡を過ぎ、葱平に着くが、、、、、ガスで何にも見えない。目を擦ってシッカリ見るとボンヤリと小雪渓と岩山が見えるだけである。天気が良ければお花畑の中、ノンビリと行たい所であるが、風雨が強くなる。我々の前に雪渓上部にいた黄色雨具を着た人が岩陰で休んでいる。あまり飛ばしすぎたのか、相当疲れている様子である。上から降りてきた赤帽子のグリーンパトロールの人にポカリスエットを貰っていた。我々は、彼を横目で見ながら上を目指す。開けた岩場が出てきた。そこは避難小屋跡で、現在新しい非難小屋を建築中である。一人、ガスの中黙黙と足場用のパイプを束ねて作業をしている人がいる。何と、体格の良い人は外人である。ご苦労さまと頭を下げ上を目指す。

上から降りてきた人に村営頂上小屋までの時間を尋ねると、あと数分とのこと、その数分が長いこと長いこと、妻の君江を励まし励まし登るが何も見えない。急に、頭上にボンヤリと大きな岩山と思った代物が、村営頂上小屋であった。よく、小屋近くで力尽きて遭難騒ぎがあるが、、、まさしくこのような事である。小屋に飛び込み、濡れたものをストーブの前で乾かし、ゆっくりと昼食をとり、ここより20分程の白馬山荘に向かう。勤労者山岳連盟のカードを提示して一人500円引きで、8500円で白馬山荘に泊まる。小屋のオーナーは今年の夏は天候不順で、登山者は例年より相当激変したと嘆いていた。

この小屋は収容1500人出来るが、、、今日は120名程度である。我々が案内された小屋は2号館3階で両側、蚕棚みたいに畳2枚で仕切ってあるが戸がない半個室である。本来枕が4個あるので4人部屋である。今日は2人である。それも、一つ置きで対面も空いている。丁度良い時に小屋に入れた。外は風雨が益々激しくなってきた。明日の天気が心配である。夕食後のテレビの天気予報だと寒冷前線が今夜通過するので、キリ、若しくは一時雨の予報である。夜半、雨が小屋の屋根を激しく叩きつける音がしてなかなか寝付けない。

8月22日(土)(晴れ風強し)
早朝、トイレに行くと、雲が切れて青空が見えている。これはラッキーである。昨日、朝食は止め、お弁当を昼飯にして、朝食はアンパンで済まし、白馬岳を往復する。空身なので、油断すると飛ばされそうになる。高山植物の立ち入り禁止のロープにしがみつきながら頂上を目指す。雲の流れが速く油断出来ない。他の登山者はノンビリと小屋で朝飯なので、登って来る人はわずかなので、静かな頂上を味わう事が出来た。早々に下山して小屋にデポしてあるザックを背負い杓子岳へと向かう。

村営頂上宿舎を過ぎ2768mの丸山から、見る杓子岳、鑓ケ岳はなかなか迫力がある。登山道にはまだウルップソウの花が沢山咲いていて驚く。皆さんは杓子岳を登らず巻道を選ぶが、我々は白馬三山が目的なので、杓子岳のガラ場の急坂を登りつめる。風は相変わらず強く、フードを抑えていないと、帽子が飛ばされる。雲の流れが速く、天気は急速に回復傾向にある。杓子の稜線より杓子沢のコルでトラバース道と合流する。杓子岳に登る人はわずかで、殆どの人は巻き道を通る。コルの岩陰で風を避けながら一本たてる。風は相変わらず強い。登っている人は誰もいない。

左眼下には、大雪渓が見え、登山者がゴマ粒如く小さく見え歩みは遅い。白馬鑓と言うだけ有って、ゴツゴツした岩肌が露出している。頂上からは剣岳、立山連峰が真正面に見え、唐松岳、五龍岳、鹿島槍ヶ岳を始め、黒部湖も見え、遥か彼方に槍、穂高連峰もハッキリ見えている。頂上から鑓温泉分岐までは今までの山相とはうって変わって、殆ど植物の生えていない、白い岩屑の大斜面を20分ほど下る。天狗小屋の屋根が分岐の先に小さく見える。
(白馬鑓温泉の露天風呂2100m)

早朝、鑓温泉から、登ってきた高年団体ツアー15名と分岐下で出会う。殆どがオバサマである。皆さん元気がいい。稜線での強風の事ツアーリーダ伝える。ガイドさんご苦労様です。ここより急坂を下り大出原(おいでっぱら)の広大なお花畑に着く。まだクルマユリ、ミヤマシオガマ、チシマギキョウ、ミヤマトリカブト、ミヤマキンポウゲの花が満開である。岩場に真新しいクサリが現れだす。雪渓も現れだすと鑓温泉小屋の屋根が見え、早く一風呂入りたい気持ちを抑え慎重に下る。妻は白馬山荘のお弁当を食べ、私は300円を払い、小屋前の階段を降り、左に葦簀張りの脱衣場があり、早速露天風呂に飛び込む。

そこには、先客2名がいた。一人は、テントを担いでこの温泉だけ入りに来た30歳過ぎの青年。もう一人は、地下足袋を履いて来た薄い頭にはちまきをした建築現場の60歳過ぎのオヤジ。そのオヤジもお風呂だけ猿倉から日帰りで露天風呂に入りに来たとの事である。雲上の露天風呂で3人きりの貸切風呂で、遠くに高妻山、妙高の山々を眺めながらの入浴は、これ以上の贅沢はない。ここで、生ビールをググットいきたいところだが、天気も良いので、猿倉まであと4時間かけて下りる事にする。小日向のコル手前の雪渓から流れ出る簡易橋付近は、山崩れの為、道が大変悪くガスっている時など要注意である。

小日向のコルの先から振り返ると白馬三山が目の前に迫り、早朝、白馬岳を出てここまで下山してきた事に驚きを感じる。もう少しで猿倉である。ガンバロウ。下山後もう一度、山の汗を白馬八方温泉(小日向の湯:500円、露天風呂)で流し帰路につく。




猿倉荘









白馬尻









白馬大雪渓









白馬大雪渓









白馬大雪渓









天狗菱









白馬大雪渓









避難小屋跡









村営小屋手前の岩壁








白馬山荘より剣岳









杓子岳と白馬鑓












杓子の稜線

















高妻山方面










杓子岳の登り








杓子岳










旭岳(2867m)









白馬鑓の稜線















天狗尾根














シュルンド(雪渓の割れ目)










キンポウゲのお花畑








温泉小屋上部のクサリ場









鑓温泉小屋上部









鑓温泉の足湯















杓子の稜線





















仮設橋と雪渓













白馬八方温泉(小日向の湯)





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