富士山(32回、33回、34回)

2009年08月07日(金)〜10日(月)

8月07日(曇り時々晴れ)
新宿7:00〜10:30富士山富士宮口五合目11:40〜17:30赤岩八合(3300m)
8月08日(早朝雨のち晴れ)
赤岩八合2;40〜4:50剣が峰〜7:00赤岩八合7:20〜11:15富士宮五合目13:15〜18:00赤岩八合
8月09日(曇り時々晴れ)
赤岩八合2:15〜4:50剣が峰〜7:00赤岩八合7:30〜12:30富士宮五合目13:20〜18:00赤岩八合
8月10日(台風9号の影響で風雨非常に強い為登頂中止)
赤岩八合7:00〜10:30富士宮五合目11:30〜御胎内温泉経由〜新宿〜17:10東京〜18:30自宅

山の専門雑誌のKさんから富士山ガイドの依頼を受け、8月7日から8月10日まで富士宮口から4日間で3往復する仕事である。8月7日新宿西口朝日生命前に6:30に行くと、各それぞれの旅行会社の富士登山バスが何台も並び、登山客でいっぱいである。暫らくすると、大きなザックを背負った、浅黒い女性が現れる。今回一緒に行くKannoさんである。7:00集合なのに、誰も来ない。心配になり、探しに行くと、道路隔てた向こう側に、いっぱい登山客がいて、Kさんと無事合流出来一安心である。

(赤岩八合館近くより夕方の影富士)

今回の一回目の登山者は51名で2台のバスで行く。今日から高速道路1000円でお盆休みが入り、渋滞に巻き込まれるが何とか富士宮口五合目に10:30頃到着する。レストハウスの広場で、51名集合して、安全登山の説明と体操をして、御来光チームとサンライズチームに分けて出発である。Kさんはご来光チームの先頭で私はそのチームのラストを受持つ。その後ろにKannoさん先頭のサンライズチームが続く。



さすがこの時期人が多く、人の列が七合目小屋付近まで見える。我々の団体もその中に潜り込む。始め固まっていた団体がだんだん列が長くなって、一般の登山者が我々のチームに割り込んできて長い長い列になっていく。元祖7合小屋で68歳の男性がリタイヤ八合目池田館の脇からブルドーザの道に入り御殿場口の登山道に合流する。合流道から廃屋小屋の上を回り込むと、今夜の宿、赤岩八合館の長細い白い小屋が見えてくる。

やはり、50名もいると、遅い人、速い人がいて、また3300m付近になると高山病の症状が出てくる。その人達を拾いあげて18:00頃ラストで到着する。小屋に皇太子の写真と小屋女将の姉妹も写っていた。以前下見に来た時は気付かなかったが、この小屋は四代続いている、由緒ある小屋である。

御殿場ルートは高度さ2300m以上ある厳しいルートなので、登る人は他のルートより少ないので、小屋のサービスも他の小屋より良い。カレーライスおかわりOKお茶もおかわりOKである。他の小屋はカレー一杯、お茶一杯のみである。

もう先着組がおかわり自由のカレーライスを列をなして食べている。食後、明日の予定についてのミーティングをする。2時起床、2時30分頂上に向けて出発する。畳1枚に2人のスペースの寝床で、寝苦しい夜をガマンして2時まで時を過ごす。起きて見ると、何と雨である。それも激しい雨である。暫らく様子を見る。止みそうもない。行くだけ行くことにする。

長田尾根付近を過ぎたあたりから、雨が小降りになってきた。左奥に何やら白い物がボンヤリ見える。目を擦って良く見ると何とこの時期に残雪が残っている。この付近で7月18日のガスの中で二人が遭難死している。丁度この時、職場のYさんとこの付近を頂上から下山中で、その外人グループを見かける。服装は軽装で靴はスニーカーであった事を記憶している。遭難してあたりまえである。富士山をなめると痛い目にあう。

結局、剣ケ峰に登れて、御来光を見れた人は51名中29名であった。下山時一番ラストに付き、遅い人を拾っていき、赤岩八合館に案内して朝飯を即食べ、休む暇なく遅い人達19名を連れて五合目に向けて早立ちする。結局速いチームに追い越されて五合目に到着する。今度は、80名の大所帯組みである。添乗員からおにぎり3個とお水を貰い、腹におにぎりを放込み、赤岩八合館に向けて出発する。

今回のメンバーは、人数は多いが若者が多いので、それなりのペースで登って行く。今回は私が全体のラストをつとめ、遅い人を拾って行く。5時間かけて赤岩八合館に到着する。駿河湾が雲の切れ目からハッキリと見える。小屋の手前で夕方の影冨士を見る。今まで何回も富士山に登っているが、夕方の影冨士は始めてである。今夜は非常に冷え込むので、多分明日は晴れだろう。毎晩同じカレーだと飽きるので、小屋の女将の計らいで今夜はガイドは特別メニュウーのカレーうどんである。富士山の山小屋は何処でもカレーライスである。しかし、ガイドは、明日3日目は何と牛丼である。晩飯だけが楽しみである。

2時15分赤岩八合館を出発。空は星はなく、ボンヤリと朧月が出ている。昨夜、元気組みとゆっくり組と分けたのであるが、小屋に残る人意外、全員元気組に参加である。結局、御来光、サンライズ同時に出発する。私は、ラストで遅い人を拾って行く。だんだんと夜が明出し東の空が明るくなってきた。御殿場口の銀水明の鳥居が見え始めた。その左の浅間岳(駒ケ岳)には、富士宮口から登って来た登山者が山なりになって、今か今か出てくる御来光を見るため待っている。

我々御来光、サンライズ組は剣ケ峰の最高峰が目的なので、浅間神社を通り過ぎあと20分ガンバル。今回、大型スポーツ専門店「スポーツオーソリティ」の募集なので、剣が峰にて、垂幕の前にて記念写真が待っている。無理に剣が峰に登った3名が気分が悪くなり、私が先導して先に下山する。完全な高山病の症状であるので、緊急に下山させる。ふらふらになりながら、手を取り赤岩八合館まで下ろす。

今日は日曜日なので、富士宮口の登山道は大渋滞である。八合目下の岩場は一人しか通過出来ないので、しびれを切らした腕に刺青のあるプロレスラー風のアベックが登山道のロープを乗り越え近道岩場を登りだした。本人はともかく、下には大勢の登山者がいるので、落石でも起こせば、大変な事になる。バカ者が何処にもいる。この時期に来るにはガマンしなければいけない。4時間かけて、無事全員五合目に下山する。

添乗員が持ってきた、おにぎりとお茶で昼食をとり、次の出発を待つ間、Kさんは、文化放送の取材を受けていた。八合目付近の登山道から外れた所に酸素ボンベの缶が捨てられているのが目立つが拾うことは危険である。今回の登山は「山と渓谷×文化放送×HIS」で富士山のゴミを拾う企画である。三回目は51名の登山者で、又御来光、サンライズに分けて、私がラストを務め40分程の休憩で赤岩八合館に向けて出発である。やはり何人かは遅れる人が出る。ようやく赤岩八合館にラストの人達をスリングで引張り上げる。

夕食後テレビの天気予報を見ると、何と台風9号が発生して、東海地方に向かっているとのこと、兵庫県や東京都内で大雨で死亡者が出ている映像も映し出されている。明日の朝9頃接近して、200mm以上の雨が降るとのこと。結局明日の朝1時30分頃の天気を判断する事にする。


山小屋のガラス戸を叩く音がして夜中目が覚める。風雨が大分つよいみたいである。小屋外のトイレにKさん、Kannoさんと協議して7時に来た道を降りようと思うが、八合目下の岩場が危険なので、岩場のない御殿場口の宝永山火口に下りて富士宮六合目に私が先頭で下る事にする。朝食後、風雨がますます強くなる。小屋の女将に宝永山火口に下山する事を告げると、宝永山火口の上部の馬の背は手すりもなく、風が非常に強くて危ないから、来た道を下山したほうが無難との意見で、富士宮口へ、私がラストで下山する。さすが台風の影響で、油断すると吹き飛ばされそうになる。帽子は飛ばされ、ザックカバーも飛ばされ、、、、、必死の思いで五合目に無事到着した。

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