鷲羽岳(2924m)三俣蓮華岳(2841m)双六岳(2860m)

2008年7月31日(木)〜8月3日日)

7月31日(木)晴れ 自宅17:15〜23:15新穂高温泉(車内にて仮眠)

8月01日(金)晴れ 新穂高温泉5:30〜6:40わさび平小屋6:50〜7:40チチブ沢手前7:50〜9:08シシドケ原9:20〜10:00鏡平小屋(昼食)
              10:40〜11:35弓折岳分岐11:45〜13:00双六小屋

8月02日(土)晴れのち曇り  双六小屋4:45〜5:00双六分岐〜6:25三俣峠6:35〜7:10三俣山荘7:50〜8:45鷲羽岳9:05〜9:55三俣山  荘10:20〜11:15三俣蓮華岳〜11:57稜線雪渓(昼食)12:15〜12:40双六岳〜13:20双六小屋13:30〜15:00鏡平小屋

8月03日(日)晴れ 鏡平小屋5:20〜6:20秩父沢6:35〜7:20わさび平小屋7:30〜8:30新穂高温泉(深山荘)10:00〜16:10自宅

7月31日(木)晴れ 

 仕事を終え、急いで帰宅して昨夜から準備をしていたザックを車にほり込みいざ出発である。なにせ、午後8時までに相模湖ICにETCを使って入らないと100km以内の50%割引がきかないので大変である。長坂ICで下りすぐETCで入りなおす。最近はガソリンがリッター180円以上もするので、車での遠出は大変である。滑り込みセーフで相模湖ICを通過する。新穂高ロープウエイの先の駐車場に23:15に到着するが、先客がもう大勢停めてあった。皆さん、ここに停めて笠、双六、槍、穂高方面に出かけたのであろう。空を見上げると、何と満天の星空で流星がやたら流れているが、お祈りするヒマがない。明日が早いので、車内のシートを倒しシュラフの中に潜り込む。


鷲羽岳より鷲羽池、硫黄岳、槍ケ岳を望む


8月01日(金)晴れ
朝食のカップうどんを流し込んでいると、槍、穂高方面に行く登山者が大きなザックを背負って出発していった。我々も早々に食事を済ませ出かける。暗くてわからなかったが、ここの駐車場は二泊三日で5000円もする駐車料金であった。無料駐車場は、ここより1km下がった深山荘の前にある。下山して、係りの人に夜間割引をお願いしたが却下された。反省、もう少し、慎重に駐車すればよかった。

我々の行くコースは左俣谷を詰めて行くコースなので、一旦新穂高バス停まで戻りそこから左の谷を行く。トイレと登山者用の温泉前には、小型ミニバス(レンタカー)で着いた高年の登山者が登山の準備を始めていた。多分、何処かのツアー登山であろう。一緒に歩くのは嫌だから早めに出かける。ホテルニユーホタカまでタクシーで乗りつけて来た人がいたが、ここよりはゲートがあるので、一般車は駄目である。残念でした。

穴毛谷の大規模なサボーダムの工事現場を左奥に見ながら、幅広い林道をテクテク歩く。サボーダムを造っても、数年後には、完全に土砂で埋まってしまって、あまり意味がない様な気がするが、、、公共事業が減っているから仕方ないか?。、中崎橋を渡り、小さな北陸電力の発電所を過ぎてしばらく行くと笠新道にぶつかる。ここは水場で喉を潤すのに丁度良い。ここから10分もすると、わさび平小屋に着く。小屋の脇には、木の水槽の中にバナナ(100円)トマト(200円)キュウリ(100円)りんご(250円)オレンジ(200円)何故かスイカだけは時価であった。皆さん、それぞれのスタイルで休みをとっていた。奇麗なトイレと冷たい水の補給が出来る。

高年夫婦が多く、ドンドン追い抜いて行く。秩父沢まで来ると秩父平下部の雪渓が真近に迫り、雪渓から流れ出た水が非常に冷たい。イタドリケ原、シシウドケ原から見る秩父平、大ノマから派生している雪渓は、なかなか見事である。クマの踊り場まで来ると殆ど登りは無くなり湿原帯を行く。その先に鏡平の池が待っている。我々が着いて、間もなく槍ヶ岳の雄姿が雲の中に隠れてしまった。後から来た人は残念ながら見ることが出来なかった。大きなテラスで陣取っていた関西の若者女性4人組も池面に映る槍、穂高が隠れてしまったので、重い腰を上げた後、我々が一番良い場所を陣取っておにぎりをほうばる。

ここから、1分の所に鏡平小屋があり、皆さん火照った体を冷やす為に、一杯500円のかき氷をほうばっていた。ここで、泊まる人も、これから双六小屋に行く人も800円の生ビールをグイグイ飲んでいた。私も飲みたかったが、、、まだこれから弓折岳の分岐まで登りが待っているので双六小屋までガマンする。いままで天気が良かったが、弓折岳の稜線が雲に隠れ出した。小屋前の池を過ぎると、又、右斜め一直線の登りの登山道を登って行く。弓折岳分岐まで来るが、左手奥に何の変哲もない2588m弓折岳が見えるがパスして双六小屋に向かう。右手下を見ると、眼下にマッチ箱の様な鏡平小屋と池が可愛く見える。

先ほどまでかかっていたガスも取れ、。槍ヶ岳に通じる西鎌尾根が手に届く感じですぐそこに見える。雪渓とチングルマやシナノキンバイのお花畑の気持ち良い稜線の中を行く。これほど素晴らしい稜線歩きは久ぶりである。稜線が切れる先に鷲羽岳をバックにした双六小屋が遥か彼方に見えてきた。だんだん近づくにしたがい、真青な双六池と赤や黄色の鮮やかなテントが鮮明に見えてきた。ここほど、絵になる山小屋は珍しい。左稜線は、大きな雪渓を抱いた双六岳(2880m)、右稜線は岩のゴロゴロした縦沢岳(2755m)、双六小屋の先にはカッコいい鷲羽岳(2924m)とその奥に2986mの水晶岳が遠慮がちに見える。

あと2時間頑張れば三俣山荘に行けるが、、、、、13:00であるが無理せずここで予定どうり、荷を置いて早速、生ビールで妻と乾杯する。喉が渇いてる為かすぐ飲み干しアサヒスーパードライの缶ビールをジョッキに注ぎ再度乾杯する。昼間の酒は良く効く。我々より早く鏡平を出た若者4人グループがようやく到着した。ここの小屋は、槍方面、笠ケ岳方面、黒部五郎岳方面、水晶岳方面といろいろな方向に行く交差路なので人も多く、小屋も立派である。

この時期、布団一枚で2人であるが、夕食はてんぷらの盛り合わせにひじき、揚げ物、ソーメンと外芋の煮物等々でご飯も美味しい。又トイレも最近造り治したのか衛生的で奇麗。汚物のタンクはへリで下界まで運んでいる。この時期の小屋は超満員なので、頭の良い人はシュラフカバーがあれば廊下で十分である。いびき、歯軋り、お屁から開放される。ここの小屋は乾燥部屋があるので、ここが一番静かで快適である。夜中トイレに行く時開け見たが誰もいない。私一人なら絶対そうする。


8月02日(土)晴れのち曇り
混んでいるので、朝食はやめて弁当にする。朝食代わりにアンパンを食べて4:45に出かける。もう外は明るいのでヘッドランプは不要である。双六小屋の水場からすぐ登りになる。ハイ松の中グイグイ登って行くと15分程で双六岳と三俣蓮華の分岐辺りで、ようやく太陽が顔を出すが、、鈍い太陽であまり迫力無いが今日も天気は良さそうである。鷲羽岳の帰りに三俣蓮華岳と双六岳を経由で双六小屋に帰るので巻き道を行く。


三俣小屋と三俣蓮華岳


お花畑と雪渓と朝日を浴びて、誰もいない素晴らしい稜線を二人占めする。多くの登山者は今頃小屋で朝食の真最中である。だんだん太陽の日が照り出し北鎌尾根のギザギザした稜線がハッキリと確認する事ができる。以前、川瀬さんと北鎌尾根より槍ヶ岳を目指した事を昨日のように思い出される。あの頃は、元気がよかったと感心しながら、お花畑の中、三俣山荘に向かう。目の前に迫力ある鷲羽岳の稜線がハッキリと分かる。それにしても素晴らしい天気で天の神様に感謝感謝である。

三俣峠より一気に小屋まで下るが、沢沿いに道がありテントが一つ張ってあるので、標識が隠れて見失う。沢に沿って下って行く。小屋が見えていたから間違いを早めに気づいたが、、、そのまま下って行くと雲の平方面にいってしまう。おかしいと思い、すぐ登山図を確認して間違いを確認して、登り直し小屋に着く。おかしいと思ったらすぐ登山地図を出して確認することは基本である。三俣山荘のベンチで、素晴らしい北鎌尾根を見ながら弁当を広げる。

小屋にザックを置かしてもらい、サブザックで鷲羽岳に向かう。ここから1時間20分の登りで急なガレ場が始まり登頂近くは岩場になっているので注意が必要である。荷が軽いので我々はスイスイ登って行ける。登頂近くで黒部五郎から来た団体と下の分岐で出会ったが、弁当を食べ、道草をして出発したのにもかかわらず、大人数と高年グループのせいか、、、モタモタしている。我々二人を先に行かせて貰う。頂上で団体が来る前に記念写真を撮る。ここよりのロケーションは、今まで北アルプス行った中で5本の指に入る素晴らしい。

(三俣小屋と鷲羽岳)


頂上からは、真下に鷲羽池があり、その先に赤く地肌を剥き出しにした硫黄が剥き出しになっている。槍ヶ岳、穂高連峰、冨士山、大天井岳、鹿島槍、白馬三山、八ヶ岳、浅間山、奥秩父、乗鞍岳、立山、大日岳、黒部五郎岳、笠ケ岳、等々の山々が一望に見える素晴らしい天気である。山の天気は早朝に限る。漸く団体が到着した。15人程の団体で着くと集合写真を撮るため旅行会社の旗を出し始めた。アミューズトラベルで山専門の会社で、以前、アルバイトの募集で面接に行ったが断わられた覚えがある。先頭の人は60歳過ぎの腹の出た色黒の人で最後尾は30歳代の若者がついていた。

メンバー構成は殆ど高年の女性であり、これから水晶岳、野口五郎、ブナ立尾根を下るとのこと、それぞれ体力差があり、何か事故った場合大変であると心配しつつ、高年グループを見送り三俣山荘に戻った。今回、この地域100名山が多い為かキンキツーリストの20名の団体2グループ。朝日の20名程の団体、その他の団体を多く見かけた。今回、この地域に入る人はそれなりの登山の経験者で登山靴は半数以上は革靴で、しっかりした装備をしている。又、高年女性がテント泊まりで来ている人もよく見かけた。又、高年女性の単独も多く見かけた。何故こんなに多いのか、、、そこに日本100名山があるからだ。

三俣山荘に戻り、ザックを受け取り三俣蓮華岳を目指す。来た道を戻るのは、あまり面白くないが、新穂高温泉に車を駐車しているので仕方がない。三俣蓮華岳まで55分であっという間に着いてしまった。頂上からは、今まで見えなかった雲の平小屋が小さく見えた。ほんとアルプスのど真ん中で、山家であれば一度は行ってみたい所である。1972年の夏、一人で重いキスリングを背負って折立より太郎平小屋〜薬師沢小屋より高天ケ原温泉経由黒部川を下り黒部第四ダムに行こうとしたが、道が無く赤牛岳経由で黒部第四ダムに降りた事を思い出す。あの頃は若かったとつくづく思う。

今まで、天気が良かったのであるが、少し雲が湧いてきて、風も出てきた。気持ちよい稜線だが、天気が悪いと風が強く岩陰も無いので大変であると思う。しかし、今回はまだまだ天気は持ちそうである。双六岳の頂上がすぐ近くに迫ってきた。岩のゴロゴロした何の変哲も無い頂上であるが、良くここからの北鎌尾根の写真が山岳写真にのっているが、、、、生憎、北鎌尾根は雲の中で、ただ広い草原が広がっていて、天気が悪く、ガスっている時は、遭難しないように、登山道にケルンが積まれているが、、、油断すると見落とすから要注意である。

このまま、草原の先を進み、一気に下るとそこは双六小屋である。本来、今日の予定はここであったが、時間をみると13:20である。明日の新穂高温泉の下山を考えると楽なので、鏡平小屋まであとひと踏ん張りする。下山途中、もう15:00近くなのに、双六小屋を目指す人が大勢いた。山の常識で遅くても15:00までには山小屋に入るのが徹則であるが。昨夜の双六小屋でも18:00を過ぎてもドンドンやって来る山の非常識者がいる。我々は、シッカリ15:00に小屋に到着して、腹にしみわたる生ビールを一気に飲み干す。この時が至福の瞬間である。

鏡平小屋で同宿した南信の藤原さんの話によると、裏銀座コースのブナ立尾根を高年男性が登って来てバテテしまって、若者二人に抱きかかえられて夜遅く小屋に漸く連れられてきたとの事である。自分の体力にあったコースを選らばないととんでもない事になる。特に双六岳頂上は広く、ガスったり、夜遅いと遭難の危険があり大変である。ここの鏡平小屋の食事もトイレも清潔で美しい。しかし、雲の平から来た登山の話によると、雲の平小屋の食事とトイレは、、、、、、、、との事であった。

夕食時、明日三俣小屋にボランテアで夏期診療所に行くと言う、鳥取から車を飛ばして来た岡山大学病院の医師と隣席になる。3日から〜4日交代で診療所勤務。やはり山が好きで勤務後近くの山を登って帰るとのことである。話しによると、中高年の患者が多く、捻挫や骨折、中には、虫さされで来る登山者もいてあきれかえる。早速、夕食後、脇の下に出来た腫れ物が気になったので診て貰う。痼りがあったので心配したが、ただのリンパ腺の腫れだから心配無いとのことで、その一言で安心する。


8月03日(日)晴れ
朝食は4:30からであるのでその前に鏡池に行って見ると、もう何人ものカメラマンがテラスに三脚をセットしている。時間を見るとま4:00前である。良いカメラは、暗くてもシッカリ写るが、私の持っているバカチョンデジカメは、ゼンゼン写りはしないので諦めて小屋に帰る。しかし、ここの鏡池に映る槍、穂高の紅葉時の写真は天下一品である。

鏡池の槍ケ岳

一番の朝食を済ませ、5:20に名残惜しい小屋を後にして新穂高温泉向かう。途中続々と団体登山客が登って来て、山は登り優先であるが、時と場合によって、少人数優先にしてほしいものである。団体のツアーリーダーももう少し考えろ、、、、。と思っている間に新穂高温泉に到着して高い駐車料金(5000円)を払って、深山荘の大露天風呂(700円)に浸かり家路についた。

(参考)勤労者山岳連盟の会員証を提示すると、双六小屋(500円)鏡平小屋(500円)割引になりました。





新穂高温泉の駐車場









トイレと温泉









一般車はここまで









穴毛谷サボーダム









大ノマ岳の雪渓








鏡平小屋










弓折下部からの鏡平小屋












弓折岳分岐






















ハクサンイチゲ















花の平









双六小屋より鷲羽岳














双六小屋と双六岳















双六小屋















双六小屋のトイレ














三俣蓮華岳と鷲羽岳









西鎌尾根からの日の出













丸山を背景に
















三俣蓮華の巻き道より北鎌尾根








黒部五郎岳










硫黄岳と北鎌尾根









水晶岳









三俣蓮華岳









三俣峠付近








三俣峠より笠ケ岳








丸山








薬師岳と雲ノ平










双六岳より槍方面









深山荘の露天風呂









深山荘





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