白駒池、丸山(2330m)北八ヶ岳

2006年10月28日(土)快晴

自宅5:15〜中央高速相模湖IC〜小淵沢IC〜国道152号〜国道299号〜9:10麦草峠

(公共駐車場トイレ有り)9:20〜10:05丸山頂上(2330M)標高差200m程度10:15〜

10:30高見石小屋(展望所)11:00〜11:30白駒池12:30〜13:00麦草峠〜

渋川温泉(保科館)経由帰路〜20:15帰宅


天気予報だと、今日は絶好の紅葉日和とのことであるので、北八ヶ岳の白駒池に行く。いつもの道、国道16号より北里大学病院の前を通り、相模川を遡上して、城山より相模湖ICに入るのであるが、早くても一時間半近くかかる。この時間がなければ、中央高速も使い勝手良いのであるが、、、、。城山付近から雨が降り出し、予報と違うのでヤキモキしながら車を走らしていく。

しかし、大月を過ぎたあたりから、雨雲が切れだし、青空が見え始めたのでホットする。土、日のETC利用して、早朝の5時から9時の間に高速道に入り、100Km未満のICで降りると、何と、、、高速料金が半額になる。最近はこのシステムを利用して、山行きを重ねている。今回も、相模湖ICより入り、須玉ICで100km近いので、そこで降り、すぐUターンして高速道に入り直す。2400円が1200円ですとのETCのお姉さんの声が快い。

ナビに麦草峠を入力すると、小淵沢ICで降りろとの指示である。原村、蓼科方面の県道17号を指示され言われた通り走らすが、なぜか遠回りしている感じがする。この付近は、どんどん新しい道が出来ていて、新しい道を走らすと、ナビはだまり込んでしまう。ナビに地図が現れ出すと、又、ナビのお姉さんの声がうるさく指示を出す。

南アルプスの甲斐駒ケ岳の麓あった靄が晴れ、白綿の様な長い帯状の雲が甲斐駒の下部にへばりついていた。八ヶ岳の峰峰は、完全に雲が取れ、素晴らしい天気になっていた。この、原村付近に別荘が沢山ある理由が分かる。この位地にいると、甲斐駒、千丈の峰峰、振り返ると、すぐそこに八ヶ岳の峰峰が迫っているのである。山好きのもので有れば、この地で住んでみたい気持ちは十二分に分かる気がする。

車は、奥蓼科の別荘地に入って行く。唐松の紅葉が、朝日に照らされ見事である。唐松林の奥には、ログハウスの別荘が至る所にあり、老後、金銭に余裕があれば、ログハウスをこの地で持ちたいと思うのも人情である。しかし、その金があれば、全国の貸別荘を利用したり、海外の長期滞在にあてる方が、我々には向いている感じがする。

麦草峠の手前の展望所からは、鳳凰三山、北岳、甲斐駒岳、千丈ケ岳、御嶽山、北アルプスほぼ全山が見える素晴らしいロケーションである。やっと、麦草峠に到着する。ここは、標高2120mで、車外に出ると、雲一つ無い良い天気であるが、頬に当たる風は冷たく、すぐ防寒着を着込む。50台程度駐車出来るジャリ地の駐車場で、公共トイレ(くみ取り式)もあるが、臭いが鼻につく。茶臼山の頂上がすぐそこに見える。我々は、反対側の丸山に登りに来たのだ。

トイレの脇にある、登山道を進みしばらく行くと、麦草ヒュッテが現れる。三角屋根の立派なヒュッテで、駐車場も10台以上駐車出来る。その周りは、明るく開けた熊笹の草原で、車で来て散歩するのに丁度良い所である。たしか、今から30年以上前の3月初旬、友人二人で、天狗方面から縦走してきて、漸くここまでたどり着いた。天気は、山全体ガスっていて、全然視界が効かず、みぞれが降っていた。

時間を見ると、もうお昼を過ぎていた。積雪は、100cmを越えていて、雪の表面は凍り付いていて、中はグチャグチャな状態で、足を突っ込むと、ズボットという感じの壺足である。足を抜き次ぎの足を前に出すがなかなか進まない。時間の割には、あまり進まない非常に疲れる歩行状態であった。このまま、登山道を進んで下山しようと思ったが、誰も踏んでいないので、ラッセルをしなくてはいけない。アイゼンはあるが、カンジキは持ってきていない。

すぐ目の前には、冬期閉鎖中の雪面林道がある。踏み跡はないが、この林道を忠実に蓼科方面に下っていけば、間違いなく時間がかかっても下山出来る。我々は、登山道のラッセルを諦め、雪面林道の道を選ぶ。天気は、みぞれから、氷雨になっていた。風が思ったより無いので、折畳傘を出し出発する。はじめは、交代しながら順調に進んで行ったが、この様な状態では、あまり進まず、疲労が溜まってくる。

時間を見ると、午後5時近くで、辺りは、だんだん暗くなってきた。氷雨は相変わらず、降り続いている。登山服も、自分の汗と氷雨で濡れている。このまま行進していくと、八甲田雪中行軍のにのまえになりかねない。友人と話しあって、何処か良い所でビバークしよう決断する。シラビソの大木の周りだけ雪が融けていて、木の根が見える。ツエルトも、ガソリンコンロも持ってきているので心配ない。

木根の雪を除雪して、二人分の場所を確保する。ツエルトを頭から被り、二人の間にコンロを置き、残った一個のラーメンを作る。外は相変わらず氷雨が降り続き、ガスっていて見通しが悪い。ツエルトの中と外では、天国と地獄である。だんだん衣服が乾いてくるが、そう簡単に乾ない。一晩中の燃料はないので、キリの良いところで、コンロを止め、有る衣服を全部着込み、朝までガンバル。

腹一杯食べて、雪の中で寝ても凍死はしないと、加藤文太郎の本を読んだことがあるので心配ない。しかし、コンロを消すと、すぐ寒気が忍び寄ってくる。睡眠を取ろうとするが寒くて寝てられない。コンロの火を最小にして、交代で火の番をして朝を迎えるが、この朝までの時間の長かったこと、一生の思いでである。氷雨も止みガスも切れ素晴らしい天気が広がっていた。ツエルトや、コンロをザックにしまい出発する。30分も歩くと、下の小屋が見えてきた。昨日、もうしばらく、ガンバッテいたならば、こんなにも寒い思いをせずに済んだ。下山して横浜に帰ると、山仲間が、南アルプスの聖岳からまだ下山していない事を知る。夕刻無事下山したことを知り、捜索隊の要請があったが出動しなくてホッとした。

その様な事があったことを思い出しながら、丸山へ向かう。麦草ヒュッテから、熊笹の道をしばらく登ると、白駒池との分岐に出会う。丸山は暗い針葉樹林の中を真直登っていく。麦草峠にマイクロバスで来ていた登山客10名の人達と一緒になるが、すぐ追い抜き、我々二人の世界になる。日当たりが悪い鬱蒼としたシラビソの木々の下に苔むしたゴロゴロした岩の中を進んでいく。何処でも登っていけるのでガスっている時は、要注意である。

要所要所に木の枝に赤テープが巻いてあるので、心配ないが見落とさなく歩を進める。標高差は200m程度しかないが、登り放しの50分の登りである。前に中年の男性2人いたが、我々が追い抜いて丸山(2330m)の頂上で休んでいたが、いつまで経っても登ってこない。少し、心配になる。丸山の頂上だけ、針葉樹林が少し伐採されてあるだけで、あまり展望は効かない。標識の脇に小さな木で作った祠が有るのみで、期待するほどの頂上ではなかった。

ここから、15分で、高見石小屋に着く。滑りやすい、針葉樹林の苔むした岩の道で注意しながら下山する。高見岩小屋の側から展望所があり、大きな岩がゴロゴロしていて、赤丸印を頼りに登っていくと、その頂上からは、すぐ真下に神秘的な白駒池が見える。標高2000m以上の場所に、こんな大きな池が有ることに驚く。今下ってきた丸山が、すぐ目の前に見え、蓼科山も間近に見える。この付近は針葉樹林帯なので紅葉は少ない。しかし、目を遠くにやると、山の中腹は、今が盛りの唐松の紅葉で真黄色である。

ここより、40分も下れば、白駒池に到着する。高見石から見た雰囲気と違い、目線の高さで白駒池をみる。神秘的な池で池の向こうには、真青な空の中から、三本の白い雲が沸き上がってきて、なお一層神秘的な池に拍車をかける。日本には無い風景である。白駒荘の前の桟橋には、アマチュアカメラマンが、池の水草でも撮影しているのか、高級カメラと高級三脚を立て撮影していた。池を一週するのに30分程度かかるのであるが、早めの行動を得意としている我々は、早めの渋川温泉保科館(一回800円、露天風呂、温水プール、源泉掛流し)に浸かり帰路に着く。帰りの原村からの夕日に照らされた八ヶ岳連峰は素晴らしいものがあった。





麦草峠手前の展望所










麦草峠駐車場










麦草ヒュッテ











丸山頂上(2330m)

















高見石より白駒池










高見石より丸山













保科館前紅葉














渋川温泉(保科館)露天風呂










原村からの阿弥陀岳






トップに戻る 追加一覧に戻る 検索一覧に戻る