| 題名 | 製作年 | 時間 | 会社 | 原作 | 脚本 | 撮影 | 音楽 | 美術 | 照明 | 録音 | 出演 | 解説 |
| 姿三四郎 | 1943 | 80分 | 東宝 | 富田常雄 | 黒澤 明 | 三村 明 | 鈴木静一 | 戸塚正夫 | 大沼正喜 | 樋口智久 | 藤田 進 大河内伝次郎 月形龍之助 轟夕起子 花井蘭子 |
黒澤監督の処女作。富田常雄原作の同名小説の映画化作品。コマ落とし、モンタージュ技法などを駆使した斬新な演出を導入し、現在でも斬新さは異色を放っている。 |
| 一番美しく | 1944 | 85分 | 東宝 | − | 黒澤 明 | 小原譲治 | 伊藤 昇 | 安部輝明 | 大沼正喜 | 下永 尚 | 矢口陽子 志村 喬 入江たか子 菅井一郎 清川荘司 |
若い女性の集団劇を扱った作品。戦争末期の昭和19年、女子挺身隊として徴用されて軍需工場で働く娘たちの日々を描く。また、主演の矢口陽子さんは後の黒澤監督夫人となる。 |
| 續姿三四郎 | 1944 | 83分 | 東宝 | − | 黒澤 明 | 鈴木 博 | 鈴木静一 | 久保一雄 | 石井長四郎 | 亀山正二 | 藤田 進 大河内伝次郎 月形龍之助 轟夕起子 河野秋武 |
処女作「姿三四郎」の続編。柔術対柔道の抗争を描く。雪の中の格闘シーンは見所満載! |
| 虎の尾を踏む男達 | 1945 | 58分 | 東宝 | − | 黒澤 明 | 伊藤武夫 | 服部 正 | 久保一雄 | 平岡岩治 | 長谷部慶治 | 大河内伝次郎 藤田 進 榎本健一 仁科周芳 森 雅之 志村 喬 |
エノケンこと榎本健一を起用した黒澤監督唯一のミュージカル作品。歌舞伎の勧進帳をベースに頼朝の追っ手から逃げる義経、弁慶一行の姿を描く。 |
| わが青春に悔いなし | 1946 | 116分 | 東宝 | − | 久板栄二郎 | 中井朝一 | 服部 正 | 北川恵司 | 石井長四郎 | 鈴木 勇 | 原 節子 大河内伝次郎 藤田 進 河野秋武 杉村春子 |
昭和8年の京大事件とゾルゲ・スパイ事件から構想を得た作品。軍部による自由主義思想弾圧の中、帝国主義に立ち向かう力強いヒロイン・原節子が秀逸。 |
| 素晴らしき日曜日 | 1947 | 108分 | 東宝 | − | 植草圭之助 | 中井朝一 | 服部 正 | 久保一雄 | 岸田九一郎 | 安恵重遠 | 沼崎 勲 中北千枝子 |
敗戦直後の時代の恋人たちのささやかな日常を描いた作品。脚本の植草圭之助は黒澤監督の小学校時代からの親友で劇作家でもある。 |
| 酔いどれ天使 | 1948 | 98分 | 東宝 | − | 植草圭之助 黒澤 明 |
伊藤武夫 | 早坂文雄 | 松山 崇 | 吉沢欣三 | 小沼 渡 | 志村 喬 三船敏郎 山本礼三郎 小暮実千代 久我美子 |
世紀のコンビと言われた黒澤・三船作品の第一作。それにしても三船敏郎は若くても貫禄十分です。 |
| 静かなる決闘 | 1949 | 95分 | 大映 | 菊田一夫 | 黒澤 明 谷口千吉 |
相沢操一 | 伊福部昭 | 今井高一 | 柴田恒吉 | 長谷川光雄 | 三船敏郎 志村 喬 三条美紀 千石規子 |
世紀のコンビの第二作。苦悩する医師の姿を描く医療ドラマ。あまりにも重いテーマですが、出来は素晴らしい作品です。 |
| 野良犬 | 1949 | 122分 | 新東宝 | − | 黒澤 明 菊島隆三 |
中井朝一 | 早坂文雄 | 松山 崇 | 石井長四郎 | 矢野口文雄 | 三船敏郎 志村 喬 淡路恵子 木村 功 |
復員兵である新任刑事はバスの中で拳銃を奪われた。そこから事件は大きくなっていった。若い三船敏郎の魅力を引き出した黒澤演出は見事! |
| 醜聞(スキャンダル) | 1950 | 104分 | 松竹 | − | 黒澤 明 菊島隆三 |
生方敏夫 | 早坂文雄 | 浜田辰雄 | 加藤正夫 | 大村三郎 | 三船敏郎 山口淑子 志村 喬 桂木洋子 |
終戦から僅か5年という時代に、スキャンダルに巻き込まれた画家の法廷での戦いを描いた奥の深い人間ドラマ。今でも本作を越える法廷ドラマは生まれていない。 |
| 羅生門 | 1950 | 88分 | 大映 | 芥川龍之介 | 黒澤 明 橋本 忍 |
宮川一夫 | 早坂文雄 | 松山 崇 | 岡本健一 | 大分 巌 | 三船敏郎 京マチ子 森 雅之 志村 喬 上田吉二郎 |
'51年度ベネチア映画祭グランプリ受賞、'52年度アカデミー賞最優秀外国映画賞受賞作品で、黒澤明が「世界のクロサワ」となった作品。「七人の侍」と並ぶ黒澤作品の傑作。 |
| 白痴 | 1951 | 166分 | 松竹 | ドストエフスキー | 久板栄二郎 黒澤 明 |
生方敏夫 | 早坂文雄 | 松山 崇 | 田村晃雄 | 妹尾芳三郎 | 森 雅之 三船敏郎 原 節子 久我美子 志村 喬 |
戦犯容疑で死刑を宣告され、処刑寸前に釈放された男。彼はショックで痴呆症となっていた。心に重い傷を負った男の人間ドラマの秀作です。 |
| 生きる | 1952 | 143分 | 東宝 | − | 黒澤 明 橋本 忍 小国英雄 |
中井朝一 | 早坂文雄 | 松山 崇 | 森 茂 | 矢野口文雄 | 志村 喬 小田切みき 伊藤雄之助 金子信雄 |
胃ガンに侵されていると知った主人公。その生き様を通して人間の真の生き甲斐、並びに官僚主義への批判を問うた問題作品。 |
| 七人の侍 (脱線メモへ) |
1954 | 207分 | 東宝 | − | 黒澤 明 橋本 忍 小国英雄 |
中井朝一 | 早坂文雄 | 松山 崇 | 森 茂 | 矢野口文雄 | 志村 喬 三船敏郎 木村 功 津島恵子 宮口精二 稲葉義男 |
「羅生門」「用心棒」と並ぶ、黒澤監督の代表作。また、日本映画史上最高の傑作でもある。 映画最高峰の傑作。現在の超一流の映画人に多大の影響を与えた作品でもあり、歴史に残る作品です。キャストを見ても超一流の俳優陣が並んでいます。 |
| 生きものの記録 | 1955 | 113分 | 東宝 | − | 橋本 忍 小国英雄 黒澤 明 |
中井朝一 | 早坂文雄 | 村木与四郎 | 岸田九一郎 | 矢野口文雄 | 三船敏郎 三好栄子 志村 喬 根岸明美 |
原爆と放射能に対する被害妄想を持つ主人公と、その家族との間で裁判を通して描いた人間ドラマ。脚本に対して高い評価が下されています。 |
| 蜘蛛巣城 | 1957 | 110分 | 東宝 | シェークスピア | 黒澤 明 菊島隆三 橋本 忍 小国英雄 |
中井朝一 | 佐藤 勝 | 村木与四郎 | 岸田九一郎 | 矢野口文雄 | 三船敏郎 山田五十鈴 千秋 実 浪花千栄子 佐々木孝丸 |
シェークスピアの「マクベス」を戦国時代に置き換えたストーリーは秀逸。三船敏郎も神憑り的な演技を魅せてくれます。 |
| どん底 | 1957 | 137分 | 東宝 | ゴーリキー | 黒澤 明 小国英雄 |
山崎市雄 | 佐藤 勝 | 村木与四郎 | 森 茂 | 矢野口文雄 | 中村雁治郎 三船敏郎 山田五十鈴 香川京子 三井弘次 |
シェークスピアの次はゴーリキーの小説を題材に選んだ黒澤監督ですが、本作も原作を全く感じさせない見事なストーリー展開が見られます。また、黒澤ファミリーにゲストという形となった中村雁治郎もしっかりと魅せてくれます。 |
| 隠し砦の三悪人 | 1958 | 139分 | 東宝 | − | 菊島隆三 小国英雄 橋本 忍 黒澤 明 |
山崎市雄 | 佐藤 勝 | 村木与四郎 | 猪原一郎 | 矢野口文雄 下永 尚 |
三船敏郎 上原美佐 千秋 実 藤原釜足 藤田 進 |
素人を使ったことがない黒澤監督が惚れ込んだ上原美佐のデビュー作品。彼女の出演作品は9本しかないが、気だてと気品の交錯が魅力です。また、「スターウォーズ」のR2-D2とC3POのモデルは本作に登場しています。 |
| 悪い奴ほどよく眠る | 1960 | 151分 | 黒澤プロ 東宝 |
− | 小国英雄 久板栄二郎 黒澤 明 菊島隆三 橋本 忍 |
逢沢 譲 | 佐藤 勝 | 村木与四郎 | 猪原一郎 | 矢野口文雄 下永 尚 |
三船敏郎 香川京子 森 雅之 三橋達也 加藤 武 |
久しぶりの現代劇は、政財界を揺るがす汚職事件がテーマとなった野心作です。尚、本作のタイトルは、TVドラマ「ハングマンX」の主題歌『ズンドコ節』を思い出してしまいます。 |
| 用心棒 | 1961 | 110分 | 黒澤プロ 東宝 |
− | 黒澤 明 菊島隆三 |
宮川一夫 | 佐藤 勝 | 村木与四郎 | 石井長四郎 | 三上長七郎 | 三船敏郎 仲代達矢 東野英治郎 山田五十鈴 司 葉子 加東大介 |
「七人の侍」「羅生門」と並ぶ黒澤監督の代表作の一つ。というよりも、主演の三船敏郎がベネチア映画祭主演男優賞を獲得したことでも有名です。そして、この勢いは次作でも発揮されることになります。 |
| 椿三十郎 | 1962 | 96分 | 黒澤プロ 東宝 |
山本周五郎 | 黒澤 明 菊島隆三 小国英雄 |
小泉福造 | 佐藤 勝 | 村木与四郎 | 猪原一郎 | 小沼 渡 | 三船敏郎 仲代達矢 加山雄三 入江たか子 団 令子 |
前作と共に三船敏郎の代表作として知られる本作では、その動きの素早さと一呼吸で動き続ける持続力は圧巻です。また、本キャラは他の数多くの時代劇に影響を与えたことでも有名です。 |
| 天国と地獄 | 1963 | 143分 | 黒澤プロ 東宝 |
エド・マクベイン | 黒澤 明 小国英雄 久板栄二郎 菊島隆三 |
中井朝一 | 佐藤 勝 | 村木与四郎 | 森 弘充(茂) | 矢野口文雄 | 三船敏郎 仲代達矢 山崎 努 香川京子 佐田 豊 三橋達也 |
幸せに暮らす一家を襲った誘拐事件。だが、誘拐されたのは運転手の息子であった。エド・マクベインの原作を見事に描ききったサスペンスドラマ。 |
| 赤ひげ | 1965 | 185分 | 黒澤プロ 東宝 |
山本周五郎 | 井手雅人 小国英雄 菊島隆三 黒澤 明 |
中井朝一 | 佐藤 勝 | 村木与四郎 | 森 弘充(茂) | 渡会 伸 | 三船敏郎 加山雄三 香川京子 二木てるみ 土屋嘉男 団 令子 |
世紀のコンビの最後となった作品。江戸時代の終わり、医師の卵が小石川養生所にやってきた。そして赤ひげとあだ名される医師と出会う。 |
| どですかでん | 1970 | 140分 | 四騎の会 東宝 |
山本周五郎 | 黒澤 明 小国英雄 橋本 忍 |
斉藤孝雄 福沢孝道 |
武満 徹 | 村木与四郎 | 森 弘充(茂) | 矢野口文雄 | 頭師佳孝 伴淳三郎 松村達雄 渡辺 篤 井川比佐志 田中邦衛 菅井きん |
24作目の本作は初めてのカラー作品ということで話題にもなりました。「季節のない街」(原作:山本周五郎)をベースに街に住む貧しい人たちを描いた秀作。 |
| デルス・ウザーラ | 1975 | 141分 | モス・フィルム (ソ連) |
アルセーニエフ | 黒澤 明 ユーリー ・ナギービン |
中井朝一 ユーリー ・ガントマン |
イサク・ シュワルツ |
ユーリー ・ラクシャ |
− | オリガ・ ブルコーワ |
ユーリー・ サローミン マキシム・ ムンズク |
ソ連に招かれて製作された作品で、モスクワ映画祭グランプリを獲得した壮大な叙事詩。人間デルスを見事に描いたドラマ。 |
| 影武者 | 1980 | 180分 | 黒澤プロ 東宝 |
− | 黒澤 明 井手雅人 |
斉藤孝雄 上田正治 |
池辺晋一郎 | 村木与四郎 | 佐野武治 | 矢野口文雄 | 仲代達矢 萩原健一 根津甚八 山崎 努 倍賞美津子 桃井かおり |
武田信玄の死の謎と武田家滅亡にまつわる大河ドラマ。カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した。 |
| 乱 | 1985 | 162分 | ヘラルド ・エース |
シェークスピア | 黒澤 明 小国英雄 井手雅人 |
斉藤孝雄 上田正治 |
武満 徹 | 村木与四郎 | 佐野武治 | 矢野口文雄 | 仲代達矢 井川比佐志 ピーター 原田美枝子 隆 大介 植木 等 |
「リア王」を基にして、戦国時代の毛利元就の3人の息子のエピソードを加えて作られたスペクタクル大作。衣装デザインのワダ・エミがアカデミー賞を受賞したことも話題になった。 |
| 夢 | 1990 | 120分 | 黒澤プロ | − | 黒澤 明 | 斉藤孝雄 上田正治 |
池辺晋一郎 | 村木与四郎 | 佐野武治 | 紅谷恒一 | 寺尾 聰 井川比佐志 笠 智衆 原田美枝子 倍賞美津子 マーチン・スコセッシ |
8つの不思議な夢をオムニバス形式で描いた作品。「タクシードライバー」のマーチン・スコセッシ監督がゴッホを演じる5話は注目! |
| 八月の狂詩曲(ラプソディー) | 1991 | 90分 | 黒澤プロ 松竹 |
村田喜代子 | 黒澤 明 | 斉藤孝雄 上田正治 |
池辺晋一郎 | 村木与四郎 | 佐野武治 | 紅谷恒一 | 村瀬幸子 吉岡秀隆 リチャード・ギア 根岸季衣 河原崎長一郎 |
原爆で夫を亡くした祖母と4人の孫たちの心を描いた一夏の物語。ハリウッド・スターのリチャード・ギアが黒澤作品に出演ということが話題となった。 |
| まあだだよ | 1993 | 134分 | 大映 電通 黒澤プロ |
− | 黒澤 明 | 斉藤孝雄 上田正治 |
池辺晋一郎 | 村木与四郎 | 佐野武治 | − | 松村達雄 香川京子 井川比佐志 所ジョージ 吉岡秀隆 |
作家・内田百閧ニその弟子たちの数多くのエピソードを人情味豊かに描いた作品。くしくも本作が遺作となった。 |
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