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網走番外地シリーズ
[Last update:08-07-03]

作品解説 | 脱線メモ

全部で18作品製作された人気シリーズであり、東映の看板作品となり、高倉健の人気を決定づけた作品である。だが、当初はシリーズ化なども考えられておらず、モノクロ作品でスタートを切ったが、それがヒットしたため、続編の製作→シリーズ化(それも7年間も続いた)、となったのである。
尚、シリーズ18作品の内、10作目までが石井輝男監督による作品で、形の上ではここでシリーズが終了することになっているが、11作目にマキノ雅弘監督を迎え、新シリーズとして再スタートした。(タイトルに"新"の文字が入っていることからも、お分かり戴けるであろう。
いずれの作品も、主人公が何らかの理由で、悪徳一味に殴り込みをかける、というのが本シリーズのベースにあるが、現代ならばキレまくりの主人公ということになり、危険人物ということになってしまうのでしょうねぇ...
1〜10作目の監督・石井輝男氏が、2005年8月12日に81才で亡くなられました。ご冥福をお祈りいたします。

作品解説

「網走番外地」脱線メモへ
1965年 92分 東映東京 モノクロ作品
監督:石井輝男
原作:伊藤 一
脚本:石井輝男
撮影:山沢義一
美術:藤田 博
音楽:八木正生
出演:高倉 健、南原宏治、丹波哲郎、嵐寛寿郎、安部 徹、田中邦衛、風見章子、潮 健児、滝島孝二、三重街恒二、ジョージ・吉村、杉 義一、佐藤晟也、関山耕司、菅沼 正、北山達也、沢 彰謙、志摩 栄、他
 全部で18作品が製作されたシリーズの第一作。当初はシリーズ化の予定ではなかったものがヒットを飛ばしたため、急遽続編が製作され、3作目からはシリーズ化されることになった。そんなシリーズの記念すべき第1作である。また、石井監督は、原作からはタイトルを取っただけで、自分が暖めていた構想を映像化したと語っている。尚、本作は単独興行ではなく「関東流れ者」(鶴田浩二主演)と共に併映されたものである。(人気シリーズとは、意外とこういう形であることがあるものです。)
 貧農出身の橘真一はやくざ者であり、網走刑務所に収監されていた。が、母恋しさに仲間と手錠でつながれたまま、刑務所を脱走する。しかし、二人の前には大雪原がまっていた...
「続・網走番外地」
1965年 87分 東映東京
監督:石井輝男
原作:伊藤 一
脚本:石井輝男
撮影:山沢義一
美術:藤田 博
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、アイ・ジョージ、三原葉子、嵯峨三智子、嵐寛寿郎、田中邦衛、室田日出男、中谷一郎、大坂志郎、安部 徹、沢 彰謙、他
 僅か2週間で撮影された続編。これも、第1作が予想外のヒットを記録したためではあるが、日本映画もこのような短期間で大量生産されていた時代があったのですよね〜。(今では考えられないことですが...)
 網走刑務所を出所した橘真一は、途中で銀行強盗事件に巻き込まれしまい、犯人にされてしまう。で、彼は自分の無実を証明するために真犯人を追う羽目になってしまう...
「網走番外地・望郷編」
1965年 88分 東映東京
監督:石井輝男
原作:伊藤 一
脚本:石井輝男
撮影:稲田義一
美術:藤田 博
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、杉浦直樹、林田マーガレット、嵐寛寿郎、桜町弘子、田中邦衛、由利 徹、中谷一郎、阿部 徹、砂塚秀夫、待田京介、潮 健児、安部 徹、関山耕司、沢 彰謙、石橋蓮司、八代真智子、ジョージ・吉村、東野英治郎、梓 英子、国 景子、相馬剛三、東野孝彦、滝島孝二、沢田浩二、大槻 憲、伊達 弘、秋山 敏、他
 前2作のヒットを受けて、本作からシリーズ化が決定することになったシリーズ第3弾である。また、舞台を網走から長崎に変えているのが特長である。
 長崎に帰郷した橘真一は、恩義のある旭組の縄張りを奪い取り、悪行の限りを尽くす安井組に単身で殴り込みをかけるのだが、安井組には人斬りジョーと呼ばれて恐れられていた殺し屋がいて、橘と対決することになる...
「網走番外地・北海編」
1966年 90分 東映東京
監督:石井輝男
原作:伊藤 一
脚本:石井輝男
撮影:稲田喜一
美術:藤田 博
音楽:八木正生
出演:高倉 健、田中邦衛、嵐寛寿郎、杉浦直樹、千葉真一、由利 徹、大原麗子、砂塚秀夫、山本麟一、吉野芳雄、安部 徹、藤木 孝、加茂良子、宝みつ子、小林千恵、沢 彰謙、小沢栄太郎、加藤欣子、山田甲一、井上昭文、小林稔侍、水城一狼、石橋蓮司、沢田孝二、植田貞光、久保 一、秋山 敏、他
 シリーズ第4作。前作では舞台を長崎にしていたが、再び北海道に戻っての物語。また、本作は「駅馬車」をベースにして、1台のトラックを舞台としている。
 仲間の保釈金を得るためにトラック運送を買って出た橘は、積荷が阿片であるということを知り、麻薬団を叩きつぶそうとする。
「網走番外地・荒野の対決」
1966年 89分 東映東京
監督:石井輝男
原作:伊藤 一
脚本:石井輝男
撮影:稲田喜一
美術:藤田 博
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、田中邦衛、杉浦直樹、田崎 潤、嵐寛寿郎、三原葉子、由利 徹、待田京介、水城一狼、谷 隼人、河津清三郎、細川俊夫、関山耕司、大友 純、小林稔侍、大原麗子、山本麟一、小塚十紀雄、志摩 栄、原 信夫、清見 淳、比良元高、林 寛、植田灯幸、日尾孝司、三重街恒一、岡野耕作、安城由貴子、山田甲一、石島房太郎、星 徹、伊達 弘、佐川二郎、角野由明、打越正八、土山登士幸、沢田浩二、亀山達也、山之内修、大槻 憲、都 健二、志麻ひろ子、他
 シリーズ第5作で、西部劇タッチのアクションをメインにした作品である。特に、嵐寛寿郎の手綱さばきは見事である。
 北海道の馬相場を一手に握ろうと企む権田一味。彼らは手段を選ばずに極悪非道を繰り返していた。そんな彼らのやり方に橘真一は、鬼寅・栗田らと手を組んで、権田牧場に殴り込みをかけるが...
「網走番外地・南国の対決」
1966年 88分 東映東京
監督:石井輝男
原作:伊藤 一
脚本:石井輝男
撮影:稲田喜一
美術:藤田 博
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、千葉真一、吉田輝雄、嵐寛寿郎、町田政則、田中邦衛、谷 隼人、三原葉子、大原麗子、由利 徹、沢 彰謙、二本柳寛、潮 健児、河津清三郎、日尾孝司、他
 シリーズ第6作。沖縄を舞台として、母と子の愛情を描いた作品で、三原葉子の演技が高い評価を得た。
 事故でなくなった先代竜神一家の親分の死因に疑問を抱いた橘は、事故の真相を探るために沖縄に飛ぶ。そして懇意だった建設会社を潰そうとする豪田一家に殴り込みをかけるが...
「網走番外地・大雪原の対決」
1966年 90分 東映東京
監督:石井輝男
原作:伊藤 一
脚本:石井輝男、神波史男、松田寛夫
撮影:稲田喜一
美術:藤田 博
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、嵐寛寿郎、田中邦衛、由利 徹、吉田輝雄、内田良平、上田吉二郎、大原麗子、佐山俊二、砂塚秀夫、吉野寿雄、関山耕司、小松方正、沢 彰謙、国 景子、若水ヤエ子、山田甲一、久保比佐志、土山登志幸、水城一狼、小林稔侍、沢田浩二、日尾孝司、三重街恒二、亀山達也、伊達 弘、黒沢妙子、田沼留美子、他
 シリーズ第7弾はまたまた北海道に戻っての物語である。仲間の恨みを晴らすために納沙布へ現れた橘真一は、その地で発見された大油田の利権争いに巻き込まれ、暴力団同士の抗争に巻き込まれてしまう。で、彼は暴力団と死闘を繰り広げることになってしまう...
「網走番外地・決斗零下30度」
1967年 88分 東映東京
監督:石井輝男
原作:伊藤 一
脚本:石井輝男、神波史男、松田寛夫
撮影:稲田喜一
美術:藤田 博
音楽:八木正生
出演:高倉 健、嵐寛寿郎、田中邦衛、丹波哲郎、吉野比弓、大原麗子、三原葉子、吉田輝雄、由利 徹、沢 彰謙、黒沢妙子、安部 徹、田崎 潤、国 景子、佐藤京一、日尾孝司、八名信夫、山之内修、岡部正純、河合絃司、木川哲也、水城一狼、伊達 弘、土山登志幸、他
 シリーズ第8作。レギュラー陣が総出演しているが、シリーズものとしてはよくあるパターン化している感じがするのが残念な所である。
 サガレン炭鉱を支配して、悪どく稼いでいる支配人・関野のやり方に不満を持つ橘真一は、怒りを爆発させて、網走刑務所時代の仲間たちと共に関野を叩きつぶそうとして立ち上がった...
「網走番外地・悪への挑戦」
1967年 90分 東映東京
監督:石井輝男
原作:伊藤 一
脚本:石井輝男
撮影:稲田喜一
美術:藤田 博
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、嵐寛寿郎、田中邦衛、田崎 潤、曽根晴美、潮 健児、谷 隼人、川津祐介、国 景子、砂塚秀夫、三原葉子、真理明美、小松方正、前田 吟、石橋蓮司、由利 徹、加賀邦男、穂高正伸、小林稔侍、小池修一、波島 進、市川好郎、山田甲一、鈴木暁子、美波節子、佐藤京一、水城一狼、沢田浩二、鎌田 賢、黒川俊也、浜こうじ、上田 俊、伊達宗弘、松本明広、伊藤純夫、萱野直行、白井武雄、斎藤義明、山田嘉則、根岸一正、山本兼次、吉野寿雄、他
 シリーズ第9弾だが、ラストシーンはギャング映画の名作「汚れた顔の天使」をパクっている。(流石にマンネリ化したシリーズを立ち直らせるための手法だと思われるが、もうひとひねり欲しいところである。)
 舞台はまたまた九州。鬼寅が働く不良少年保護施設を手伝うことになった橘真一は、暴力団・門馬組が少年たちをそそのかしていることを知り、立ち上がるが...
「網走番外地・吹雪の斗争」
1967年 88分 東映東京
監督:石井輝男
原作:伊藤 一
脚本:石井輝男
撮影:中島芳男
美術:藤田 博
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、山本麟一、安藤 昇、梅宮辰夫、菅原文太、谷 隼人、宮園純子、中谷一郎、石橋蓮司、沢 彰謙、笈田敏夫、戸上城太郎、関山耕司、相馬剛三、桐島好夫、山田甲一、亀山達也、村越正八、日尾孝司、伊達 弘、八名信夫、小林稔侍、久保比佐志、他
 シリーズ第10弾であると同時に、石井監督による本シリーズの最終作である。(橘真一も、本作が最後となり、次期作からは監督の交代だけでなく、主人公も変更されている。)
 橘は網走刑務所の独房を脱獄するが、部下に裏切られてロシアのスパイの汚名を着せられて自殺した父の仇を捜し求めるが...
「新網走番外地」
1968年 94分 東映東京
監督:マキノ雅弘
原作:伊藤 一
脚本:村尾 昭
撮影:坪井 誠
美術:藤田 博
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、三橋達也、長門裕之、松尾嘉代、水島道太郎、志村 喬、金子信雄、他
 石井輝男監督からマキノ雅弘監督が受け継いだ作品で、主人公の名前も変わり、新しいシリーズとして再出発した一編である。
 1948年(昭和23年)、復員した末広勝治は、新橋で石津組と華僑連合の対決に巻き込まれて犠牲となった親友の死に怒り、悪徳ヤクザに立ち向かって行く...
「新網走番外地・流人岬の血斗」
1969年 109分 東映東京
監督:降旗康男
原作:伊藤 一
脚本:村尾 昭
撮影:林 七郎
美術:中村修一郎
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、土田早苗、岩崎加根子、志村 喬、大木 実、菅原謙次、山城新伍、由利 徹、他
 監督がマキノ雅弘から降旗康男(次作以外、残りの作品の監督を務めることになる)に替わったシリーズ第12弾。社会復帰への足がかりとして造船所で働く囚人たちを扇動して暴動を起こそうと企む矢頭組に、怒りに燃えた末広勝治が殴り込みをかけるが...
「新網走番外地・さいはての流れ者」
1969年 93分 東映東京
監督:佐伯 清
原作:伊藤 一
脚本:村尾 昭
撮影:飯村雅彦
美術:藤田 博
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、星由里子、水島道太郎、谷 隼人、南 利明、由利 徹、他
 前作からまたまた監督が替わったシリーズ第13作。足の悪い子どもの治療費を稼ぐために漁師となった末広勝治。しかし彼は、漁師町の悪徳網元の横暴ぶりに立ち上がった。
「新網走番外地・大森林の決斗」
1970年 105分 東映東京
監督:降旗康男
原作:伊藤 一
脚本:村尾 昭
撮影:林 七郎
美術:藤田 博
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、星由里子、宍戸 錠、北村晃一、今井健二、南 利明、玉川良一、由利 徹、山城新伍、諸角啓二郎、三島ゆり子、六本木お吉、室田日出男、上田吉二郎、山本麟一、須賀不二男、他
 再び降旗監督(以後、シリーズ最終作まで監督を務める)になったシリーズ第14弾。日活のスター・宍戸錠がキレの言いアクションを魅せて、シリーズに新風を吹き込んだ作品である。
 木材の独り占めを企む嵐田産業に刑務所仲間を殺された末広勝治は、怒りに燃えて、刑務所を脱獄して嵐田産業に殴り込みをかけるが...
「新網走番外地・吹雪のはぐれ狼」
1970年 107分 東映東京
監督:降旗康男
原作:伊藤 一
脚本:村尾 昭
撮影:林 七郎
美術:藤田 博
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、若山富三郎、谷 隼人、岡田真澄、ジューン・アダムス、由利 徹、山城新伍、他
 シリーズ第15弾。看守と囚人の豆の横流しの事実を知った末広勝治は何者かに襲撃を受けて負傷してしまう。そんな彼をある牧師が助け、不良少年たちの構成を手伝うが悪徳ヤクザの悪行に怒りが爆発した勝治は...
「新網走番外地・嵐を呼ぶ知床岬」
1971年 105分 東映東京
監督:降旗康男
原作:伊藤 一
脚本:村尾 昭
撮影:星島一郎
美術:藤田 博
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、三橋達也、藤田 進、野添ひとみ、江夏夕子、安藤 昇、山本麟一、今井健二、谷 隼人、流健二郎、玉川良一、田中春男、中村是好、汐路 章、室田日出男、南 利明、由利 徹、他
 シリーズ第16弾。マンネリから脱出するために、西部劇タッチを狙った作品である。(が、やはりマンネリ感からは完全に脱却できなかった。)
 ダービー馬の生産を目指す加納牧場で働く末広勝治であったが、ダービーの有力馬を狙う熊谷牧場の狡猾なやり口に激怒して、殴り込みをかける...
「新網走番外地・吹雪の大脱走」
1971年 106分 東映東京
監督:降旗康男
原作:伊藤 一
脚本:降旗康男、大和久守正
撮影:林 七郎
美術:江野慎一
音楽:八木正夫
出演:高倉 健、星由里子、田中邦衛、水島道太郎、藤田 進、安藤 昇、山本麟一、由利 徹、牧 紀子、黒沢年男、谷 隼人、南 利明、玉川良一、小林稔侍、関山耕司、福山象三、今井健二、清水 元、室田日出男、中村是好、河合絃司、仲原新二、初井言栄、小林千枝、金子洋一、潮 健児、相馬剛三、青木卓司、太古八郎、中田博久、北川恵一、高月 忠、佐藤晟也、木川哲也、団 厳、亀山達也、伊達 弘、佐川二郎、清水照夫、八名信夫、三浦 忍、城 春樹、他
 シリーズ第17弾は、久しぶりに網走刑務所を舞台とした作品である。。刑務所の物資横流しなど、監獄内を我が物顔でのさばる熊沢グループの悪どいやり口に、末広勝治の怒りが爆発する!
「新網走番外地・嵐呼ぶダンプ仁義」
1972年 105分 東映東京
監督:降旗康男
原作:伊藤 一
脚本:村尾 昭
撮影:飯村雅彦
美術:藤田 博
音楽:八木正生
出演:高倉 健、生田悦子、田中邦衛、南 利明、工藤明子、宍戸 錠、丹波哲郎、山本麟一、金子信雄、月亭可朝、太古八郎、団 厳、水島道太郎、藤山浩二、長谷川弘、佐藤京一、北川恵一、小林稔侍、江波多寛児、小池朝雄、六本木お吉、田中春男、青木卓司、菊地英一、相馬剛三、山田甲一、八名信夫、土山登志幸、沢 彰謙、関山耕司、殿山泰司、亀山達也、鳥巣哲生、高月 忠、清水照夫、他
 シリーズ第11作から新シリーズ(主人公が末広勝治となった)の作品であり、「網走番外地」シリーズの最終作・第18作となった作品である。また、更なるキャラクターや、橘、末広による作品は製作されなかったので、本作がシリーズ完結編となった。
 刑務所で兄弟分を殺された末広勝治は、彼の妻の窮地を救うために、悪徳やくざに立ち向かって行く...

脱線メモ

「網走番外地」作品解説へ
 その後、網走から舞台を移しながら人気シリーズとなる第1作目は、モノクロで刑務所内の様子を実録風につづった異色作(当然、石井監督ならではの娯楽作でもあるが)であった。
 ところで、刑務所と似通った場所として連想されるのが軍隊、その軍隊でのやくざ者の活躍を描いた作品が、本作より半年前に東映系で公開された「いれずみ突撃隊」。監督・石井輝男、主演・高倉健という布陣も本作と一緒。こちらでは、高倉を慕う新兵の役で、今や日本映画界の重鎮といった感のある津川雅彦が若々しい演技を見せる。なお、ついでに脱線すれば、軍隊のやくざ者といって多くの日本映画ファンが思い浮かべる作品は、勝新太郎と田村高廣のコンビが暴れるタイトルもそのものズバリ「兵隊やくざ」であろう。義侠心厚い大宮(勝)と、インテリの有田上等兵(田村)というまったくタイプは違うが、友情は硬いという二人が、理不尽な軍部と対立し、決死の戦闘を生き抜くさまをダイナミックに描いて大映の(後に勝プロ製作、東宝配給)ヒットシリーズとなった。なお、「いれずみ突撃隊」は、「兵隊やくざ」よりも早い作品(前年公開)であるが、1作のみで終わっている(というか、石井・高倉組は本「網走番外地」シリーズに活路を見出したのだろう)。

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