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サポーター Part4
[09/05/25更新]

丹波哲郎Tetsurou Tanba:1922-07-17生まれ(2006-09-24没)
007は二度死ぬ:[日本の秘密情報部]タイガー・田中役

「戦艦大和」(1953)新東宝 104分 モノクロ作品
監督:阿部 豊
脚本:八住利雄
原作:吉田 満
撮影:横山 実
美術:進藤誠吾
音楽:芥川也寸志
出演:高田 稔、小川虎之助、佐々木孝丸、藤田 進、見明凡太郎、関千恵子、滝花久子、伊沢一郎、丹波哲郎、高島忠夫、片山明彦、舟橋 元、他
 第二次大戦の末期、1945年4月に九州の坊之岬沖に沈んだ戦艦大和の最期をクライマックスに描いた戦争スペクタクル作品である。出演者には豪華な顔ぶれが並んでいて、これも見所の一つである。

「日本敗れず」(1954)新東宝 102分 モノクロ作品
監督:阿部 豊
脚本:館岡謙之助
撮影:横山 実
美術:進藤誠吾
音楽:鈴木静一
出演:早川雪洲、藤田 進、斎藤達雄、山村 聰、柳永二郎、安部 徹、沼田曜一、丹波哲郎、他
 第二次大戦末期、沖縄戦で敗れ、ポツダム宣言、広島と長崎への原爆投下で敗色濃厚となった日本で、強引に本土決戦を唱える陸軍大臣川波と、天皇の玉音放送をなきものにしようとする将校たちの姿を描いた敗戦の裏で動いた人間たちを描いた作品である。

「叛乱」(1954)新東宝 115分 モノクロ作品
監督:佐分利信、阿部 豊
原作:立野信之
脚本:菊島隆三
撮影:小原譲治
音楽:早坂文雄
出演:細川俊夫、鶴田浩二、佐分利信、辰巳柳太郎、丹波哲郎、津島恵子、香川京子、前田 進、山形 勲、他
 撮影中に監督であった佐分利信が病で倒れ、阿部監督が後を引き受けて仕上げた作品である。昭和史に残る二・二六事件(昭和11年2月26日に起こった青年将校たちによる首相をはじめ、政府要人たちが殺されたクーデター事件。(言うまでもないか〜))を正攻法で描いた史劇である。

「若き日の啄木 雲は天才である」(1954)新東宝 101分 モノクロ作品
監督:中川信夫
脚本:館岡謙之助
撮影:横山 実
音楽:黛 敏郎
出演:岡田英次、若山セツ子、杉 寛、本間文子、田川恵子、細川俊夫、丹波哲郎、佐々木孝丸、山形 勲、左 幸子、久保菜穂子、天知 茂、他
 怪奇映画監督として知られている中川監督のもう一つの一面を示す作品で、新東宝も文芸大作として企画した作品である。
 進歩的な教育を行い、故郷の学校を追われた石川啄木が、北海道に渡り、記者生活、文学と現実との間の葛藤、芸者小奴との関わりなどを丁寧に描いている。
 (後に、中川監督自らが、「苦しい、苦しい酒みたいだね」と漏らしている...)

「若人のうたごえ(3部作)」(1955,1956)新東宝 45分/47分/52分 モノクロ作品
監督:毛利正樹
脚本:川内康範、村山俊郎
撮影:友成達雄
美術:黒沢治安
音楽:渡辺浦人
出演:舟橋 元、日比野恵子、田崎 潤、江畑絢子、中村是好、小倉 繁、坊屋三郎、丹波哲郎、他
 全部で3作製作されたドラマである。第一作にはサブタイトルが付いていないが、第二作は「お母さんの花嫁」、第三作は「明日への招待」というサブタイトルが付いている。スッポンの養殖事業を行うと言って村に入って来たサギ師たち。その言葉に村長たちは巻き込まれるが、うたごえ運動を行う若者たちの協力によって目が覚めていく。

「江戸川乱歩の一寸法師」(1955)新東宝 84分 モノクロ作品
監督:内川清三郎
出演:二本柳寛、三浦光子、宇津井健、安西郷子、細川俊夫、野上千鶴子、三島雅夫、国方 伝、天知 茂、丹波哲郎、和久井勉、他
 怪奇ミステリー。人の手首を持って徘徊する一寸法師を目撃した男が元恋人である社長の後妻から娘の失踪を聞かされる。その一寸法師が持っていた手首は屋敷から消えた娘のものであった。探偵が一寸法師を追うが...

「黒帯無双」(1955)新東宝 91分 モノクロ作品
監督:内川清三郎
原作:古賀残星
脚本:青木義久、窪田篤人
撮影:岩佐一泉
美術:朝生治男
音楽:大森盛太郎
出演:若山富三郎、安西郷子、若山セツ子、田崎 潤、中山昭二、和田 孝、二本柳寛、富田仲次郎、丹波哲郎、他
 同じ年に製作された「柔道流転」の続編。萩から上京した青年が事件に巻き込まれるが、彼が暗殺者や密貿易者たちに立ち向かって対決する物語である。

「下郎の首」(1955)新東宝 98分 モノクロ作品
監督:伊藤大輔
脚本:伊藤大輔
撮影:平野好美
音楽:深井史郎
出演:田崎 潤、片山明彦、嵯峨三智子、小沢 栄、三井弘次、丹波哲郎、他
 父の仇を探し続ける気弱な息子・新太郎と、彼のお供の下郎・納平。ある日、ふとしたことから納平は敵である須藤と出会い、敵討ちを果たす。が、今度は二人が須藤の息子から狙われることになり...

「息子一人に嫁八人」(1955)新東宝 77分 モノクロ作品
監督:志村敏夫
脚本:法勝寺三郎
撮影:鈴木 博
美術:伊藤寿一
音楽:服部 正
出演:宇津井健、花井蘭子、日比野恵子、宇治みさ子、丹波哲郎、鮎川 浩、他
 青春ドラマ。襲名披露を間近に控えた日本舞踊の家元の御曹司。母親は息子のことを心配していたが、彼はそんなことを気にしないで大学ラグビーの世界で活躍するが。

「番場の忠太郎」(1955)新東宝 86分 モノクロ作品
監督:中川信夫
原作:長谷川伸
脚本:三村伸太郎
撮影:岡戸嘉外
美術:伊藤寿一
音楽:清瀬保二
出演:若山富三郎、山田五十鈴、桂木洋子、三井弘次、森重久彌、滝花久子、光岡早苗、冬木京三、阿部九州男、鳥羽陽之助、丹波哲郎、伊沢一郎、伊東 健、花岡菊子、坪井 哲、大原栄子、井波静子、大野佳也子、本郷寛美、五月藤江、鳥羽恵美子、高橋政雄、石川 冷、築地 博、一条 務、秋山要之助、他
 長谷川伸の『瞼の母』を原作とした作品である。消息の分からない母を探す旅を続ける正義感の忠太郎。彼の前には次々と刺客が現れ、戦いを続けながらようやく母と再会する。が、母は忠太郎を突っぱねる...

「栄光と驀走王」(1956)新東宝 93分 モノクロ作品
監督:内川清三郎
脚本:館岡謙之助
撮影:岩佐一泉
美術:黒沢治安
音楽:大森盛太郎
出演:田崎 潤、高島忠夫、久保菜穂子、高田 稔、筑紫あけみ、細川俊夫、丹波哲郎、他
 兄弟愛をテーマとしたアクション作品。白バイ警官である兄が、作曲家を目指している弟にピアノを買うためにオートバイ競争の選手に転身するが、大事故によって怪我をしてしまう...

「鬼姫競艶録」(1956)新東宝 85分 モノクロ作品
監督:渡辺邦男
原作:陣出達朗
脚本:関沢新一
撮影:渡辺 孝
美術:梶 由造
音楽:万城目正
出演:美空ひばり、小笠原竜三郎、沼田曜一、中山昭二、丹波哲郎、筑紫あけみ、細川俊夫、中村 彰、他
 美空ひばり主演の時代劇。将軍・吉宗と尾張家の宗春は犬の自慢話から確執を生んでいた。宗春は行きがかり上、娘の綾姫に狼の子を探させることになる。また、吉宗はそれを見届けるために尾張に隠密を送る。そんな頃、将軍家と尾張家の確執に乗じて天下を狙う犬山城主が陰謀を張り巡らせていた。綾姫と隠密は協力して犬山城主の陰謀を暴こうとする。

「女真珠王の復讐」(1956)新東宝 90分 モノクロ作品
監督:志村敏夫
原案:清水義久
脚本:相良 準、松本 功
撮影:友成達雄
美術:朝生治男
音楽:松井八郎
出演:前田通子、宇津井健、三ツ矢歌子、藤田 進、丹波哲郎、天知 茂、沢井三郎、他
 アクションドラマ。貿易会社のある社員が会社乗っ取りを企む一味の罠にはまり、社長殺害の罪を着せられて服役させられる。更に、彼の恋人・夏岐も共犯とされる。その夏岐は渡米中に船から転落して南海の孤島にいた。そんな彼女は海底で真珠貝の宝庫を発見し、真珠王になった。数年後、夏岐は日本に戻って来て復讐を開始するが。

「怪異宇都宮釣天井」(1956)新東宝 80分 モノクロ作品
監督:中川信夫
原作:伍堂徹二
脚本:武部弘道、仲津勝義
撮影:河崎喜久三
美術:黒沢治安
音楽:別宮貞雄
出演:小笠原竜三郎、筑紫あけみ、藤木の実、杉山弘太郎、三島雅夫、丹波哲郎、沼田曜一、江川宇礼雄、他
 日光東照宮詣で宇都宮城に立ち寄ることになった将軍・家光。これを絶好の機会として、釣天井で将軍暗殺を企む悪家老と豪商の陰謀に隠密が立ち向かう。

「君ひとすじに」(1956)新東宝 89分 モノクロ作品
監督:志村敏夫
原作:中江良夫
脚本:館岡謙之助、村山俊郎
撮影:西垣六郎
美術:朝生治男
音楽:利根一郎
出演:久保菜穂子、宇津井健、高島忠夫、江畑絢子、相馬千恵子、野上千鶴子、舟橋 元、高田 稔、三ツ矢歌子、丹波哲郎、天知 茂、他
 放送ドラマの映画化作品で、3作製作されているシリーズの第一弾。運命に弄ばれて、銀座の洋裁店の店員から、歌手、摺動尼、モデルと次々と職を変える一人の娘と、ある会社の御曹司とのすれ違う恋の行方を描いている。

「続・君ひとすじに」(1956)新東宝 85分 モノクロ作品
監督:志村敏夫
原作:中江良夫
脚本:館岡謙之助、村山俊郎
撮影:友成達雄
美術:朝生治男
音楽:利根一郎
出演:久保菜穂子、宇津井健、高島忠夫、江畑絢子、相馬千恵子、野上千鶴子、舟橋 元、高田 稔、三ツ矢歌子、丹波哲郎、天知 茂、他
 放送ドラマの映画化作品で、3作製作されているシリーズの第二弾。運命に弄ばれる娘と御曹司との恋に、女たちの妨害や彼女を慕う画家が絡んで恋が進展していく。

「君ひとすじに・完結篇」(1956)新東宝 75分 モノクロ作品
監督:志村敏夫
原作:中江良夫
脚本:館岡謙之助、村山俊郎
撮影:山中 晋
美術:朝生治男
音楽:利根一郎
出演:久保菜穂子、宇津井健、高島忠夫、江畑絢子、相馬千恵子、野上千鶴子、舟橋 元、高田 稔、三ツ矢歌子、丹波哲郎、天知 茂、他
 放送ドラマの映画化作品で、3作製作されているシリーズの第三弾。メロドラマの完結編となる。

「金語楼の雷社長」(1956)新東宝 81分 モノクロ作品
監督:毛利正樹
原作:佐々木邦
脚本:川内康範
撮影:友成達雄
美術:小汲 明
音楽:三宅幹夫
出演:柳家金語楼、坊屋三郎、日比野恵子、江畑絢子、丹波哲郎、横山エンタツ、小倉 繁、高岡久美子、荒川さつき、他
 コメディ作品。あるビール会社を舞台として、その会社の頑固社長と敏腕社員のそれぞれの結婚騒動を面白おかしく描いている。

「金語楼の兵隊さん」(1956)新東宝 84分 モノクロ作品
監督:渡辺邦男
脚本:川内康範
撮影:渡辺 孝
美術:梶 由造
音楽:松井八郎
出演:柳家金語楼、宇治みさ子、花岡菊子、丹波哲郎、藤田 進、横山エンタツ、高田 稔、他
 噺家・山下敬太郎の軍隊での二等兵生活を面白おかしく描いた喜劇である。

「黒猫館に消えた男」(1956)新東宝 86分 モノクロ作品
監督:毛利正樹
脚本:村山俊郎、法勝寺三郎
撮影:友成達雄
美術:進藤誠吾
音楽:渡辺浦人
出演:宇津井健、宮城まり子、江畑絢子、益田喜頓、前田通子、野上千鶴子、丹波哲郎、小倉 繁、若月輝夫、横山運平、市村雅子、他
 怪奇、特撮、歌、ドタバタありの娯楽作品。有馬家の末裔である青年と、その叔父が住む館では怪奇現象が続発していた。しかし、それらは、館に隠された財宝を狙う叔父が透明になるマントを着て起こしたものであることが青年にばれてしまう。彼は真実を知り逆襲に出るが、マントの効力が失せてしまい、一転してピンチに...

「軍神山本元帥と連合艦隊」(1956)新東宝 101分 モノクロ作品
監督:志村敏夫
脚本:館岡謙之助
撮影:山中 晋
美術:朝生治男
音楽:鈴木静一
出演:佐分利信、宇津井健、若山富三郎、高島忠夫、丹波哲郎、天知 茂、他
 太平洋戦争で、日本軍の連合艦隊を率いた山本五十六元帥。彼の活躍と凋落を描き、彼の人物像を描いた戦争映画。

「社長三等兵」(1956)新東宝 89分 モノクロ作品
監督:志村敏夫
脚本:志村敏夫、岡田達門
撮影:西垣六郎
美術:加藤雅俊
音楽:小沢秀夫
出演:田崎 潤、丹波哲郎、加藤 章、江見 渉、坊屋三郎、大山健二、木戸新太郎、遠山幸子、鈴木美智子、他
 軍隊生活と兵士の友情を描いたドラマ。ある青年社長が招集されて軍隊に入れられる。彼は訓練を受けた後、満州に送られる。やがて終戦を迎えるが、彼は収容所に送られる。

「世紀の勝敗」(1956)新東宝 85分 モノクロ作品
監督:並木鏡太郎
原作:伍堂徹二
脚本:内田弘三
撮影:平野好美
美術:加藤雅俊
音楽:鈴木静一
出演:宇津井健、沼田曜一、池内淳子、江畑絢子、杉山弘太郎、丹波哲郎、他
 柔道にかける青年の青春ドラマ。全日本大会への出場を目指す青年は二人の女性から愛されていた。しかし、彼のライバルはそれに横恋慕をしてきて、汚い手を使ってくる。

「波止場の王者」(1956)新東宝 89分 モノクロ作品
監督:内川清三郎
原作:赤坂長義
脚本:石川義寛、土居通芳
撮影:西本 正
美術:小汲 明
音楽:大森盛太郎
出演:宇津井健、中山昭二、久保菜穂子、三ツ矢歌子、前田通子、和田 孝、北沢 彪、大友 純、丹波哲郎、他
 アクション作品。ある中小造船所が新型エンジンを開発した。そのエンジンをめぐって、開発した青年技師と潜入捜査官と国際ギャング団が戦いを繰り広げる。

「暴力の王者」(1956)新東宝 90分 モノクロ作品
監督:内川清三郎
脚本:赤坂長義
撮影:平野好美
美術:鳥居塚誠一
音楽:大森盛太郎
出演:宇津井健、中山昭二、久保菜穂子、丹波哲郎、三井弘次、佐々木孝丸、永井智雄、他
 暗黒街の裏社会を舞台としたアクションドラマ。出所して神戸に戻って来た元やくざの男。しかし、彼は、留守の間シマを守っていた弟分から狙われ、更に、敵対していた一味からも襲撃される。

「妖雲里見快挙伝・前後篇」(1956)新東宝 68分/65分 モノクロ作品
監督:渡辺邦男
脚本:川内康範
撮影:山中 晋
美術:梶 由造
音楽:山田栄一
出演:若山富三郎、宇治みさ子、小笠原竜三郎、中山昭二、沼田曜一、丹波哲郎、城 実穂、遠山幸子、坊屋三郎、林 寛、阿部九洲男、他
 新東宝のオールスターによる娯楽時代劇の大作。前後編が製作されている。物語は有名な滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」で、それを、本作から2年後にテレビで大ヒットをとばすことになる「月光仮面」の原作者・川内康範が脚色している。

「脱線三銃士」(1956)日本テレビ映画社 44分 モノクロ作品
監督:千葉胤文
原作:山崎素一
脚本:勝俣真喜治、千葉胤文
撮影:砂山利宗
音楽:吉野達弥
出演:由利 徹、南 利明、八波むと志、神崎キヨ、黒木憲三、左京路子、丹波哲郎、折原啓子、他
 脱線トリオによるドタバタ・コメディ作品。丹波は特別出演という扱いである。ペンキ屋、タクシー運転手、広告屋をしている3人の男たちがそろって失職する。彼らは惚れた食堂の娘から、「男らしいのは自衛隊の幹部」と言われ、自衛隊に入隊する。そんな彼らは、キャバレーで偽ドル札一味の逮捕という手柄を立てるが、自衛隊の中隊長が食堂の娘の婚約者であったことが分かり...

「怪談累(かさね)が淵」(1957)新東宝 65分 モノクロ作品
監督:中川信夫
脚本:川内康範
撮影:平野好美
出演:和田 孝、若杉嘉津子、北沢典子、丹波哲郎、高田幸子、花岡菊子、九重京司、他
 中川監督の本格的怪談映画の第一作となった記念すべき作品である。この後中川監督は「亡霊怪猫屋敷」「憲兵と幽霊」「女吸血鬼」「東海道四谷怪談」「地獄」というように、新東宝の末期を飾る作品を続けて発表することになる。
 死んだ父親同士が遺恨の間柄であるとは知らない羽生屋の番頭・新吉と、三味線の師匠・豊志賀。二人は情を交わしていたが、ある日、豊志賀の顔が傷ついたことから、新吉の心は羽生屋の娘・お久に移る。それから嫉妬に駆られた豊志賀は...

「関八州大利根の対決」(1957)新東宝 72分 モノクロ作品
監督:志村敏夫
脚本:平塚広雄、北村秀敏
撮影:河崎喜久三
美術:朝生治男
音楽:林 二郎
出演:鳥羽陽之助、明智十三郎、前田通子、丹波哲郎、天知 茂、菊地双三郎、御木本伸介、舟橋 元、中山昭二、他
 時代劇アクション作品。お馴染みの天保水滸伝・飯岡助五郎VS笹川繁蔵の大利根の対決(タイトル通りです)を描いた作品。まだ若い丹波は伝説の剣豪・平手造酒を演じている。

「警察官」(1957)新東宝 77分 モノクロ作品
監督:並木鏡太郎
原案:志原 弘
脚本:関沢新一
撮影:西本 正
美術:伊藤寿一
音楽:大森盛太郎
出演:宇津井健、池内淳子、中山昭二、竜崎一郎、細川俊夫、御木本伸介、丹波哲郎、江畑絢子、城 実穂、他
 犯罪活劇。パトロールをしている警察官が射殺されるという事件が起こる。その事件を追う刑事たちだが、事件の手がかりとなる人物が次々と消されていく。やがて、潜入捜査をしている捜査官から、国際スパイ団の存在が明らかになる。

「剣聖 暁の三十六番斬り」(1957)新東宝 78分 モノクロ作品
監督:山田達雄
脚本:松本 功、北村秀敏
撮影:河崎喜久三
音楽:真鍋理一郎
出演:嵐寛寿郎、和田 孝、林 寛、徳大寺君枝、前田通子、丹波哲郎、竜崎一郎、広瀬康治、他
 有名な柳生流指南・荒木又右衛門の三十六人斬りを描いた作品。
 柳生十兵衛から柳生新陰流の秘伝を授かり江戸へ旅立った又右衛門。道中、危機を救った渡辺靱負がかつて江戸で暴れていたために河合又五郎に殺されたため、その息子・数馬と共に敵討ちの旅に出る...

「風雲急なり大阪城 真田十勇士総進軍」(1957)新東宝 70分 モノクロ作品
監督:中川信夫
脚本:仲津勝義、武部弘道
撮影:西垣六郎
美術:岩武仙史
音楽:佐野日出男
出演:天城竜太郎、舟橋 元、小笠原竜三郎、田崎 潤、日比野恵子、藤木の実、丹波哲郎、杉山弘太郎、他
 時代劇アクション。豊臣秀吉の遺言書をめぐって猿飛佐助や家康との攻防が描かれている。関ヶ原の合戦後、九度山に閉居する真田幸村は、豊臣家再興のために十勇士に諸国の動向を探らせるべき解き放つ。

「戦雲アジアの女王 〜悲運のラストクイーン」(1957)新東宝 95分
監督:野村浩将
原作:棋本捨三
脚本:関沢新一
撮影:山中 晋
出演:高倉みゆき、高島忠夫、丹波哲郎、古川緑波、宇津井健、中山昭二、万里昌代、他
 棋本捨三の「或る女の終幕」を映画化した作品で、新人の高倉みゆきが「東洋のマタ・ハリ」と呼ばれた男装の麗人・川島芳子を演じている。
 清朝の王族・粛親王の第14王女として生まれた川島芳子の波乱に満ちた生涯を描いたスペクタクル作品である。

「天下の鬼夜叉姫」(1957)新東宝 71分 モノクロ作品
監督:毛利正樹
原作:瀬戸口寅雄
脚本:中沢 信、仲津勝義
撮影:友成達雄
美術:岩武仙史
音楽:別宮貞雄
出演:明智十三郎、宇治みさ子、天知 茂、若杉嘉津子、丹波哲郎、鮎川 浩、他
 時代活劇。綱吉統治時代、軽業師一座の手裏剣投げを装って将軍の命を狙う姫が率いる豊臣残党一味と、女隠密と剣士がそれを防ごうと攻防を繰り広げる。

「白蝋城の妖鬼」(1957)新東宝 70分 モノクロ作品
監督:曲谷守平
原作:島木春雄
脚本:西沢 裕、丸谷 剛
撮影:森田 守
美術:伊藤寿一
音楽:長瀬貞夫
出演:和田 孝、明智十三郎、小倉 繁、高村洋三、丹波哲郎、北沢典子、他
 時代活劇。伊達家の若君の双子の兄弟である白蝋太郎と、城を出た弟・振り袖小次郎との宿命の対決を描いている。

「美男剣競録」(1957)新東宝 72分 モノクロ作品
監督:赤坂長義
脚本:金田光夫
撮影:鈴木 博
美術:黒沢治安
音楽:渡辺宙明
出演:天城竜太郎、中村竜三郎、万里昌代、日比野恵子、丹波哲郎、竜崎一郎、江川宇禮雄、林 寛、他
 幕末を舞台とした時代活劇。剣客・千葉周作と斎藤弥九郎の息子たちが尊皇討幕派の友となり、薩摩を欺いて江戸市中を荒らす旗本一味に対して江戸を守る戦いを挑む。

「風雲天満動乱」(1957)新東宝 68分 モノクロ作品
監督:山田達雄
原作:佐々木味津三
脚本:土屋欣三
撮影:河崎喜久三
音楽:真鍋理一郎
出演:嵐寛寿郎、藤間城太郎、荒川さつき、村上あつみ、天城竜太郎、丹波哲郎、高村洋三、明日香実、杉山弘太郎、池月 正、他
 「大塩平八郎の乱」として日本史に登場する事件を描いた歴史もの。娯楽作品として楽しむことができる要素(邪教の存在や、火あぶりの刑など)も含まれている。
 時は天保8年、数年来続いた飢饉にあえぐ人々は、為政者の非道な弾圧によって死の直前にまで追い込まれていた。この圧制に対して、陽明学(公正を尊ぶ学問)を身をもって実践しようとして大塩平八郎が立ち上がった...

「明治天皇と日露戦争」(1957)新東宝 114分 モノクロ作品
監督:渡辺邦男
出演:嵐寛寿郎、阿部九州男、高田 稔、武村 新、藤田 進、江川宇礼雄、沼田曜一、田崎 潤、丹波哲郎、宇津井健、高島忠夫、他
 戦争スペクタクル。日本海海戦をクライマックスにして、日露戦争を描いている。本作のヒットによって「天皇・皇后と日清戦争」「明治大帝と乃木将軍」が製作された。嵐寛寿郎の扮する明治天皇が話題を呼んだ。

「ひばりの三役 競艶雪之丞変化 正編・続編」(1957)新東宝 89分
監督:渡辺邦男
原作:三上於莵吉
脚本:渡辺邦男、中田竜雄
撮影:渡辺 孝
美術:梶 由造
音楽:山田栄一
出演:美空ひばり、沼田曜一、若杉嘉津子、二木てるみ、市川門三郎、中村 彰、阿部九州男、北沢典子、花岡菊子、岬 洋二、丹波哲郎、他
 昭和の大スター・美空ひばりの大活躍する作品。タイトル通り、彼女は本作の中で三役をかけ持ちしている。
 江戸に初お目見えした雪之丞一座。雪之丞は、客の中に両親の仇がいることに気がつく。そして、一方では舞台をこなし、他方では両親の仇を討っていく...

「若君漫遊記 伏見稲荷の大仇討」(1957)新東宝 70分 モノクロ作品
監督:加戸野五郎
原作:伍堂徹二
脚本:関沢新一
撮影:山中 晋
美術:宮沢計次
音楽:米山正夫
出演:明智十三郎、日比野恵子、天城竜太郎、丹波哲郎、北沢典子、藤木の実、江川宇礼雄、他
 時代劇アクション。若君・松平長七郎が、妖剣を使ってお家乗っ取りを企む一味に立ち向かい対決する痛快作品。

「阿波狸変化騒動」(1958)新東宝 77分 モノクロ作品
監督:毛利正樹
原作:林 音弥
脚本:赤坂長義
撮影:友成達雄
美術:宮沢計次
音楽:橋本 力
出演:明智十三郎、古川緑波、松浦浪路、田原知佐子、丹波哲郎、城 実穂、坊屋三郎、他
 日本映画で一時期ブームとなった狸もの作品の一つである。四国武者修行に旅立った金長狸であったが、彼に嫉妬する小太郎狸の企みで、阿波国の狸と徳島の狸がいがみ合い、合戦に発展してしまう...

「侠艶小判鮫」(1958)新東宝 70分/73分 モノクロ作品
監督:中川信夫
脚本:藤島二郎、石川義寛
撮影:西本 正
美術:黒沢治安
音楽:橋本 力
出演:嵐寛寿郎、宇治みさ子、中村竜三郎、江川宇禮雄、大谷友彦、沢井三郎、丹波哲郎、他
 1948年に製作された「小判鮫」のリメイク作品で、前後編からなる作品。公金輸送の途中に老中・柳沢一味に襲われ、その責任から切腹した甲斐守。それから15年後、父の仇を討とうとする女芸人に、その助けをしようとする公儀隠密が繰り広げる時代活劇である。

「明治大帝と日清戦争」(1958)新東宝 121分
監督:並樹鏡太郎
脚本:館岡謙之助
撮影:山中 晋
音楽:江口夜詩
出演:嵐寛寿郎、高倉みゆき、高島忠夫、丹波哲郎、沼田曜一、若山富三郎、宇津井健、他
 「天皇・皇后と日清戦争」というタイトルで劇場公開された作品で、後に本タイトルに改題されたものである。タイトルが示す通り、日清戦争から始まる物語。三部作の二作目に当たる。
 朝鮮の独立を助けるという名目で清に宣戦布告した日本が勝利を得た後、ロシア、フランス、ドイツの干渉によって遼東半島の領有権を放棄するまでを、講談調で描いている。

「毒婦高橋お伝」(1958)新東宝 74分 モノクロ作品
監督:中川信夫
脚本:中津勝義、中沢 信
撮影:河崎喜久三
美術:黒沢治安
音楽:渡辺宙明
出演:若杉嘉津子、明智十三郎、丹波哲郎、松本朝夫、中村 彰、大関啓子、舟橋 元、他
 中川監督が正攻法で高橋お伝を描いた作品であり、同時に、お伝を演じた若杉嘉津子の代表作(「東海道四谷怪談」も捨てがたい作品ですが...)でもある。スキャンダラスな面が抑えられて人間ドラマとして秀逸な作品である。

「爆笑王座征服」(1958)新東宝 26分
監督:毛利正樹
撮影:河崎喜久三
美術:梶 由造
音楽:長瀬貞夫
出演:由利 徹、高島忠夫、久保菜穂子、大空真弓、高倉みゆき、小畑絹子、三ツ矢歌子、三原葉子、万里昌代、宇津井健、丹波哲郎、天知 茂、他
 娯楽作品。新東宝のスターが一同に集まるショー的な作品である。

「薔薇と女拳銃王」(1958)新東宝 77分 モノクロ作品
監督:小森 白
脚本:岡戸利秋
撮影:岡戸嘉外
美術:宮沢計次
音楽:小沢秀夫
出演:小畑絹子、高橋 伸、丹波哲郎、大谷友彦、筑紫あけみ、他
 復讐の物語。出資者の毒牙にかかって自殺した母。それから10年、その母が残したキャバレーの売れっ子になった娘。彼女は支配人とボスとを仲違いさせて母の復讐を果たそうとする。

「緋ぢりめん女大名」(1958)新東宝 モノクロ作品
監督:毛利正樹
出演:宇治みさ子、和田桂之助、浜野桂子、天知 茂、丹波哲郎、林 寛、他
 娯楽時代劇アクション。二代将軍秀忠の時代、明国に女を売って軍用金を作り、豊臣家再興を図る豊臣の残党に対して、松平の姫が七変化を見せながら立ち向かう。

「人喰海女」(1958)新東宝 74分 モノクロ作品
監督:小野田嘉幹
原案:志原 弘
脚本:渡辺祐介、川上 茂
撮影:森田 守
美術:小汲 明
音楽:渡辺宙明
出演:三原葉子、三ツ矢歌子、宇津井健、万里昌代、杉山弘太郎、御木本伸介ね丹波哲郎、殿山泰司、平田昭彦、他
 人間ドラマで犯罪に手を染めていく女の姿を描いている。東京から帰郷して海女に戻った女性。彼女はかつて馴染みであった凶悪犯から脅かされて、殺人を重ねていくことになるが...

「不如帰」(1958)新東宝 モノクロ作品 80分
監督:土居通芳
脚本:村山俊郎、小山一夫
原作:徳富蘆花
撮影:山中 晋
美術:加藤雅俊
音楽:江口夜詩
出演:高倉みゆき、和田桂之助、江畑絢子、大空真弓、丹波哲郎、他
 徳富蘆花の哀しいドラマの映画化作品。海軍少尉武男と結婚した浪子。しかし夫・武男は軍の務めで遠洋航海に出て行った。家庭を守ることになった浪子であったが、姑からのいじめに遭い、更には横恋慕してくる男たちからは奸計されてしまい、憔悴していく。

「金語楼の三等兵」(1959)新東宝 65分 モノクロ作品
監督:曲谷守平
原作:有崎 勉
脚本:川内康範
撮影:岡戸嘉外
美術:加藤雅俊
音楽:石松 晃
出演:柳家金語楼、坊屋三郎、並木一路、鮎川 浩、水原 爆、丹波哲郎、川田孝子、池内淳子、江畑絢子、他
 コメディ作品。噺家・三遊亭金三こと山下二等兵が軍隊に入り、その生活と、満州での活躍を面白おかしく描いている。

「双竜あばれ雲 金竜の巻・銀竜完結編」(1959)新東宝 71分/76分 モノクロ作品
監督:並木鏡太郎
原作:島田一男
脚本:安城礼太郎
撮影:河崎喜久三
美術:黒沢治安
音楽:渡辺宙明
出演:天城竜太郎、丹波哲郎、明智十三郎、小畑絹子、万里昌代、高田 稔、池内淳子、坂東好太郎、他
 時代活劇。時代は幕末、日光御宝蔵の鍵を幕府に届けようとして旅立った同心に対して、日光の山奉行や官軍、更には平家の末裔たちが加わり、その鍵の争奪戦を繰り広げる。

「無警察」(1959)新東宝 85分 モノクロ作品
監督:小森 白
脚本:金田光夫
撮影:岡戸嘉外
美術:小汲 明
音楽:小沢秀夫
出演:天知 茂、小畑絹子、丹波哲郎、沢井三郎、岬 洋二、大原穣二、鮎川 浩、朝倉彩子、他
 アクション作品。ある地方都市を舞台に、麻薬を強奪して資金を作り、良識派の市会議員を殺害して土地を奪取してゴルフ場の建設を始めた町のボス。ある記者はその悪事を暴こうとして乗り出すが...

「裸女と殺人迷路」(1959)新東宝 80分 モノクロ作品
監督:小野田嘉幹
脚本:川上 茂、渡辺祐介
撮影:山中 晋
美術:黒沢治安
音楽:江口浩司
出演:和田桂之助、三ツ矢歌子、清水将夫、丹波哲郎、沢井三郎、御木本伸介、万里昌代、他
 犯罪映画である。四人組の強盗に自ら加わったトランペット奏者の若者。しかし当然のように彼は追いつめられていく。その姿を描いている。

「飛びっちょ勘太郎」(1959)宝塚映画 105分
監督:久松静児
原作:長谷川伸
脚本:高岩 肇
撮影:杉本正二郎
美術:鳥居塚誠一
音楽:松井八郎
出演:森重久彌、淡路恵子、峯 京子、島倉千代子、曽我廼家明蝶、藤山寛美、高田 亘、松本秀太郎、酒井光子、曽我廼家五郎八、山茶花究、香川良介、石田茂樹、立原 博、丹波哲郎、横山道代、春川ますみ、美杉てい子、二木てるみ、他
 松竹新喜劇でおなじみの顔ぶれをそろえたコメディ作品である。丹波は主人公に追われる男を、また主人公(=少林寺拳法の名人)を森重久彌が演じているが、二人とも若かったものです。
 少林寺拳法の使い手で、旅がらすの勘太郎が結婚式で花嫁・雪乃を殺される。そして彼は雪乃を殺した大塚という男を探して仇を討とうとするが...

「夜霧の決闘」(1959)新東宝 107分
監督:井上梅次
脚本:松浦健郎、井上梅次
撮影:岡崎宏三
美術:北 辰雄
音楽:大森盛太郎
出演:鶴田浩二、三橋達也、神戸一郎、雪村いづみ、淡路恵子、環三千世、森 雅之、高松英郎、丹波哲郎、小林重四郎、他
 やくざとGメンの対決を描いたアクション作品。麻薬密輸をめぐる抗争の中、記憶を失った元やくざと殺し屋として潜入捜査をしていたGメンが手を組んで組織の壊滅に乗り出す。

「女奴隷船」(1960)新東宝 83分
監督:小野田嘉幹
原作:舟橋 淳
脚本:田辺虎男
撮影:山中 晋
音楽:渡辺宙明
出演:菅原文太、丹波哲郎、三ツ矢歌子、三原葉子、杉山弘太郎、沢井三郎、大友 純、他
 海洋アドベンチャー。大本営に向かう途中で遭難し、上海に向かう得体の知れない貨物船に救助された須川中尉。だが、その船は日本女性を上海に売り飛ばす"お唐さん船"と呼ばれている船であった。小島でセリにかけられた女性たちを救うために須川は立ちあがったが...

「国定忠治」(1960)東宝 101分
監督:谷口千吉
脚本:新藤兼人
撮影:西垣六郎
美術:北 猛夫
音楽:佐藤 勝
出演:三船敏郎、加東大介、藤木 悠、夏木陽介、丹波哲郎、東野英治郎、新珠三千代、他
 何度も映画化されている「国定忠治」であるが、本作は三船敏郎をはじめ、オールスターキャストという点が売りの一つになっている。
 天保7年、子分を連れて故郷に戻って来た忠治は、凶作と幕府の圧制のために妹が死んでしまったことを知る。そして代官屋敷へ殴り込み、お尋ね者となると、赤城山に身を隠した。それから3年の月日が流れ、忠治は山を下りる決心をするが...

「みな殺しの歌 拳銃よさらば!」(1960)東宝 87分 モノクロ作品
監督:須川栄三
原作:大藪春彦
脚本:寺山修司
撮影:太田幸男
音楽:中村八大
出演:水原 弘、仲代達矢、丹波哲郎、島崎雪子、平田昭彦、北あけみ、他
 ハードボイルド作品。兄を殺された主人公が、その裏に銀行強盗によって得た大金の分け前をめぐる争いがあることを知る。で、彼は兄の遺品であるワルサーP-38を持って復讐を果たそうとする...

「黄色い風土」(1961)ニュー東映東京 89分 モノクロ作品
監督:石井輝男
原作:松本清張
脚本:高岩 肇
撮影:星島一郎
音楽:木下忠司
出演:鶴田浩二、丹波哲郎、佐久間良子、柳永二郎、須藤 健、小林裕子、曽根晴美、他
 アクション映画で知られる石井監督が、松本清張の原作を映画化した推理ミステリー作品である。
 「週刊東都」の記者である若宮は、仕事で立ち寄った熱海で事件に遭遇する。その事件とは、新婚の夫は自殺し、新婦が失踪するというものであった。若宮は同僚の田原と共にこの事件を調べることにしたが、次々と謎が出てきて...

「黒い画集・寒流」(1961)東宝 96分 モノクロ作品
監督:鈴木英夫
原作:松本清張
脚本:若尾徳平
撮影:逢沢 譲
音楽:斎藤一郎
出演:池部 良、新珠三千代、平田昭彦、丹波哲郎、志村 喬、宮口精二、他
 松本清張の原作小説を映画化したサスペンス作品。ある銀行の池袋支店長の沖野は、料亭の女将・奈美を見そめて関係を持つ。が、沖野の上司で、同窓生の桑山がそれを知り、沖野を左遷して奈美をものにしようとする...

「地獄に真紅な花が咲く」(1961)ニュー東映東京 86分
監督:佐伯 清
原作:川内康範
脚本:川内康範
撮影:藤井 静
出演:鶴田浩二、佐久間良子、丹波哲郎、大川恵子、ペギー葉山、久保菜穂子、他
 鶴田浩二の二役が見所のギャング・アクション。拳銃の名手と、トランプを自在に操る賭博師。この二人は瓜二つの顔を持っていた。そんな二人が巨大な陰謀に挑んでいく姿を描いている。

「大森林に向って立つ」(1961)日活 85分
監督:野村 孝
脚本:山崎 巌、吉田憲治
撮影:横山 実
音楽:大森盛太郎
出演:小林 旭、浅丘ルリ子、白木マリ、丹波哲郎、上野山功一、金子信雄、深江章喜、他
 アルプス(と言っても、ヨーロッパ・アルプスではなく、日本の南アルプスです)の自然を背景にしたアクション作品である。
 津山木材が所有している路線を乗っ取ろうとしている神戸産業は、津山木材の人夫全員を引き抜いてしまう。で、津山木材は仕方なく臨時の人夫をかき集めるが、風来坊、酒飲みというような連中ばかりであった。が、その中に、津山木材に恩があるヤクザ・伊吹がいたことから、山は活気づくが...

「豚と軍艦」(1961)日活 108分 モノクロ作品
監督:今村昌平
原作:山内 久
脚本:山内 久
撮影:姫田真佐久
音楽:黛 敏郎
出演:長門裕之、吉村実子、南田洋子、丹波哲郎、中原早苗、小沢昭一、加藤 嘉、他
 今村監督の初期作品の代表作の一つで、コメディ作品。丹波哲郎の怪演は見所の一つである。
 舞台はアメリカ軍基地に隣接する横須賀。チンピラ・ヤクザの欣太がヤクザ組織に翻弄され、やがてマシンガンを乱射するようになるまでを辛辣に、かつ重厚に描いている。

「白昼の無頼漢」(1961)ニュー東映東京 82分
監督:深作欣二
脚本:佐治 乾
撮影:星島一郎
美術:近藤照男
音楽:河辺公一
出演:丹波哲郎、久保菜穂子、中原ひとみ、曽根晴美、柳永二郎、他
 無国籍アクション作品。深作監督の初の長尺作品でもある。アメリカ軍基地に出入りする男が仲間たちを集めて、その基地に向かう現金輸送車を襲撃する計画を立てる。が、集まったメンバーの中には暴力団組長の義弟を殺した者がいて、組織までもが介入してくる。なんとか現金強奪に成功するものの、仲間割れをしてメンバーは次々と消えていく...

「男の血潮がこだまする」(1961)ニュー東映東京 モノクロ作品
監督:島津昇一
脚本:直居欽哉、横山保朗
撮影:仲沢半次郎
美術:中島敏夫
音楽:富田 勲
出演:高倉 健、三田佳子、丹波哲郎、加藤 嘉、小川虎之助、今井俊二、多々良純、富田仲次郎、他
 アクション作品。トラックを盗んだ男を追って木曽の飯場にやって来たトラック運転手。二人は殴り合いをするが、意気投合する。そんな二人は、木材の横流しをしている悪党の存在を知り、対決する。

「霧と影」(1961)新東宝 84分 モノクロ作品
監督:石井輝男
原作:水上 勉
脚本:高岩 肇、石井輝男
撮影:佐藤三郎
美術:中島敏夫
音楽:木下忠司
出演:丹波哲郎、永井智雄、梅宮辰夫、杉 義一、鳳八千代、安井昌二、柳永二郎、他
 ミステリー作品。能登の観音岬から一人の教員が転落死する。その事件を取材した記者が彼を殺した犯人である建設会社社長に迫り、次第に追いつめていく姿を描いている。

「桃色の超特急」(1961)新東宝 87分 モノクロ作品
監督:渡辺祐介
原作:川上 茂
脚本:川上 茂
撮影:須藤 登
美術:宮沢計次
音楽:神津善行
出演:大空真弓、松原緑郎、坂本 武、花井蘭子、鳴門洋二、若宮隆二、丹波哲郎、杉山弘太郎、他
 コメディ作品。大阪で開催される紡績祭に出席することになっていたファッション・モデルが失踪した。芸能ブローカーは仕方なく失踪したモデルのそっくりさんを探し出して代わりに出席させようとするが...

「東京夜話」(1961)東京映画 モノクロ作品
監督:豊田四郎
原作:富田常雄
脚本:八住利雄
撮影:玉井正夫
美術:伊藤憙朔
音楽:芥川也寸志
出演:芥川比呂志、山崎 努、淡島千景、乙羽信子、団 令子、岸田今日子、丹波哲郎、フランキー堺、有島一郎、他
 二組のカップルを描いた風俗メロドラマである。東京・高輪に唯一の財産である邸宅を持つ斜陽華族・立石、その立石と同棲する渋谷のバーのマダム(これが一組目のカップル)、彼女のバーで働く立石の息子と女給というもう一組のカップル。そんな二組のカップルの姿を綴っている。

「機動捜査班」(1961)日活 67分 モノクロ作品
監督:小杉 勇
脚本:長谷川公之、宮田達男
撮影:松橋梅夫
美術:西亥一郎
音楽:小杉太一郎
出演:二本柳寛、青山恭二、丹波哲郎、内田良平、吉行和子、南寿美子、他
 アクション作品。本作は全14作ある「機動捜査班」シリーズの記念すべき第一作である。ちなみに本シリーズは、1961年〜63年の3年間にわたって製作された。丹波は1作目のみの出演である。
 覆面パトカーを使って事件の捜査に当たる機動捜査班。あるやくざの射殺事件に始まる二つの組の抗争に気づいた警察は、二つの組を潰すために機動捜査班を捜査に加える。

「恋と太陽とギャング」(1962)東映東京 87分
監督:石井輝男
原作:藤原審爾
脚本:佐治 乾、石井輝男
撮影:山沢義一
美術:中島敏夫
音楽:八木正生
出演:高倉 健、小宮光江、丹波哲郎、清川虹子、三原葉子、江原真二郎、三島雅夫、千葉真一、他
 新東宝から移籍した石井輝男監督の「花と嵐とギャング」を第一作として、全11作製作されたギャングシリーズの第2弾。
 悪党たちが集まって国際賭博組織の上がりを強奪することに成功したものの、組織からの追っ手により、大乱戦になってしまう...

「暗黒街最後の日」(1962)東映東京 104分
監督:井上梅次
脚本:井上梅次、大賀義文
撮影:西川庄衛
音楽:鏑木 創
出演:鶴田浩二、丹波哲郎、三國連太郎、佐久間良子、高倉 健、梅宮辰夫、他
 オールスター・キャストによるギャング・アクション。関西の犯罪シンジケートのボスが設立した企業の利権をめぐり、犯罪シンジケートと、ボスの弟が激烈なギャング戦争を展開する。それを鎮圧するためにするために密命を受けた敏腕警部補は、犯罪シンジケートに潜り込むが...

「ギャング対Gメン」(1962)東映東京 83分 (→脱線メモへ)
監督:深作欣二
脚本:但島 栄
撮影:山沢義一
音楽:河辺公一
出演:鶴田浩二、佐久間良子、丹波哲郎、千葉真一、梅宮辰夫、砂恟G夫、他
 新東宝から移籍した石井輝男監督の「花と嵐とギャング」を第一作として、全11作作られたギャングシリーズの第4弾。今までの「ギャング映画」にはないモダンでスマートな集団ギャング作品となっているのが特徴である。
 暴力組織を内偵中であったGメンが殺された。警察では、組織のしっぽを掴むために、元ヤクザ組織の幹部で拳銃の名手である東島を大将格にして、七人の無頼漢を組織に潜入させるが...

「源氏九郎颯爽記 秘剣揚羽の蝶」(1962)東映京都 98分
監督:伊藤大輔
原作:柴田錬三郎
脚本:伊藤大輔
撮影:松井 鴻
出演:中村錦之助、丹波哲郎、大川恵子、長谷川裕見子、北沢典子、桜町弘子、多々良純、他
 中村錦之助主演の「源氏九郎颯爽記」シリーズの第3作。和歌の巻物の行方を追って、源氏九郎が祖先である源義経の悲願が宿る水煙、火焔の両刀をひっさげて大暴れする痛快娯楽時代劇である。

「切腹」(1962)松竹京都 134分 モノクロ作品
監督:小林正樹
原作:滝口康彦
脚本:橋本 忍
撮影:宮島義勇
美術:戸田重昌、大角純一
音楽:武満 徹
出演:仲代達矢、三國連太郎、岩下志麻、丹波哲郎、石濱 朗、三島雅夫、中谷一郎、佐藤 慶、稲葉義男、井川比佐志、他
 カンヌ映画祭で審査員特別賞を獲得した作品。武家社会の非人間性を鮮烈に描いた作品。また、小林監督の初の時代劇でもある。
 彦根藩邸で津雲半四郎と名乗る男が、生活に困窮し、いっそのこと武士らしく切腹したいので、玄関先を借りたいと申し出る。が、何処の武家屋敷でも玄関先を血で汚されては困るとの理由で、いくらかの金を与えて追い払う。が、これは半四郎のたかりの方法であった。この話を聞いた井伊家の家老は、以前に同じようなことがあったことを思い出して、半四郎に語り始める...

「裏切り者は地獄だぜ」(1962)東映東京 89分
監督:小沢茂弘
出演:片岡千恵蔵、鶴田浩二、進藤英太郎、高倉 健、江原真二郎、梅宮辰夫、原田甲子郎、三田佳子、千原しのぶ、佐久間良子、筑波久子、柳永二郎、丹波哲郎、他
 アクション作品。暗黒街のボスに対抗して暗黒街に忍び込んだ男。彼の正体は潜入捜査官であった。そんな彼が組織の黒幕をあぶり出して追いつめていく。

「ギャング対ギャング」(1962)東映東京 91分 モノクロ作品
監督:石井輝男
脚本:石井輝男
撮影:山沢義一
美術:中村修一郎
音楽:菊池俊輔
出演:鶴田浩二、丹波哲郎、三田佳子、梅宮辰夫、亀石征一郎、三井弘次、他
 ギャング・アクション作品。大量の麻薬をめぐって争っているやくざ組織に、その上前をはねる元陸軍大佐の一味が加わり、抗争はより激しいものになっていく。

「太平洋のGメン」(1962)東映東京 86分
監督:石井輝男
脚本:石井輝男
撮影:西川庄衛
美術:進藤誠吾
音楽:河辺公一
出演:片岡千恵蔵、江原真二郎、丹波哲郎、佐久間良子、梅宮辰夫、山形 勲、沖 竜次、他
 アクション作品。舞台は、玄界灘、福岡、神戸、横浜と転々と流れていく。殺しに巻き込まれた流れ者とGメンが、麻薬密輸組織を追いつめていく。

「八月十五日の動乱」(1962) 東映東京 モノクロ作品
監督:小林恒夫
脚本:高岩 肇
撮影:藤井 静
美術:森 幹男
音楽:木下忠司
出演:鶴田浩二、江原真一郎、千葉真一、岩崎加根子、小川 守、丹波哲郎、三田佳子、他
 1945年8月15日というと、太平洋戦争が終結した日であるが、本作はその裏話のような作品である。8月15日の正午までにポツダム宣言を受け入れなければ、日本本土に機動部隊の攻撃を行うという最後通告を行った連合国。しかし、近衛連隊の加賀少佐たちの血気盛んな将校たちは不穏な動きを見せていた...

「涙を、獅子のたて髪に」(1962)松竹大船 97分 モノクロ作品
監督:篠田正浩
脚本:篠田正浩、寺山修司、水沼一郎
撮影:小杉正雄
音楽:武満 徹
出演:藤木 孝、南原宏治、加賀まりこ、岸田今日子、山村 聰、早川 保、神山 繁、丹波哲郎、他
 青春ドラマ。舞台は横浜。日雇いの港湾労務省からピンハネをすることで生計を立てている男・サブは、ある日、一人の少女・ユキと出会い、恋に落ちる。が、サブは何も知らずにユキの父を殺してしまう...

「誇り高き挑戦」(1962)東映東京 69分 モノクロ作品
監督:深作欣二
脚本:佐治 乾
撮影:星島一郎
美術:荒木友道
音楽:河辺公一
出演:鶴田浩二、丹波哲郎、中原ひとみ、梅宮辰夫、大空真弓、楠 侑子、小沢栄太郎、他
 深作監督の出世作で、サスペンスタッチのドラマに兵器産業やCIAの暗躍などの社会問題を織り込んでいる。
 鉄鋼業界紙の記者・黒木は、ある大企業が東南アジアのある国の反政府軍に武器を輸出していることを掴む。また、そこには、戦後GHQの諜報部員として黒木にリンチを与えたことのある高山が絡んでいることを知る。警察や大手新聞社は沈黙を守る中、黒木は高山を追いつめていくが、背後の組織に高山が消されてしまう...

「残酷な月」(1962)東映東京 モノクロ作品
監督:飯塚増一
原作:菊村 到
脚本:秋本隆太
撮影:高梨 昇
美術:森 幹男
音楽:河辺公一
出演:丹波哲郎、三田佳子、神山 繁、江原真二郎、松本克平、不忍郷子、今井健二、千葉真一、他
 ミステリードラマであり、三田佳子の二役が見られる作品でもある。恋人と瓜二つのバーの女に興味を持った新聞記者。やがて彼は、彼女と話していた男が殺されたことを知り...

「遊民街の銃弾」(1962)東映東京 モノクロ作品
監督:飯塚増一
脚本:佐治 乾
撮影:星島一郎
美術:藤田 博
音楽:河辺公一
出演:丹波哲郎、高倉 健、佐久間良子、筑波久子、春日俊二、大村文武、サイ・テーラー、他
 アクション作品。ボスの手引きによって外人収容所から脱走した面々が宝石を隠した魚雷を基地から盗み出した。しかし、それに気づいた外人ギャングたちとの間で争奪戦の火ぶたが切って落とされる。

「丹下左膳」(1963)松竹京都
監督:内川清一郎
原作:林 不忘
脚本:内川清一郎、野口泰彦
撮影:太田喜晴
美術:大角純一
音楽:大森盛太郎
出演:丹波哲郎、鰐淵晴子、嵯峨三智子、北 龍二、園井啓介、東野英治郎、三島雅夫、河野秋武、佐々木孝丸、他
 日活、大映、東映、松竹といった大手が揃って製作している「丹下左膳」であるが、本作は松竹製作の最終作である。また、本作での特徴は、源三郎に双子の弟がいた、という設定で、丹波が二役を演じている点である。日光御廟修復の任務を命じられた柳生藩で、名刀に隠された財宝をめぐる争奪戦が繰り広げられる。

「あの人はいま」(1963)松竹大船 100分
監督:大庭秀雄
原作:由起しげ子
脚本:大庭秀雄、柳井隆雄
撮影:厚田雄春
美術:芳野尹孝
音楽:池田正義
出演:岩下志麻、園井啓介、山村 聰、丹波哲郎、早川 保、牧 紀子、他
 メロドラマ。画壇の重鎮によって純潔を失った女性の弟子。彼女は実業家などの何人かの男たちとの出会いながら成長していき、最初の恋人である建築家との愛を選んでいく。

「十三人の刺客」(1963)東映京都 125分
監督:工藤栄一
脚本:池上金男
撮影:鈴木重平
音楽:伊福部昭
出演:片岡千恵蔵、嵐寛寿郎、西村 晃、内田良平、里見浩太朗、丘さとみ、三島ゆり子、菅貫太郎、丹波哲郎、月形龍之介、他
 スリリングな駆け引きが見所の時代劇。将軍の弟である明石藩藩主の暴君の暗殺を老中から命じられた13人。彼らは参勤交代の途中で落合の宿で暗殺計画を実行しようとするが...

「傷だらけの不適者」(1963)東映東京 モノクロ作品
監督:近藤節也
脚本:秋元隆太
撮影:星島一郎
出演:アイ・ジョージ、丹波哲郎、梅宮辰夫、河野秋武、三田佳子、藤間 紫、稲垣美穂子、織本順吉、北 龍二、他
 ボクシングにかける男の青春ドラマ。食いっぱぐれて上京した若者は、食べていくためにボクサーとなる。彼は女を犯すようなエゴを発散するようなタフな男であったが、非情なボクシング・ジムのオーナーの元でトレーニングに励むが、夢は叶わずに自滅していく...

「ギャング対Gメン 集団金庫破り」(1963)東映東京 86分
監督:石井輝男
脚本:村尾 昭、石井輝男
撮影:山沢義一
美術:中村修一郎
音楽:八木正生
出演:鶴田浩二、丹波哲郎、杉浦直樹、田中春男、十朱久雄、佐久間良子、梅宮辰夫、八名信夫、他
 アクション作品。地下道を掘って金庫から20億円という大金の強奪計画を進めるギャングたちに対して、潜入に成功した元金庫破りの私設Gメンと刑事たちが立ち向かい、一味と戦う。

「東京アンタッチャブル 脱走」(1963)東映東京 モノクロ作品
監督:関川秀雄
原作:長谷川公之
脚本:長谷川公之
撮影:高梨 昇
出演:三國連太郎、高倉 健、三田佳子、丹波哲郎、大村文武、小川 守、世志凡太、他
 刑事アクションドラマである。警察署の留置所から強盗犯を首謀者とする5人の男たちが脱走した。その5人を追う刑事たちの物語である。本作の配役に目を移すと、丹波は強盗犯を、三國、高倉は刑事を演じている。

「パレンバン奇襲作戦」(1963)東映東京 モノクロ作品
監督:小林恒夫
脚本:棚田吾郎
撮影:星島一郎
出演:丹波哲郎、江原真二郎、織本順吉、今井健二、山本麟一、岡田真澄、佐藤 慶、神田 隆、梅宮辰夫、他
 戦争アクション作品。太平洋戦争初期のマレー半島。大油田を間近に控えるパレンバンの攻略作戦に先立って、油田を爆破されないようにするために爆破装置を破壊するという密命を受けた6人の工作隊員たち。そんな彼らの決死の戦いを描いている。

「駆逐艦雪風」(1964)佐野芸術プロ 92分
監督:山田達雄
脚本:戸倉康裕、大橋健一
撮影:板橋重夫
美術:黒沢治安
音楽:山本丈晴
出演:長門 勇、丹波哲郎、岩下志麻、勝呂 誉、三上真一郎、菅原文太、吉田輝雄、他
 太平洋戦争時、「奇跡の駆逐艦」と言われた雪風。その姿を、艦の建造に携わった一人の水兵の目を通して描いた戦争ドラマである。

「道場破り」(1964)松竹京都 モノクロ作品
監督:内川清一郎
原作:山本周五郎
脚本:小国英雄
撮影:太田喜晴
美術:大角純一
音楽:佐藤 勝
出演:長門 勇、岩下志麻、倍賞千恵子、宮口精二、丹波哲郎、富田仲次郎、他
 2000年に巨匠・黒澤明の遺稿を元にして製作された「雨あがる」と同じ原作小説の映画化作品である。時代劇ドラマる家老の娘と共に脱藩し、駆け落ちをした三沢。彼はかねてからの仕官が叶うかに見えたが、賭試合をしていたことを理由に藩は仕官を断ってきた。

「忍法破り 必殺」(1964)松竹京都 モノクロ作品
監督:梅津明治郎
原作:犬塚 稔
脚本:元持栄美、舟木文彬
撮影:小辻昭三
美術:倉橋利昭
音楽:阿部皓哉
出演:長門 勇、竹脇無我、丹波哲郎、路加奈子、名和 宏、堀 雄二、曽我廼家明蝶、山東昭子、大瀬康一、片岩正明、他
 忍者アクション作品。戦で落城した城から若君を落ちのびさせる役割を担った軽輩に、裏切り者の家老が差し向けた配下の忍者たちが迫ってくる。若君を守ることは出来るのか...

「仇討」(1964)東映京都 103分 モノクロ作品
監督:今井 正
脚本:橋本 忍
撮影:中尾駿一郎
美術:鈴木孝俊
音楽:黛 敏郎
出演:中村錦之助、田村高廣、丹波哲郎、三田佳子、佐々木愛、小沢昭一、進藤英太郎、他
 心の葛藤を中心に描いた錦之助主演の時代劇。播州の小さな藩の無役の武士・新八は武器倉庫点検のいさかいから上司を斬ってしまう。そして上司の弟たちから仇として狙われることになり...

「暗殺」(1964)松竹京都 103分 モノクロ作品
監督:篠田正浩
原作:司馬遼太郎
脚本:山田信夫
撮影:小杉正雄
美術:大角純一
  音楽:武満 徹
出演:丹波哲郎、岩下志麻、木村 功、佐田啓二、小沢栄太郎、岡田英次、早川 保、他
 司馬遼太郎の『幕末』シリーズの一つである短編「奇妙なり八郎」を映画化した作品で、丹波のフィルモグラフィの中では初期の代表作の一つとして知られている作品である。
 浪人・清河八郎は文武両面に優れた男であったが、農村の出身で門閥もなく、極端な権謀術を用いていたことから、勤皇、佐幕両派から敵と見なされてしまう。で、常に狙われるようになった清河は...

「怪談」(1964)文芸プロ・にんじんくらぶ 183分
監督:小林正樹
原作:小泉八雲
脚本:水木洋子
撮影:宮島義勇
美術:戸田重昌
音楽:武満 徹
出演:新珠三千代、渡辺美佐子、三國連太郎、仲代達矢、岸 恵子、望月優子、中村賀津雄、丹波哲郎、志村 喬、他
 小泉八雲が書いた有名な怪談の中から4作を選び、オムニバスとして製作された作品である。取り上げられた作品は「黒髪」「雪女」「耳無芳一の話」「茶碗の中」の4編であり、いずれもオールスター・キャストによるものとなっている。また、本作は、カンヌ映画祭で審査員特別賞を獲得している。

「東京ギャング対香港ギャング」(1964)東映東京 86分
監督:石井輝男
脚本:石井輝男、村尾 昭
撮影:林 七郎
美術:森 幹男
音楽:八木正生
出演:鶴田浩二、高倉 健、丹波哲郎、三田佳子、本間千代子、他
 「ギャング」シリーズの第9作、ということで、当然のことながらアクション作品である。また、東映初の香港ロケを行った作品でもある。麻薬取引をめぐって、東京のギャングと香港のギャングとが、香港から東京を股に掛けて死闘を繰り広げる。

「御金蔵破り」(1964)東映京都 93分
監督:石井輝男
原案:高岩 肇
脚本:石井輝男、野上龍雄
撮影:脇 武夫
美術:塚本隆治
音楽:八木正生
出演:大川橋蔵、片岡千恵蔵、朝丘雪路、丹波哲郎、杉浦直樹、安部 徹、他
 石井監督初の時代劇で、J.ギャバンとA.ドロンが共演した「地下室のメロディ」を下敷きにしている。牢内で知り合った旗本くずれのヤクザ・半次と、老盗賊・富蔵。二人は江戸城内の御金蔵を破ることを計画するが...

「三匹の侍」(1964)松竹・さむらいプロ 94分 モノクロ作品
監督:五社英雄
脚本:五社英雄、阿部桂一、柴英三郎
撮影:酒井 忠
美術:大角純一
音楽:津島利章
出演:丹波哲郎、平幹二朗、長門 勇、桑野みゆき、三原葉子、他
 テレビの人気シリーズの劇場版であり、テレビでもメガホンを握った五社監督初の劇場用作品である。テレビから大スクリーンに進出して、チャンバラの迫力もアップしている。
 旅の浪人・左近、京十郎、鋭之助の三人が、悪政に苦しむ農民たちのために悪代官に挑んでいく...

「ジャコ萬と鉄」(1964)東映東京 100分 モノクロ作品 (→脱線メモへ)
監督:深作欣二
脚本:谷口千吉、黒澤 明
撮影:坪井 誠
美術:近藤昭男、中村修一郎
音楽:佐藤 勝
出演:高倉 健、丹波哲郎、山形 勲、高千穂ひづる、南田洋子、大坂志郎、入江若葉、他
 1949年に谷口千吉監督で製作された「ジャコ万と鉄」のリメイク作品である。尚、これらの二作は、世界の巨匠・黒澤明の同じ脚本を使用している。
 北海道のニシン漁期。片目の無法者ジャコ萬と、地元の網元の息子で、弱い漁師たちを助けようとする鉄、との対決を描いた作品である。

「銃殺2・26の叛乱」(1964)東映東京 97分 モノクロ作品
監督:小林恒夫
原作:立野信之
脚本:高岩 肇
撮影:仲沢半次郎
美術:田中 達
音楽:木下忠司
出演:鶴田浩二、岸田今日子、佐藤 慶、江原真二郎、井川比佐志、丹波哲郎、他
 昭和史に残る2・26事件を描いた立野信之の「叛乱」を原作とした問題作。また、1954年に製作された「叛乱」のリメイク作品でもある。
 軍務局長の暗殺事件から、2・26事件、そして2・26事件に加わった青年将校たちの処刑までを描いている。'80年の「動乱」、'89年の「226」などもご覧戴きたいものである。

「ならず者」(1964)東映東京 98分
監督:石井輝男
脚本:石井輝男
撮影:林 七郎
美術:藤田 博
音楽:八木正生
出演:高倉 健、丹波哲郎、杉浦直樹、江原真二郎、南田洋子、三原葉子、加賀まりこ、他
 石井監督と高倉健のコンビによる作品で、香港の裏街を舞台としたアクション作品である。殺し屋・南條は、仕事先である香港で麻薬の密輸事件に巻き込まれる。そして彼は香港の裏街を逃げ回ることになり...

「すっ飛び野郎」(1965)松竹大船
監督:市村泰一
脚本:桜井義久
撮影:小辻昭三
美術:芳野尹孝
音楽:小川寛興
出演:橋 幸夫、丹波哲郎、倍賞千恵子、香山美子、松本染升、明智十三郎、菅井一郎、他
 時代活劇。廻船問屋と郡代官は密かに砂金の密輸を企んでいた。それに立ち向かう旅鴉と浪人のコンビ。その戦いを描いている。

「隠密侍危機一発」(1965)東映京都 87分 モノクロ作品
監督:山下耕作
脚本:田坂 啓
撮影:鈴木重平
美術:塚本隆治
音楽:津島利章
出演:丹波哲郎、内田良平、藤 純子、河原崎長一郎、桜町弘子、二本柳寛、大友柳太朗、有馬宏治、内田朝雄、他
 時代活劇る信州・高遠藩のお家乗っ取りを企む城代家老とその腹心の目付役に対して、江戸家老が隠密侍を派遣する。彼は正義のために働く若侍たちと組んで、城代家老一派に立ち向かって行く。

「暗黒街仁義」(1965)東映東京
監督:渡辺祐介
脚本:笠原和夫、村尾 昭
撮影:星島一郎
美術:藤田 博
音楽:伊部晴美
出演:鶴田浩二、丹波哲郎、天知 茂、アイ・ジョージ、内田良平、内田朝雄、待田京介、荒木一郎、南田洋子、緑 魔子、他
 暗黒街を舞台にしたアクション作品。兄貴分が犯した殺人の罪をかぶり渡米していた男が帰国した。彼はアメリカの暗黒街のボスの代理として戻って来たのであった。そんな彼に対して様々な罠が仕掛けられる。

「関東やくざ者」(1965)東映東京 90分
監督:小沢茂弘
原案:梶原賢三
脚本:小沢茂弘
撮影:山岸長樹
美術:川島泰三
音楽:菊池峻輔
出演:鶴田浩二、村田英雄、丹波哲郎、藤 純子、山本麟一、大木 実、待田京介、内田朝雄、他
 東映製作の「関東」シリーズ(全5作ある。全てが小沢茂弘監督、鶴田浩二主演である。)のシリーズ第2作。任侠映画である。
 時代は大正時代。宇都宮で土建業をしている大谷組の組長は、恩人の義に報いるために、民友党の黒幕と手を結んで大日本郵船の乗っ取りを企てる関東桜会会長の野望に立ち上る。そのため、二つの組は抗争に入る。

「明治の風雪より 柔旋風」(1965)日本電映
監督:渡辺邦男
原作:富田常雄
脚本:富田常雄
撮影:河原崎隆夫
美術:川村鬼世志
音楽:山田栄一
出演:平井昌一、松山容子、倉丘伸太郎、石倉英彦、本郷秀雄、和泉恵子、龍崎一郎、西村 晃、佐治田恵子、上杉高也、内田良平、丹波哲郎、他
 「姿三四郎」の原作者として知られる富田常雄の柔道物語で、三部作の第1作。(丹波は第1作と第2作に出演している。第3作は「柔旋風・怒濤の対決」で、本作、次作と同じ'65年公開である。)
 時は明治10年代、学習院で教師をしている矢野とその内弟子・戸田。彼らは柔術界の檜垣や掛札たちと戦いながら、紘道館柔道を標榜するようになる。その過程を描いている。

「続・柔旋風 四天王誕生」(1965)日本電映
監督:西山正輝
原作:富田常雄
脚本:本山大生、松村楢宏
撮影:河原崎隆夫
美術:川村鬼世志
音楽:山田栄一
出演:倉丘伸太郎、平井昌一、和崎俊哉、松山容子、石井竜一、石倉英彦、伊藤栄子、天津 敏、内田良平、丹波哲郎、曽我廼家明蝶、他
 三部作の第2作。本作では、戸田、壇、津崎らを中心に物語が展開する。関西の雄・鷺沼たちと対決して敗れた戸田であったが、そんな彼を救ったのは檜垣であった。彼との友情により、戸田は鷺沼に対して雪辱を果たす。

「暴力の港 虎と狼」(1965)日本電波 モノクロ作品
監督:土居通芳
原作:火野葦平
脚本:本山大生、松村楢宏
撮影:本田茂樹
美術:川村鬼世志
音楽:小川寛興
出演:丹波哲郎、小畑絹子、和崎俊哉、初名美香、内田良平、西村 晃、遠藤辰雄、御木本伸介、他
 やくざアクション作品。敗戦後のある港町。そこでは旧やくざと新興暴力団が対立していた。そこに特攻隊くずれの二人の男がやって来てやくざの仲間になる。それから新旧勢力の間で激しい市街戦が起こる。

「網走番外地」(1965)東映東京 92分 モノクロ作品
「網走番外地」シリーズ解説へ 監督:石井輝男
原作:伊藤 一
脚本:石井輝男
撮影:山沢義一
美術:藤田 博
音楽:八木正生
出演:高倉 健、南原宏治、丹波哲郎、嵐寛寿郎、安部 徹、田中邦衛、風見章子、他
 全部で18作品が製作されたシリーズの第一作。当初はシリーズ化の予定ではなかったものがヒットを飛ばしたため、急遽続編が製作され、3作目からはシリーズ化されることになった。また、石井監督は、原作からはタイトルを取っただけで、自分が暖めていた構想を映像化したと語っている。尚、本作は単独興行ではなく「関東流れ者」(鶴田浩二主演)と共に併映されたものである。(人気シリーズとは、意外とこういう形であることがあるものです。)
 貧農出身の橘真一はやくざ者であり、網走刑務所に収監されていた。が、母恋しさに仲間と手錠でつながれたまま脱走する。しかし、二人の前には大雪原がまっていた...

「異聞猿飛佐助」(1965)松竹大船 100分 モノクロ作品
監督:篠田正浩
原作:中田耕治
脚本:福田善之
撮影:小杉正雄
美術:大角純一
音楽:武満 徹
出演:高橋幸治、渡辺美佐子、宮口精二、戸浦六宏、丹波哲郎、佐藤 慶、他
 篠田監督の松竹における最後の作品。関ヶ原の合戦の後、忍者が入り乱れての工房を繰り広げる時代。真田幸村配下の猿飛佐助は、徳川側の総帥・郡山帯刀が豊臣側に寝返ろうとしていることを知る。そして諏訪で帯刀を見つけるが、そこには東西両陣営に通じていたスパイ・野尻鷹之助が一行を待ち伏せしていた...

「血と掟」(1965)第7グループ 105分 モノクロ作品
監督:湯浅浪男
原作:安藤 昇
脚本:湯浅浪男
撮影:岡田三八雄
美術:大橋豊一
音楽:高森照邦
出演:菅原文太、安藤 昇、丹波哲郎、津崎公平、藤岡 弘、稲垣 隆、高宮敬二、他
 原作の安藤昇(元安藤組組長)自身の手記を元にして、彼自身が出演した実録タッチのやくざ映画である。
 戦後の焼け跡で、暴力が横行する中で安藤組を結成し、何度かの暴力抗争を経て巨大組織に発展していく安藤組。だが、組長が逮捕されてからは、次第に追いつめられていくようになり...

「日本任侠伝 関東篇」(1965)東映京都 95分
監督:マキノ雅弘
脚本:村尾 昭、笠原和夫、野上龍雄
撮影:吉田貞次
美術:富田次郎
音楽:斎藤一郎
出演:高倉 健、南田洋子、長門裕之、丹波哲郎、藤 純子、鶴田浩二、他
 東映の任侠映画の草分け的存在のシリーズで、全11作あるうちのシリーズ第3作である。高倉健のイメージを決定づけることになったシリーズでもある。
 築地の魚河岸の老舗問屋である"江戸一"で働くことになった緒方であったが、魚市場は協同組合の理事長が牛耳っていたため、江戸一の商売は順調ではなかった。ある日、江戸一が引き受けた外国との商売に横槍が入り失敗。更に度重なる妨害で、緒方らの怒りが爆発、魚河岸を舞台に大乱闘になり...

「明治任侠伝 三代目襲名」(1965)東映京都 90分
監督:加藤 泰
原作:紙屋五平
脚本:村尾 昭、鈴木則文
撮影:わし尾元也
美術:井川徳道
音楽:菊池俊輔
出演:鶴田浩二、藤 純子、嵐寛寿郎、藤山寛美、津川雅彦、丹波哲郎、安部 徹、山城新伍、他
 東映ヤクザ映画の中でも最高傑作の一つとして知られている作品である。三代目を継いで、渡世の掟と近代化の波との間に苦悩する主人公を鶴田浩二が熱演している。
 大阪・木屋辰一家の二代目が祭りの日に刺された。親分不在となった木屋辰は、商売敵の唐沢組の悪質な嫌がらせは益々激化していき...

「男の魂」(1966)松竹
監督:梅津明治郎
脚本:星川清司
撮影:加藤正幸
美術:宇野耕司
音楽:市川昭介
出演:竹脇無我、香山美子、岸久美子、河津清三郎、石山健二郎、藤木 孝、丹波哲郎、アイ・ジョージ、菅原文太、他
 アクション作品。先輩を訪ねてある港町にやってきた流しの青年。彼はその町に建設が決まった娯楽センターをめぐる陰謀に巻き込まれてしまう。

「ゴキブリ部隊」(1966)東映東京 モノクロ作品
監督:小山幹夫
脚本:佐治 乾、小山幹夫、鈴樹三千夫
撮影:坪井 誠
美術:森 幹男
音楽:菊池俊輔
出演:梅宮辰夫、進藤英太郎、玉川良一、内田良平、北あけみ、丹波哲郎、城野ゆき、藤村有弘、他
 アクション作品。銀行強盗団が隠した大金をめぐり、銀行強盗団の唯一の生き残り、脱獄囚たち、更には大金が隠されていることを嗅ぎつけたギャングたちが攻防を繰り広げる。

「愛欲」(1966)東映東京 90分
監督:佐藤純彌
脚本:佐藤純彌、森川英太郎
撮影:西川庄衛
音楽:佐藤 勝
出演:佐久間良子、三田佳子、三國連太郎、丹波哲郎、江原真二郎、小林稔侍、小瀬 朗、他
 タイプの異なる二人の女性の間で苦悩する男が織りなすラブ・ストーリー。佐久間&三田の美しさと三國の熱演が光っている。
 麻井食品の宣伝課長・江崎は銀座の高級バーのマダム・奈津子を愛していたが、仕事で出張した京都で出会った未亡人・由喜と相愛の仲になって...

「紀ノ川」(1966)松竹大船 172分
監督:中村 登
原作:有吉佐和子
脚本:久板栄二郎
撮影:成島東一郎
美術:梅田千代夫
音楽:武満 徹
出演:司 葉子、岩下志麻、有川由紀、田村高廣、丹波哲郎、東山千栄子、他
 有吉佐和子の長編小説の映画化作品で、明治、大正、昭和の三代に渡る女性の年代記を紀ノ川の流れに託して描いた文芸大作である。
 時は明治32年、紀州の旧家・真谷家に嫁いだ紀本花。彼女の長女・文緒は進歩的な風潮に染まっていて、旧弊な家風に反発を感じていたが、そんな彼女も昭和の激動の中で、長女・華子を育てていくうちに常識をわきまえた女性へとなっていく...

「昭和最大の顔役」(1966)東映東京 90分
監督:佐伯 清
脚本:村尾 昭
撮影:星島一郎
美術:藤田 博
音楽:木下忠司
出演:鶴田浩二、丹波哲郎、梅宮辰夫、大原麗子、他
 現代ヤクザものの一編で、鶴田浩二の熱演が光る。
 昭和27年、関西の藤政組の東京進出を嫌う大嶋組によって、藤政親分が刺殺された。刑務所から帰ってきた緒形は、藤政親分の遺言に従って土木工事に全力を注ぐことにする。それから歳月が流れて、昭和40年になると...

「大陸流れ者」(1966)東映東京 92分
監督:山下耕作
脚本:村尾 昭
撮影:星島一郎
音楽:木下忠司
出演:鶴田浩二、藤 純子、丹波哲郎、揚群、内田朝雄、大木 実、朱沙、今井健二、他
 やくざ映画の雄・山下監督の放った佳作として評価されている作品である。
 香港の水欠乏症を解消するために浄水場建設を進める関東若松会。しかし、香港では、水を高く売って利益を稼いでいる和合会の反発は、工事を妨害する。そして若松会の身内までもが殺される事態となり、若松会は殴り込みをかける...

「丹下左膳 飛燕居合斬り」(1966)東映京都 91分 (→脱線メモへ)
監督:五社英雄
原作:林 不忘
脚本:五社英雄、田坂 啓
撮影:吉田貞次
美術:塚本隆治
音楽:津島利章
出演:中村錦之助、木村 功、淡路恵子、入江若葉、丹波哲郎、大友柳太朗、他
 東映が製作した「丹下左膳」シリーズ('58〜'62年に全5作が製作され、主演は大友柳太朗である)が他にあるが、本作はそのシリーズ中の作品ではない。また、主演の中村錦之介に対する評価が今ひとつであるのが哀しいところである。
 時は八代将軍・吉宗の時代。こけ猿の壷という黄金百万両が隠された壷をめぐって、柳生一族、将軍の側近、愚楽老人の一味、丹下左膳が激しい争奪戦を繰り広げるアクション時代劇である。

「網走番外地 決斗零下30度」(1967)東映東京 88分
「網走番外地」シリーズ解説へ 監督:石井輝男
脚本:石井輝男、神波史男、松田寛夫
撮影:稲田喜一
美術:藤田 博
音楽:八木正生
出演:高倉 健、嵐寛寿郎、田中邦衛、丹波哲郎、大原麗子、三原葉子、吉田輝雄、由利 徹、他
 シリーズ第8作。レギュラー陣が総出演しているが、シリーズものとしてはよくあるパターン化している感じがするのが残念な所である。
 サガレン炭鉱を支配して、悪どく稼いでいる支配人・関野のやり方に不満を持つ橘真一は、怒りを爆発させて、網走刑務所時代の仲間たちと共に関野を叩きつぶそうとして立ち上がった...

「解散式」(1967)東映東京 93分
監督:深作欣二
脚本:深作欣二、松本 功、山本英明
撮影:星島一郎
美術:中村修一郎
音楽:冨田 勲
出演:鶴田浩二、丹波哲郎、渡辺美佐子、宮園純子、渡辺文雄、小松方正、他
 深作監督の任侠映画第一弾である。刑期を終えて出所した沢木は、石油コンビナートの利権をめぐって組の争いに巻き込まれる。さまざまな手で追いつめられていく沢木は、ある日、堪忍袋の緒が切れて敵地に殴り込んでいく...

「脱獄者」(1967)大映東京
監督:池広一夫
脚本:高岩 肇
撮影:上原 明
美術:間野重雄
音楽:渡辺岳夫
出演:丹波哲郎、藤巻 潤、塩屋 翼、仲村 隆、加藤 嘉、渚まゆみ、長谷川待子、待田京介、金子信雄、守田 学、他
 身に覚えのない殺人の罪を着せられて服役した刑事。彼は刑務所の中で余命が短いことを知って脱獄をして、罪を着せた暴力団に挑んでいく。

「博奕打ち 一匹竜」(1967)東映京都 89分
監督:小沢茂弘
脚本:小沢茂弘、高田宏治
撮影:鷲尾元也
美術:大門恒夫
音楽:津島利章
出演:鶴田浩二、中村竹弥、待田京介、天津 敏、河野秋武、松尾嘉代、木村俊恵、遠藤辰雄、藤山寛美、丹波哲郎、他
 大正初期、刺青師の修行を行って帰阪した渡世人が師と仰ぐ彫り師を助けて、兄の刺青師を日本一にしようと企む悪徳親分の非道に立ち向かって行く。

「決着(おとしまえ)」(1967)東映東京 89分
監督:石井輝男
脚本:内田弘三、石井輝男
撮影:稲田喜一
美術:藤田 博
音楽:八木正生
出演:梅宮辰夫、吉田輝雄、嵐寛寿郎、大木 実、丹波哲郎、河津清三郎、山本麟一、他
 やくざ映画。浅草のテキ屋一家が解散する。しかし、以前から対立していた一家に親分を殺されたことから昔の商売に戻って、親分の仇を討つために殴り込みをかけるが...

「出世子守唄」(1967)東映東京
監督:鷹森立一
脚本:池田雄一
撮影:西川庄衛
美術:中村修一郎
音楽:菊池俊輔
出演:千葉真一、小川知子、丹波哲郎、小畠絹子、石山健二郎、玉川良一、三原葉子、遠藤辰雄、川津祐介、下沢宏之、他
 女手一つで切り盛りをしている木材業者に身を置いた子連れの渡世人。そんな彼を仇として狙う男がいた。渡世人はそんな中、土地のボスと渡り合っていく。

「七人の野獣」(1967)日活
監督:江崎実生
原作:山崎 巌
脚本:山崎 巌、江崎実生
撮影:横山 実
美術:千葉和彦
音楽:山本直純、坂田晃一
出演:丹波哲郎、内田良平、高品 格、岡田真澄、郷 ^治、深江章喜、安部 徹、宍戸 錠、他
 続編も製作されたアクション作品。原子力研究者が誘拐され、彼を巡って各国の秘密機関がパーティを装って大金を使った入札を行っていた。元刑事で射撃の腕が立つ男が自分を含めた6人のくせ者を集め、研究者を救助して大金の強奪を狙って行動を開始する。

「七人の野獣 血の宣言」(1967)日活 92分
監督:江崎実生
原作:江崎実生、山崎 巌
脚本:江崎実生、山崎 巌
撮影:安藤庄平
美術:千葉和彦
音楽:山本直純、坂田晃一
出演:丹波哲郎、宍戸 錠、青木義朗、岡田真澄、小池朝雄、高品 格、他
 「七人の野獣」('67年製作・射撃の達人である元刑事が5人の仲間と共に国際スパイ団の3億円を狙う物語)の続編として製作された作品。再び5人の仲間を集めて競馬場の売上金を強奪しようと画策する...

「組織暴力」(1967)東映東京 90分
監督:佐藤純彌
脚本:佐治 乾、鈴樹三千夫
撮影:仲沢半次郎
美術:北川 弘
音楽:佐藤 勝
出演:丹波哲郎、千葉真一、高宮敬二、月形龍之介、内田良平、渡辺文雄、小松方正、松村達雄、井川比佐志、室田日出男、他
 東映任侠映画の全盛期に製作された「組織暴力シリーズ」(全部で3作品が製作された。)の第一弾。佐藤監督がいずれも監督を務めた現代ヤクザ・シリーズである。
 利権をめぐって対立する赤松組と矢東組。更に、赤松組のバックアップを受けた新生会の参入に対して武器を集め始めた矢東組。そこに組織解体を求めて警察が介入してきて...

「続組織暴力」(1967)東映東京 90分
監督:佐藤純彌
脚本:石松愛弘
撮影:仲沢半次郎
美術:森 幹男
音楽:佐藤 勝
出演:丹波哲郎、安藤 昇、渡辺文雄、待田京介、谷 隼人、内田良平、河津清三郎、他
 全部で3作品が製作された「組織暴力」シリーズの第二作。(3作目は'69年の製作であるが、丹波氏は出演していない。)
 一匹狼のやくざである兵頭五郎は、表向きには正当な手続きをとって商事会社を設立する。仕事の内容は手広く行い、以前から銀座を縄張りとしているやくざとの間で流血事件を引き起こす。一方、刑事・北川はそんな兵頭を逮捕するが、賭けの背後には政界の大物がついていて...

「智恵子抄」(1967)松竹 125分
監督:中村 登
原作:高村光太郎、佐藤春夫
脚本:中村 登、広瀬 襄
撮影:竹村 博
美術:池田辰雄
音楽:佐藤 勝
出演:岩下志麻、丹波哲郎、平幹二朗、中山 仁、南田洋子、岡田英次、他
 詩人・高村光太郎と、彼の妻・智恵子の愛の物語。智恵子は油絵の画家になることを夢見ていたが、文選に落ちてしまう。更に追い打ちをかけるように、実家が倒産し、精神に変調を来していくが、夫・光太郎は一途に見守っていく...

「波止場の鷹」(1967)日活 80分
監督:西村昭五郎
原作:生島治郎
脚本:小川 英、中西隆三
撮影:姫田真佐久
美術:横尾嘉良
音楽:真鍋理一郎
出演:石原裕次郎、丹波哲郎、浅丘ルリ子、久万里由香、安部 徹、他
 日活が一世を風靡した「ムード・アクション」作品の事実上の最終作となった作品で、「夜霧よ今夜も有難う」に続く、裕次郎と浅丘ルリ子のコンビの作品。
 横浜で、船に物資を納入する会社を経営するが悪党に狙われる。目的は麻薬密輸であった。社長は、妹を失ったことで立ち上がった...

「あゝ予科練」(1968)東映東京 モノクロ作品
監督:村山新治
脚本:須崎勝弥
撮影:仲沢半次郎
美術:中村修一郎
音楽:木下忠司
出演:鶴田浩二、西郷輝彦、谷 隼人、太田博之、宮土尚治、長沢 純、木下陽夫、池部 良、丹波哲郎、千葉真一、藤 純子、大原麗子、他
 東映の戦記シリーズの第3弾。太平洋戦争末期、土浦海軍航空隊に入隊してきた若者たちが厳しい訓練を受け、ある者は南方戦線に、またある者は九州の鹿屋基地に配属されて特攻隊員として出撃していく...

「赤道を駆ける男」(1968)アローエンタープライズ 103分
監督:斎藤武市
脚本:才賀 明、斎藤武市
撮影:山崎善弘
美術:佐谷晃能
音楽:山本直純
出演:小林 旭、若林映子、丹波哲郎、内田良平、金子信雄、シリア・ポール、内田朝雄、葉山良二、近藤 宏、郷 ^治、他
 舞台はリオデジャネイロ。カーニバルで賑わう中で殺されたはずの元やくざの男が麻薬取引にやって来たかつてのボスの一味に復讐の戦いを挑んでいくアクション作品である。

「怪談 蛇女」(1968)東映東京 85分
監督:中川信夫
出演:桑原幸子、賀川雪絵、河津清三郎、西村 晃、村井国夫、山城新伍、月丘千秋、根岸明美、佐山俊二、室田日出男、丹波哲郎、伴淳三郎、他
 明治初期の北陸地方の片田舎が舞台。横暴な地主一家にいびり殺された小作人一家の亡霊と蛇の霊が地主一家を次々と自滅させていく復讐の怨念劇である。

「雪夫人絵図」(1968)東映東京 90分
監督:成沢昌茂
脚本:成沢昌茂
出演:佐久間良子、山形 勲、谷 隼人、丹波哲郎、浜木綿子、菅井一郎、他
 1950年に製作された溝口健二監督の同名作品のリメイク作品。尚、本作の製作は1968年であるが、諸般の事情により劇場公開されたのは1975年である。
 華族出身の美しい女性が夫の放蕩に身も心も踏みにじられ、やがて作家の男と姦通し、更には書生道行し、落ちるところにまで落ちていく...

「恐喝こそわが人生」(1968)松竹 90分
監督:深作欣二
原作:藤原審爾
脚本:神波史男、長田紀生、松田寛夫
撮影:丸山恵司
美術:佐藤公信
音楽:鏑木 創
出演:松方弘樹、佐藤友美、三原葉子、丹波哲郎、天知 茂、他
 松方弘樹が注目されることになったチンピラ映画であり、また、深作監督が松竹に出張して製作された作品である。
 新宿のチンピラが、ふとしたことから恐喝屋としてのし上がっていく。彼は調子に乗りすぎて、政財界のボスまでも恐喝するが、殺し屋たちに狙われて...

「黒蜥蜴」(1968)松竹 87分
監督:深作欣二
原作:三島由紀夫
脚本:成沢昌茂
撮影:堂脇 博
美術:森田郷平
音楽:冨田 勲
出演:丸山明宏、木村 功、川津祐介、松岡きっこ、三島由紀夫(特別出演)、丹波哲郎、他
 1962年に同名タイトルで製作された作品のリメイク版である。本作では、原作者である三島由紀夫が特別出演している点に注目されたし。
 怪盗・黒蜥蜴と、名探偵・明智小五郎との戦いを描いたもので、本作公開後でも、何度かTVドラマ化されている。

「博徒解散式」(1968)東映東京 90分
監督:深作欣二
脚本:神波史男、長田紀生
撮影:星島一郎
美術:藤田 博
音楽:冨田 勲
出演:鶴田浩二、渡辺文雄、丹波哲郎、万里昌代、河津清三郎、他
 鶴田浩二主演の任侠シリーズで、全10作が製作された「博徒」シリーズの第6作。8年ぶりに出所してきた岩崎組の幹部・黒木は堅気になった組長から運輸会社の経営を任される。が、黒木の昔の仲間である唐沢も運輸会社を経営していて、黒木の会社を潰して仕事を独占しようとする...

「不良番長」(1968)東映東京 89分
監督:野田幸男
脚本:松本 功、山本英明
撮影:山沢義一
美術:藤田 博
音楽:八木正生
出演:梅宮辰夫、夏 珠美、谷 隼人、南原宏治、大原麗子、渡辺文雄、沢たまき、丹波哲郎、他
 梅宮辰夫主演の「不良番長」シリーズの第1作である。尚、本シリーズは1968年から'72年の間に16作品が製作された。
 新宿を根城にして、何処の組織にも属さずに恐喝、婦女暴行を繰り広げる極悪不良グループ・カポネ団の私闘を描いている。

「御用金」(1969)フジテレビ・東京映画 124分
監督:五社英雄
脚本:五社英雄、田坂 啓
撮影:岡崎宏三
美術:小島基司
音楽:佐藤 勝
出演:仲代達矢、中村錦之助、丹波哲郎、司 葉子、浅丘ルリ子、他
 仲代、中村、丹波を三枚看板として製作された時代劇で、日本初のパナビジョン作品でもある。また、初めてフジテレビが劇場映画の製作に手を出したのも本作である。
 舞台は越前・鯖江藩。佐渡の御用金をめぐって、様々な思惑を持った男たちがぶつかり合う。日本初のパナビジョン作品ということもあって(か?)、ダイナミックに描かれている。

「緋牡丹博徒 鉄火場列伝」(1969)東映京都 110分
監督:山下耕作
脚本:笠原和夫、鈴木則文
撮影:古谷 伸
美術:矢田精治
音楽:渡辺岳夫
出演:藤 純子、鶴田浩二、若山富三郎、丹波哲郎、里見浩太朗、河津清三郎、天津 敏、他
 「緋牡丹博徒」シリーズの第五作。本シリーズは、藤純子主演の女任侠シリーズで、'68年から'72年の間に8作品が製作された人気シリーズである。
 舞台は四国・徳島。地主たちによって虐げられていた百姓たちは小作争議を起こすが、地主たちは鳴門川一家を使って悪どい仕打ちをする。そしてついにお竜の怒りが爆発し、阿波踊りの日を狙って逆襲に出たが...

「やくざ番外地」(1969)日活 86分
監督:西村昭五郎
脚本:永原秀一、浅井達也
撮影:安藤庄平
美術:深見 浩
音楽:真鍋理一郎
出演:丹波哲郎、山本陽子、長谷川明男、佐藤 慶、小畑絹子、岡崎二朗、他
 丹波主演のヤクザ映画で、続編(「やくざ番外地 抹殺」)も製作されている。(物語としては別物である)野見組は多摩市を縄張りとする高瀬組を傘下に入れようとして、大幹部・村木に高瀬組の壊滅を任せる。命令を受けた村木は愚連隊を使って高瀬組を潰しにかかるが、高瀬組の代貸・塚田は、かつて村木と兄弟の盃を交わした仲であった...

「やくざ番外地 抹殺」(1969)日活 84分
監督:柳瀬 観
脚本:山崎 巌、西田一夫
撮影:萩原 泉
美術:入野達弥
音楽:伊部晴美
出演:丹波哲郎、渡 哲也、中丸忠雄、葉山良二、丘みつ子、高倉みゆき、他
 「やくざ番外地」の続編であるが、タイトル上続編扱いされているが、物語の関連は全くない別の物語である。
 関東に勢力を伸ばそうとする関西ヤクザ組織の銀誠会に組を潰された早川は、復讐を誓って銀誠会の会長の首を狙うが、失敗して高見組にかくまわれることになる。そうしているうちに、銀誠会のやり方は、いちだんと横暴なものになり、ついに高見も早川と共に立ち上がる...

「やくざ非情史 刑務所兄弟」(1969)創映プロ 83分
監督:松尾昭典
原案:安藤 昇
脚本:中西隆三
撮影:星 信夫
美術:福島一良
音楽:鏑木 創
出演:安藤 昇、丹波哲郎、川地民夫、本間千代子、長門裕之、他
 安藤昇が主催する創映プロが製作したヤクザ映画シリーズ(全部で3作製作された)の第一弾。飯沢組の大幹部・岩本は黒川組との争いで5年の刑期を終えて出所してきた。が、その矢先に何者かに襲われて負傷し、身を隠す。そんな頃、関東を一手に握っている敷島会から、飯沢組の合併話が持ち上がり...

「日本暴力団 組長と刺客」(1969)東映東京 92分
監督:佐藤純彌
脚本:神波史男、佐藤純弥
撮影:仲沢半次郎
美術:北川 弘
音楽:日暮雅信
出演:鶴田浩二、渡辺文雄、志村 喬、野添ひとみ、北林早苗、内田朝雄、遠藤辰雄、菅井一郎、中丸忠雄、内田良平、水島道太郎、丹波哲郎、他
 全4作ある「日本暴力団」シリーズの第2弾。時代祭の日、花会の会場で京都博徒葵会の喜多見組長が刺殺される。代貸を勤めていた塚田が組を継ぐ。そんな中、大阪を拠点とする新興暴力団・浪華会の岩上組が京都葵会のシマに強引に割り込んでくる。そのために二つの組は激しい抗争に突入する。

「超高層のあけぼの」(1969)日本技術映画社 220分
監督:関川秀雄
原作:菊島隆三
脚本:岩佐氏寿、工藤栄一
撮影:仲沢半次郎
美術:中村修一郎
音楽:佐藤 勝
出演:佐野周二、三宅邦子、平幹二朗、池部 良、新珠三千代、丹波哲郎、佐久間良子、他
 建設業界とタイアップして製作されたドラマ。日本初の高層ビル・霞ヶ関ビルの建設にまつわるエピソードを豪華俳優陣を集めて描いている。

「めくらのお市 命貰います」(1970)松竹
監督:市村泰一
原作:棚下照夫
脚本:高田宏治
撮影:小杉正雄
美術:梅田千代夫
音楽:渡辺岳夫
出演:松山容子、目黒祐樹、曽我廼家明蝶、大信田礼子、堀田真二、大前 均、田崎 潤、丹羽又三郎、丹波哲郎、他
 女版「座頭市」といった作品で、原作は劇画である。また、本作品はシリーズ化されていて、全4作あり、本作はその最終作である。賞金稼ぎに追われることになったお市は、ある漁港にたどり着く。そこには漁民を苦しめる親分がいて、彼女はその親分と戦って漁民たちを救おうとする。

「戦後秘話 宝石略奪」(1970)東映東京 100分
監督:中島貞夫
原作:菅原通済
脚本:中島貞夫、金子武郎
撮影:山沢義一
美術:中村修一郎
音楽:冨田 勲
出演:菅原文太、小松方正、金子信雄、丹波哲郎、戸浦六宏、松井康子、八名信夫、小林稔侍、若山富三郎、片岡千恵蔵、菅原通済、他
 戦後のドロドロとした動乱期を背景に、色と欲に目がくらんだ人々たちの人間ドラマである。
 闇屋の大原を助けたことによって相棒となった山田。大原は政界の黒幕・岡村に政治献金をしたことによってある製鉄会社の社長に収まる。そして時価50億ものダイヤを手に入れた岡村は、彼の野望である大アジア主義のためにそのダイヤを使おうとするが...

「花の特攻隊 あヽ戦友よ」(1970)日活 95分
監督:森永健次郎
原作:川内康範
脚本:中西隆三
撮影:山崎善弘
美術:坂口武玄
音楽:池田正義
出演:杉良太郎、藤 竜也、和泉雅子、丹波哲郎、浜田光夫、他
 太平夜戦争まっただ中、戦火に消えた特攻隊の悲劇を描いた戦争ドラマである。また、本作は日活時代の杉良太郎最後の作品(15本目)であり、この後フリーとなった杉は時代劇のスターへと歩んでいくことになる。
 戦争で特攻隊員となり、散っていった若者の死をめぐって、母との絆、悲恋など、壮絶な青春を描いている。

「無頼漢」(1970)にんじんくらぶ・東宝 105分
監督:篠田正浩
原作:河竹黙阿弥
脚本:寺山修司
撮影:岡崎宏三
音楽:佐藤 勝
出演:丹波哲郎、太地喜和子、仲代達矢、岩下志麻、小沢昭一、他
 黙阿弥の歌舞伎劇「天衣粉上野初花(くもにまごううえののはつはな)」の映画化作品である。天保六花撰の面々が活躍する。

「やくざ刑事(デカ)」(1970)東映東京 89分
監督:野田幸男
脚本:神波史男
撮影:中島芳男
音楽:八木正生
出演:千葉真一、葉山良二、南 利明、八代万智子、内田朝雄、天津 敏、高宮敬二、富田仲次郎、内田良平、日尾孝司、山本麟一、沢 彰謙、木川哲也、丹波哲郎、小林稔侍、久地 明、風間 健、テオドロ・ベテルーン、エンベル・アルテンバイ、士山登志幸、他
 千葉真一主演で、全部で4作品が製作された「やくざ刑事(デカ)」シリーズの第一弾。秘密捜査官である隼田は、警察の手の及ばない危険な場所へ命をかけて潜入するタフガイである。そんな隼田の活躍を千葉のアクションと共に描いた作品である。
 八城会は関東を拠点とする日本最大の暴力組織であり、傘下には会長八城の舎弟分・西の西組、三好の横浜潮会の暴力部門、八城会唯一の資金ルートである阿久津商事という企業部門から構成されている。そして阿久津商事社長・阿久津は、八城の片腕として八城組の屋台骨を背負っていた。秘密捜査官であるは八城会の潰滅作戦の使命を受け、動き出す。そして八城組と大倉組の抗争を利用して、西組の幹部兼用心棒の朝井を抱き込んで西組に潜り込む。また、隼田の相棒・峰尾も警察名簿から抹殺されて、隼田の影として横浜に潜入した。八城は阿久津、西という幹部を集めて、大倉組の扱っていた薬の大量密輸を奪おうとして、作戦開始し、隼田に大倉を殺害するように命じた。隼田は講演会に出席する大倉を狙うが、大倉の乗っていた車は防弾ガラスであり、狙撃に失敗した。これを知った八城は怒り、隼田に、命と引きかえにした最後のチャンスを与える。隼田は、西組の組合を連れて、大倉が囲っている女のマンションに乗り込み、射殺するが、その頃阿久津は、秘書の典子に、隼田の身柄を調べさせていた。隼田は典子を自分の見方にすることに成功し、薬取引の情報を掴み、峰尾に知らせようとするが、西組の組員がこれに気づき、正体がばれてしまう。そして峰尾に渡そうとしたメモが阿久津の手に渡ってしまい、隼田は絶体絶命の状態に追い込まれる。そんな隼田を救ったのは朝井と典子だった。そして窮地から脱した隼田は一転して反撃に出て、八城会を潰した。

「悪の親衛隊」(1971)東映東京
監督:山口和彦
脚本:山口和彦
撮影:中島芳男
美術:桑名忠之
音楽:津島利章
出演:渡瀬恒彦、川口 恒、ジェリー藤尾、丹波哲郎、菅井一郎、范 文雀、渡辺文雄、他
 出所したやくざの幹部。彼は金バッチに憧れる3人のチンピラを利用して、かつて自分を罠にかけた新宿の暴力団に復讐の戦いを挑んでいく。

「ポルノの帝王」(1971)東映東京
監督:内藤 誠
脚本:小野竜之助
撮影:清水政一
美術:江野慎一
音楽:小杉太一郎
出演:梅宮辰夫、山城新伍、真山知子、植田 峻、藤山直子、丹波哲郎、久里千春、殿山泰司、渡辺文雄、曽根晴美、他
 女を喜ばせて、密貿易により入手したポルノ商品を売りさばくことで稼いでいる夜の帝王。そんな彼が、女を外国に売り飛ばして稼ごうとする悪に立ち向かう。

「激動の昭和史 沖縄決戦」(1971)東宝 149分
監督:岡本喜八
脚本:新藤兼人
撮影:村井 博
美術:村木与四郎
音楽:佐藤 勝
出演:小林桂樹、丹波哲郎、仲代達矢、森 幹太、川津祐介、橋本 功、長谷川弘、中山 豊、他
 太平洋戦争末期の沖縄戦を描いた戦争スペクタクル。10万の軍人と15万の民間人の運命を描いている。中でも、敗色濃厚でもなお抵抗する勤皇隊員たちの姿には心を打たれる。

「出所祝い」(1971)東京映画 131分
監督:五社英雄
脚本:五社英雄、田坂 啓
撮影:岡崎宏三
美術:小島基司
音楽:佐藤 勝
出演:仲代達矢、安藤 昇、丹波哲郎、栗原小巻、江波杏子、黒沢年男、他
 ヤクザ映画というと"東映"という印象があるが、本作は"東宝"初のヤクザ映画である。そのため、東映のヤクザ映画を見慣れた者にとっては違和感が漂う。(でも、これが本作の最大の見所でもある。)
 ヤクザ映画。ある地方都市を舞台に、伐採した木材を運ぶ軽便鉄道の利権をめぐって二つのヤクザ組織が争う...

「沈黙 SILENCE」(1971)表現社・マコ インターナショナル 132分
監督:篠田正浩
原作:遠藤周作
脚本:篠田正浩、遠藤周作
撮影:宮川一夫
美術:粟津 潔
音楽:武満 徹
出演:デビッド・ランプソン、岩下志麻、マコ岩松、岡田英次、三田佳子、丹波哲郎、他
 遠藤周作の原作小説の映画化作品で、舞台は、キリシタン弾圧が激しさを増してきた長崎。そこにやってきたポルトガル人の司祭・ロドリゲス。そんな彼が踏み絵をして転んでいく様を冷徹に描いている。

「博徒斬り込み隊」(1971)東映東京 97分
監督:佐藤純彌
脚本:佐藤純彌、石松愛弘
撮影:飯村雅彦
美術:中村修一郎
音楽:日暮雅信
出演:鶴田浩二、若山富三郎、渡辺文雄、丹波哲郎、工藤明子、他
 鶴田浩二主演の「博徒シリーズ」の第10作で、シリーズの最終作品である。新宿淡野組の幹部・相羽が7年ぶりに出所してきたら、既に組はなくなっていて、東日本最大の暴力団組織・盟友会の傘下である陣野組が仕切っていた。相羽は死んだ子分の遺骨を持って故郷・飯坂を訪ねたが、そこも既に盟友会の魔の手が伸びていて...

「暴力団再武装」(1971)東映京都 99分
監督:佐藤純彌
脚本:村尾 昭
撮影:飯村雅彦
美術:北川 弘
音楽:日暮雅信
出演:鶴田浩二、若山富三郎、丹波哲郎、近衛十四郎、渡瀬恒彦、吉行和子、他
 現代任侠やくざ映画である。将来、大工業都市化が約束されているある地方都市で、広域やくざ組織が先兵として地元のやくざ組織の壊滅を始める。が、組織の舎弟頭の陰謀で窮地に落とされてしまう...

「着流し百人」(1972)東映京都 99分
監督:小沢茂弘
脚本:松浦健郎
撮影:吉田貞次
美術:鈴木孝俊
音楽:広瀬健次郎
出演:鶴田浩二、森 秋子、水島道太郎、川地民夫、南 利明、北島三郎、若山富三郎、丹波哲郎、遠藤辰雄、他
 やくざアクション作品。大正時代、渡世人の角太郎が旅の途中で老やくざや女刺青師、個性的な子分たちと出会い一家を組む。そして一家をあげて悪徳ヤクザに殴り込みをかける。

「新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義」(1972)東映東京 105分
「網走番外地」シリーズ解説へ
監督:降旗康男
脚本:村尾 昭
撮影:飯村雅彦
美術:藤田 博
音楽:八木正生
出演:高倉 健、生田悦子、田中邦衛、工藤明子、宍戸 錠、丹波哲郎、山本麟一、金子信雄、他
 シリーズ第11作から新シリーズとなり、主人公が末広勝治となった作品の一つで、「網走番外地」シリーズの第18作となる作品である。また、本作がシリーズ最終作となる。
 刑務所で兄弟分を殺された末広勝治は、彼の妻の窮地を救うために、悪徳やくざに立ち向かって行く...

「影狩り」(1972)石原プロ 90分
製作:奥田喜久丸、小林正彦、石原裕次郎
監督:舛田利雄
原作:さいとうたかを
脚本:池上金男
撮影:金宇満司
美術:小林正義
音楽:石原裕次郎、広瀬健次郎
出演:石原裕次郎、浅丘ルリ子、内田良平、成田三樹夫、丹波哲郎、他
 「週刊ポスト」に連載されたさいとうたかをの同名タイトルの劇画を映画化した作品で、次作(「影狩り ほえろ大砲」)も製作されている。
 財政難の江戸幕府は、地方の弱小藩を取りつぶして財を集めようとして、公儀隠密"影"を放つ。が、かつてその犠牲となった3人の刺客たちは"影狩り"となって幕府の陰謀に敢然と立ち向かっていく...

「影狩り ほえろ大砲」(1972)石原プロ 89分
製作:奥田喜久丸、小林正彦、石原裕次郎
監督:舛田利雄
原作:さいとうたかを
脚本:池上金男
撮影:金宇満司
美術:小林正義
音楽:石原裕次郎、玉木宏樹
出演:石原裕次郎、内田良平、成田三樹夫、丹波哲郎、夏 純子、他
 シリーズ第2作。ある藩が幕府に内密に大砲を作る。が、影一味が暗躍を始める。それで藩は、影狩り三人衆を招いて対抗しようとする。そして影一味と影狩り三人衆が大砲をめぐって大攻防戦が繰り広げられる...

「やくざと抗争 実録安藤組」(1972)東映東京 95分
監督:佐藤純彌
原作:安藤 昇
脚本:石松愛弘
撮影:仲沢半次郎
美術:中村修一郎
音楽:日暮雅信
出演:安藤 昇、堀田真三、渡瀬恒彦、藤 竜也、藤 浩子、菅原文太、丹波哲郎、室田日出男、他
 実録のヤクザ映画。敗戦直後の渋谷で、不良学生のリーダー・矢頭は愚連隊や暴力団との抗争を繰り広げていた。そんな彼はやがて組を組織して成り上がっていく。

「軍旗はためく下に」(1972)東宝・新星映画 96分 (→脱線メモへ)
監督:深作欣二
原作:結城昌治
脚本:新藤兼人
撮影:瀬川 浩
美術:入野達弥
音楽:林 光
出演:丹波哲郎、左 幸子、中村翫右衛門、江原真二郎、夏八木勲、三谷 昇、他
 直木賞を受賞した原作小説の映画化作品である。第二次大戦の末期のニューギニア戦線での飢饉を主題に、戦後、その地で銃殺された夫の死をめぐって未亡人が夫の死の真相を聞き出そうとする。が、彼女が会う人ごとに証言が異なり、その中で人肉を食べた事実があからさまになっていく...

「昭和極道史」(1972)東映東京 87分
監督:佐伯 清
原案:村上和彦
脚本:松本 功、山本英明
撮影:飯村雅彦
美術:中村修一郎
音楽:伊部晴美
出演:梅宮辰夫、渡瀬恒彦、待田京介、加賀まりこ、金子信雄、渡辺文雄、丹波哲郎、他
 藤純子の引退と、翌年に公開となる「仁義なき戦い」により路線の転換が図られた時期の東映が放った現代ヤクザものの一本である。
 新興暴力団・大関組に潰された元・吉井組の幹部・沢木が昔の舎弟や、大関組に恨みを持つ女胴師たちと組んで、大関組を潰すために立ち上がったが...

「日本暴力団 殺しの盃」(1972)東映京都 98分
監督:降旗康男
原作:野村敏雄
脚本:笠原和夫
撮影:赤塚 滋
美術:富田治郎
音楽:山下毅雄
出演:鶴田浩二、丹波哲郎、工藤明子、岡田千代、待田京介、山本麟一、他
 全部で4作品が製作された「日本暴力団」シリーズの最終作(4作目)である。このシリーズは、1作目は深作欣二監督作品で、残る3本はいずれも任侠アクションという作品である。
 戦中派のにおいを漂わせる中年のヤクザ。彼は生き方よりも死に方を常に考えている男であったが...

「ザ・ゴキブリ」(1973)石原プロ・東宝 83分
監督:小谷承靖
原作:新岡 勲
脚本:小谷承靖、剣持 亘
撮影:金宇満司
美術:小林正義
音楽:渡辺岳夫
出演:渡 哲也、丹波哲郎、梢ひとみ、青木義朗、峰岸隆之介、沖 雅也、本田みちこ、他
 原作は劇画であるアクション作品で同年に製作された「ゴキブリ刑事」の続編である。但し、3作目以降は製作されることはなかった。
 ダーティな手段で暴力団を殲滅する刑事・鳴海涼は、コンビナート臨海工業地帯で公害企業と結託して私腹を肥やす政治家とやくざに立ち向かって行く...

「ポルノ時代劇 忘八武士道」(1973)東映京都 81分
監督:石井輝男
原作:小池一雄、小島剛夕
脚本:佐治 乾
撮影:鈴木重平
美術:吉村 晟
音楽:鏑木 創
出演:丹波哲郎、伊吹吾郎、遠藤辰雄、内田良平、久野四郎、ひし美ゆり子、他
 吉原と私娼窟の対立を背景に、総名主に利用される吉原を仕切っている無頼を描いている。本作製作の翌年に、姉妹編(祖続編ではない)「忘八武士道 さ無頼」という作品も製作されている。(原田隆司監督、伊吹吾郎主演。)

「実録安藤組 襲撃篇」(1973)東映東京 95分
監督:佐藤純彌
原作:安藤 昇
脚本:石松愛弘
撮影:仲沢半次郎
美術:北川 弘
音楽:日暮雅信
出演:安藤 昇、丹波哲郎、梅宮辰夫、安岡力也、郷 ^治、藤 浩子、藤山浩二、他
 元安藤組の組長である安藤昇主演による実録ものの第三作である。舞台は昭和33年(1958年)、興行関係と賭場で手広く商売をしていた安藤が、借金の取り立てを頼まれた中江産業の社長から侮辱を受けて、襲撃に出るが...

「日本沈没」(1973)東宝・東宝映像 140分
監  督:森谷司郎
特技監督:中野昭慶
原  作:小松左京
脚  本:橋本 忍
撮  影:村井 博、木村大作
美  術:村木与四郎
音  楽:佐藤 勝
出  演:藤岡 弘、いしだあゆみ、小林桂樹、滝田裕介、二谷英明、丹波哲郎、島田正吾、他
 小松左京のベストセラー小説の映画化作品である。また、監督の森谷司郎は、世界のクロサワ・黒澤明監督の愛弟子であり、特技監督の中野昭慶は、円谷英二監督の愛弟子であり、特撮一大スペクタクル作品と仕上がっている。また、本作は20億という当時での新記録となる配収を得た。
 小笠原諸島の小島が一夜で海底に没した。調査に向かった深海潜水艇は海底に異変が起きていることを発見するが、政府が招集した学者たちは楽天的な見方しかしなかった。が、その中の一人の学者が『日本沈没』説を主張した。そして彼の言うように、日本列島に次々と異変が起こるようになり...

「人間革命」(1973)東宝映像・シナノ企画 159分
監督:舛田利雄
原作:池田大作
脚本:橋本 忍
撮影:西垣六郎
美術:村木与四郎
音楽:伊福部昭
出演:丹波哲郎、芦田伸介、仲代達矢、新珠三千代、平田昭彦、名古屋章、稲葉義男、山谷初男、佐原健二、渡 哲也、佐藤 充、雪村いづみ、黒沢年男、他
 '76年に続編が製作されたこともある、創価学会の誕生をドキュメンタリー・タッチで描いた作品である。
 札幌から上京した戸田は、友人に紹介された小学校の校長先生・牧口の考えに共感し、昭和5年(1930年)「創価教育学会」を設立したが、当局に逮捕されてしまい、牧口は獄死してしまう...

「山口組三代目」(1973)東映京都 102分
監督:山下耕作
原作:田岡一雄
脚本:村尾 昭
撮影:山岸長樹
美術:井川徳道
音楽:木下忠司
出演:高倉 健、松尾嘉代、菅原文太、水島道太郎、丹波哲郎、他
 山口組三代目組長・田岡一雄の自伝を元にした作品で、任侠ものの一編である。翌年、続編である「三代目襲名」が制作されている。それにしても、主演の高倉健が若々しい...
 2代目の下で修行を積んだ田岡は、海員争議で名をあげて、仲間内のいざこざから兄貴分を殺して服役することになる。そして獄中で、1940年の広沢虎造の映画出演をめぐる抗争を知るが。

「樺太1945年夏 氷雪の門」(1974)JMP 109分
監督:村山三男
原作:金子俊男
脚本:国弘威雄
撮影:西山東男
美術:木村威夫
音楽:大森盛太郎
出演:二木てるみ、鳥居恵子、岡田可愛、岡田由紀子、木内みどり、藤田弓子、千秋 実、若林 豪、岸田 森、島田正吾、丹波哲郎、他
 第二次大戦末期の樺太。日本の敗戦色が濃くなり、ソ連が参戦して侵攻してくる。そんな中で職務を全うして服毒自殺をした真岡郵便局の電話交換手の9人の女性たちの姿を描いたドラマである。

「砂の器」(1974)松竹・橋本プロ 143分
監督:野村芳太郎
原作:松本清張
脚本:橋本 忍、山田洋次
撮影:川又 昴
美術:森田郷平
音楽:芥川也寸志、菅野光亮
出演:丹波哲郎、森田健作、加藤 剛、島田陽子、山口果林、加藤 嘉、緒形 拳、佐分利信、他
 松本清張原作の社会派サスペンス作品である。
 迷宮入りと思われていた殺人事件を捜査する二人の刑事の執念と、暗い過去のために殺人を犯してしまった犯人の宿命を描き、大ヒットを記録した作品である。

「0課の女 赤い手錠(わっぱ)」(1974)東映東京 88分
監督:野田幸男
原作:篠原とおる
脚本:神波史男、松田寛夫
撮影:中島芳男
美術:桑名忠之
音楽:菊池俊輔
出演:杉本美樹、郷 ^治、荒木一郎、室田日出男、丹波哲郎、他
 本作の原作は人気劇画である。女刑事・零の活躍を描いたバイオレンス作品である。
 ある大物政治家の娘が誘拐された。女刑事・零は、秘密裏に彼女を救出するという特殊任務を命じられた。巧みに犯人一味の中に潜り込んだ零であったが、娘の父は、恥辱を受けた娘を見限り、更に犯人たちと共に娘と刑事たちを抹殺することを命じ、三つ巴の戦いに発展して...

「直撃地獄拳・大逆転」(1974)東映東京 86分
監督:石井輝男
脚本:石井輝男
撮影:出先哲也
美術:藤田 博
音楽:鏑木 創
出演:千葉真一、池部 良、丹波哲郎、佐藤 充、郷 ^治、他
 本作と同じ年に製作された千葉主演の「直撃!地獄拳」の続編である。一見したところは空手映画であるが、実はスラップスティック・コメディである。(石井監督の快作である。)
 甲賀忍法の嫡子・甲賀、一匹狼の元刑事の隼、元合気道の師範代で金庫破りの桜の三人がマフィア組織に乗り込むが...

「ノストラダムスの大予言 Catastrophe-1999」(1974)東宝映像・東宝映画 114分
監督:舛田利雄
原作:五島 勉
脚本:舛田利雄、八住利雄、坂野義光
撮影:西垣六郎、鷲尾 馨
美術:村木与四郎
音楽:冨田 勲
出演:丹波哲郎、司 葉子、山村 聰、由美かおる、黒沢年男、他
 結局、「1999年の7の月に人類が滅ぶ」ということはなく、無事に2000年を迎えることになったが、当時、世間に与えたインパクトは凄いものであった。物語は、先祖から3代に渡ってノストラダムスの「諸世紀」を研究してきた若い科学者が、予言通りの人類最期の日の状況に投げ出され、娘や恋人と共に苦悩する姿を描いている。(1999年は過ぎてしまったが、人類最期の日はいつやってくるか分かりませんので、一見の価値はあるのではないでしょうか...)

「暴力街」(1974)東映東京 96分
監督:五社英雄
脚本:掛札昌裕、中島信昭
撮影:山沢義一
美術:中村修一郎
音楽:佐藤 勝
出演:安藤 昇、小林 旭、丹波哲郎、菅原文太、夏八木勲、赤座美代子、他
 四大スターの顔合わせによるヤクザ映画である。
 抗争を続ける関東の東菊会と関西の西日本連合。この二つの組織の狭間で堅気の生活をしていた元東菊会の江川は、平穏な日々を破壊されて、立ち上がる...

「山口組外伝 九州侵攻作戦」(1974)東映京都 106分
監督:山下耕作
原作:飯干晃一
脚本:高田宏治
撮影:山岸長樹
美術:富田二郎
音楽:八木正生
出演:菅原文太、渡瀬恒彦、丹波哲郎、渚まゆみ、梅宮辰夫、津川雅彦、松方弘樹、他
 実録ヤクザ映画。一匹狼の鉄砲玉である夜桜銀次。彼は別府で兄弟分が狙撃されるや、相手の幹部を殺して大阪に潜伏する。が、そこでも関西のヤクザ組織の出入りに飛び込み、大暴れをしてしまう。警察に追われるようになった彼は博多に身を隠すが、地元ヤクザに発見されて...

「ルバング島の奇跡・陸軍中野学校」(1974) 東映東京 96分
監督:佐藤純弥
脚本:高久 進、神波史男
撮影:仲沢半次郎
美術:北川 弘
音楽:小杉太一郎
出演:菅原文太、千葉真一、若林 豪、夏八木勲、中島ゆたか、丹波哲郎、梅宮辰夫、他
 タイトルに「ルバング島」とはいっているが、そちらとは関係のない作品です。当時、「ルバング島」で小野田さんが発見されたことから、タイトルに「ルバング島」を入れたものと思われるが、こういうタイトルの付け方というのには疑問を感じるものである。(公開時はともかく、数年もすれば全く意味のないタイトルになり、誤解を招くことになってしまいますから...)
 陸軍中野学校の見習士官たちの苛酷な青春を描いた戦争映画である。

「三代目襲名」(1974)東映京都 102分
監督:山下耕作
原作:田岡一雄
脚本:高田宏治
撮影:仲沢半次郎
美術:雨森義充
音楽:渡辺宙明
出演:高倉 健、菅原文太、丹波哲郎、水島道太郎、他
 山口組の3代目組長・田岡一雄の自伝を元にした「山口組三代目」の続編。敗戦直後、三国人グループの抗争を制した田岡は、1946年、ついに3代目を襲名する。それから着々と手を広げていき、1949年には神戸港の荷役業者を組織化して、神戸芸能社を設立、その足場を固めていく。

「神戸国際ギャング」(1975)東映京都 99分
監督:田中 登
脚本:松本 功、山本英明
撮影:赤塚 滋
音楽:青山八郎
出演:高倉 健、菅原文太、真木洋子、丹波哲郎、和田浩治、田中邦衛、他
 終戦後の神戸を舞台としたギャング映画である。
 当時の神戸は、新興暴力団が横暴する大変な所であった。これに対抗すべく、団と大滝は無法者たちを集めてギャング団を結成し、勝利を収めるが、今度はダイヤをめぐって、団と大滝が対立するようになってしまう...

「新幹線大爆破」(1975)東映東京 152分
監督:佐藤純彌
原作:加東阿礼
脚本:佐藤純彌、小野竜之助
撮影:飯村雅彦
美術:中村修一郎
音楽:青山八郎
出演:高倉 健、山本 圭、織田あきら、宇津井健、渡辺文雄、千葉真一、丹波哲郎、竜 雷太、田中邦衛、宇都宮雅代、北大路欣也、他
 フランスでも劇場公開されてヒットを記録した作品で、サスペンス作品である。BR>  走行中の新幹線・ひかり109号に爆弾がセットされ、時速81Km/h以下になると自動的に爆発する。犯人は国鉄(本作公開時はJRではなく、国鉄でした...)に500万ドルを要求する。警察は取引に応じるが、取引に失敗し、犯人の一人を死亡させてしまう。止まることのできないひかり号は、何も知らずに終点の博多に向かって走り続けていた...

「東京湾炎上」(1975)東宝映像・東宝映画 100分
監督:石田勝心
原作:田中光二
脚本:大野靖子、舛田利雄
撮影:西垣六郎
音楽:鏑木 創
出演:丹波哲郎、藤岡 弘、宍戸 錠、内田良平、ケン・サンダース、水谷 豊、鈴木瑞穂、他
 本作が公開された頃は、パニック映画のブームとなっていたが、本作もそんな中の一本である。
 20万トンの原油を満載したタンカーが東京湾に到着目前に、ゲリラによってシージャックされてしまう。そして東京湾は爆破の危機にさらされることになってしまう...

「暴力金脈」(1975)東映京都 95分
監督:中島貞夫
脚本:野上龍雄、笠原和夫
撮影:増田敏雄
音楽:津島利章
出演:松方弘樹、梅宮辰夫、池 玲子、小沢栄太郎、丹波哲郎、若山富三郎、他
 総会屋を物語の中心に据えた異色の実録ヤクザ映画である。
 一匹狼の総会屋・中江は、暴力団の若い衆たちと手を組んで東京へ進出してきた。そしてある企業の内部紛争に紛れて、大総会屋と対決するが...

「大空のサムライ」(1976)東宝映画 102分
監督:丸山誠治
原作:坂井三郎
脚本:須藤勝弥
撮影:西垣六郎
音楽:伊福部昭
出演:藤岡 弘、志垣太郎、伊藤敏孝、島田順司、丹波哲郎、平田昭彦、地井武男、他
 太平洋戦争で活躍した坂井三郎軍曹の経験をまとめた原作の映画化作品で、空中戦が見物の戦争映画である。ただ、坂井自身の人間性も感じ取れる仕上がりとなった作品でもある。
 ラバウルでのアメリカ軍の消耗戦の中で、自分と配下の列機の損傷を少しでもくい止めようとして、慎重に、かつ勇猛果敢に戦い続ける兵士たちの姿を描いている作品である。

「実録外伝 大阪電撃作戦」(1976)東映京都 95分
監督:中島貞夫
脚本:高田宏治
撮影:増田敏雄
音楽:津島利章
出演:松方弘樹、梅宮辰夫、渡瀬恒彦、片桐夕子、小林 旭、丹波哲郎、成田三樹夫、中原早苗、室田日出男、石橋蓮司、川谷拓三、他
 東映の実録路線に乗った一本であるが、異色の作品となっている。狂暴さの中に秘めたシニカルな視点で描いており、本作に奇妙な印象を与えてくれる。

「続・人間革命」(1976)東宝映像・シナノ企画 159分
監督:舛田利雄
原作:池田大作
脚本:橋本 忍
撮影:西垣六郎
美術:村木与四郎
音楽:伊部晴美
出演:丹波哲郎、新珠三千代、あおい輝彦、仲代達矢、稲葉義男、春川ますみ、名古屋章、志村 喬、芦田伸介、渡 哲也、他
 1973年に製作された「人間革命」の続編であり、創価学会を大きくしていこうとする戸田の姿を描いている。
 勉強会で熱心に戸田の話を聞いていた山本を、「少年日本」の編集長に抜擢した戸田であったが、事業は失敗し、営業停止となってしまう。更に、会員であるヤクザの島谷が資金援助を申し込むが、それを断る戸田。しかもその数日後に、島谷は抗争によって死亡してしまう。これらのことから戸田は宗教への道に専念するようになる...

「ひとごろし」(1976)永田プロ・大映・映像京都 82分
監督:大洲 齋
原作:山本周五郎
脚本:中村 努
撮影:牧浦地志
音楽:渡辺宙明
出演:松田優作、丹波哲郎、高橋洋子、五十嵐淳子、岸田 森、他
 コント55号(坂上二郎&萩本欽一)の主演でも映画化(「初笑い・びっくり武士道」'72年・松竹作品)された作品であるが、本作は、丹波哲郎と松田優作のコンビによる作品である。誰もが恐れる上意討ちを、臆病者の旗本が特異な方法で成し遂げる...

「不毛地帯」(1976)芸苑社 181分 (→脱線メモへ)
監督:山本薩夫
原作:山崎豊子
脚本:山田信夫
撮影:黒田清己
音楽:佐藤 勝
出演:仲代達矢、小沢栄太郎、大滝秀治、山形 勲、丹波哲郎、他
 山崎豊子原作の同名小説の映画化作品であり、社会派ドラマである。
 時代は昭和30年(1955年)頃。次期使用戦闘機の選定をめぐる某商社の暗躍と、政治家の利権あさりを織り交ぜた物語である。現在の汚職問題もこんな時代から続いていると思うと...

「妻と女の間」(1976)東宝 111分 (→脱線メモへ)
監督:豊田四郎、市川 崑
原作:瀬戸内晴美
脚本:八柱利雄
撮影:岡崎宏三、長谷川清
音楽:佐藤 勝
出演:三田佳子、篠田三郎、大空真弓、田村高廣、梶芽衣子、酒井和歌子、仁科明子、岡田裕介、丹波哲郎、他
 本作は、豊田監督の遺作であり、豊田監督が亡くなって市川監督が後を受け継いだ。そのため、二人の監督が存在することになった。
 京都の紙問屋に生まれた四姉妹(演じるのは、三田、大空、酒井、仁科の四人ですが、それにしても凄い美人姉妹ですね...)のそれぞれの生き方や恋愛を、彼女たちの周囲にいる人々たちとの関係を織り交ぜながら描いたドラマである。

「アラスカ物語」(1977)東京映画 141分
監督:堀川弘通
原作:新田次郎
脚本:井手雅人
撮影:岡崎宏三
音楽:佐藤 勝
出演:北大路欣也、三林京子、宍戸 錠、丹波哲郎、夏木 勲、宮下順子、他
 明治中期の実話を元にした作品。単身アラスカに渡って、飢饉に苦しむエスキモーたちのために新天地・ビーバー村を築いたフランク安田の半生を描いており、大規模なアラスカ・ロケが行われ、当時、話題となった。

「姿三四郎」(1977)東宝映画 143分
監督:岡本喜八
原作:富田常雄
脚本:隆 巴
撮影:木村大作
音楽:佐藤 勝
出演:三浦友和、仲代達矢、中村敦夫、若山富三郎、秋吉久美子、矢吹二朗、浅野ゆう子、丹波哲郎、森重久彌、張 明男、宮内 洋、芦田伸介、神崎 愛、中谷一郎、草笛光子、岸田今日子、田中邦衛、川本高大、森田川利一、伊藤敏孝、佐久間宏則、岸田 森、田崎 潤、長谷川弘、香川良介、草野大悟、福崎和宏、村松克己、原田君事、大木正司、小川真司、常田富士男、鈴木 朗、砂塚英夫、藤岡麻里、ダン・ケニー、川口節子、中山広通、岡本喜八、他
 5度目の映画化となった「姿三四郎」である。本作では、三四郎の入門から檜垣源之助との決闘、鉄心・源三郎との対決までを描いており、黒澤明監督の最初の映画化「姿三四郎」と「續姿三四郎」の内容までを含んでいる。そのため、2時間半近い大作となっている。

「錆びた炎」(1977)松竹 91分
監督:貞永方久
原作:小林久三
脚本:小林久三、猪又憲吾
撮影:川又 昴
音楽:武満 徹
出演:丹波哲郎、梶芽衣子、原田美枝子、平幹二朗、中村敦夫、藤岡 弘、他
 推理サスペンス。(だが、最近の病院の不祥事のニュースを耳にすると、こういうことが起こっても不思議ではないように感じてしまう...)
 ある総合病院から5歳の血友病患者が誘拐された。犯人は、身代金を要求してきて、病院のお手伝いさんが犯人の指示に従って地下鉄を乗り継いで身代金を届けようとするが...

「宇宙からのメッセージ」(1978)東映、東北新社、東映太秦映画村 105分
監督:深作欣二
原作:深作欣二、石森章太郎、野田昌寛、松田寛夫
脚本:松田寛夫
撮影:中島 徹
音楽:森岡賢一郎
出演:志穂美悦子、真田広之、千葉真一、岡部正純、佐藤 充、成田三樹夫、丹波哲郎、ヴィック・モロー、フィリップ・カズノフ、他
 「スター・ウォーズ」の大ヒットによってSFアクション作品のブームが起こったが、それを受けて東映が製作した和製SF作品。本作の続編としてテレビシリーズ「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」が製作されている。
 太陽系から遠く離れた位置にある惑星ジルーシアは、ガバナス人の侵略を受け、危機に瀕していた。長老の娘・エテラリーダは地球から8人の勇者を連れてくる。そしてガバナスに立ち向かうが、ガバナスの要塞を破壊するためには惑星自体を爆破するより他に方法がなかった...

「赤穂城断絶」(1978)東映京都・東映太秦映画村 159分
監督:深作欣二
原作:高田宏治
脚本:高田宏治
撮影:宮島義勇
音楽:津島利章
出演:萬屋錦之介、西郷輝彦、金子信雄、丹波哲郎、芦田伸介、千葉真一、松方弘樹、他
 数多く映画化されている忠臣蔵であるが、本作が25度目の映画化となった。
 物語は、赤穂城断絶から討ち入りまでの630日という長期間を実録風に描いている。(大筋の物語は誰でも御存知でしょうから、ここでは特に申し上げません。)

「事件」(1978)松竹 138分
監督:野村芳太郎
原作:大岡昇平
脚本:新藤兼人
撮影:川又 昴
美術:森田郷平
音楽:芥川也寸志、松田 昌
出演:永島敏行、松坂慶子、大竹しのぶ、渡瀬恒彦、佐分利信、丹波哲郎、芦田伸介、西村 晃、山本 圭、北林谷栄、佐野浅夫、中野誠也、磯部 勉、穂積隆信、乙羽信子、森繁久彌、夏 純子、丹古母鬼馬二、富永千果子、当銀長太郎、加藤佳男、浜田寅彦、志賀 勝、片桐竜次、早川雄三、飯田紅子、梨沙ゆり、日野繭子、山本一郎、三島新太郎、木下俊彦、山崎優子、藤井京子、他
 野村監督の代表作の1本。また、大竹しのぶは、本作によって各映画賞で"助演女優賞"を総なめにした。
 19才の工員の青年がスナックのママを刺殺するという事件が発生する。動機は? 殺意は? そういう中で公判が進むに連れて工員の姉妹が激しく対立していることが判明した。そして、父親のいない環境で育った姉妹の愛憎が事件に絡んでいることが...

「柳生一族の陰謀」(1978)東映京都 130分
監督:深作欣二
脚本:深作欣二、野上龍雄、松田寛夫
撮影:中島 徹
音楽:津島利章
出演:千葉真一、萬屋錦之介、丹波哲郎、芦田伸介、成田三樹夫、西郷輝彦、大原麗子、志穂美悦子、原田芳雄、高橋悦史、松方弘樹、他
  千葉真一の当たり役となった"柳生十兵衛"をはじめ、様々な人間たちが三代将軍の座をめぐって繰り広げる大型時代劇である。また、意外と感じられるのは、本作は深作監督の初の時代劇であることである。
 二代将軍・秀忠の死後、幕府内部、柳生一族、浪人たち、朝廷の様々な策謀が繰り広げられる。全ては三代将軍の座をどうするかということによるものである。少し大時代的な演出も冴える傑作である。

「日蓮」(1979)永田プロ 143分
監督:中村 登
原作:川口松太郎
脚本:中村 登
撮影:竹村 博
音楽:芥川也寸志
出演:萬屋錦之介、松坂慶子、田村高廣、岸田今日子、中村賀葎雄、中村光輝、永島敏行、観世栄夫、田中邦衛、丹波哲郎、市川染五郎、松方弘樹、他
 自身も日蓮宗の信者である永田雅一(本作では製作を担当している。)が、自らのプロダクションで製作した伝記映画。鎌倉幕府の弾圧に抗して迫害と殉教の生涯を生きた日蓮の一代記である。

「闇の狩人」(1979)俳優座・松竹 137分
監督:五社英雄
原作:池波正太郎
脚本:北沢直人
撮影:酒井 忠
音楽:佐藤 勝
出演:仲代達矢、原田芳雄、千葉真一、いしだあゆみ、岸 惠子、松尾嘉代、丹波哲郎、他
 人間模様を現代的なドラマ感覚で描いた時代劇である。舞台は田沼意次の時代。勢力の拡大を図る殺しの組織と、それに関わる人たちの愛憎劇で、激烈な殺陣(チャンバラ・シーン)が見所である。

「丹波哲郎の地上(ここ)より大霊界」(1980)丹波企画 100分
監督:丹波哲郎、原田雄一
脚本:丹波哲郎、佐藤 肇
撮影:平林茂明
音楽:バッハ・リヴォリューション、田崎和隆、神尾明朗
出演:丹波哲郎、津奈美里、林田昭彦、他
 公開時のタイトルは「砂の小舟」であったが、後に丹波哲郎が「霊界の研究家」として有名になったこともあって、全く違うタイトルに変更された。
 砂の中に埋もれていた古い小舟に導かれて洞窟に入った17歳の少女と、口をきくことが出来ない16歳の少年が体験する不思議な世界を描いたファンタジーである。

「二百三高地」(1980)東映東京 181分
監 督:舛田利雄
脚 本:笠原和夫
撮 影:飯村雅彦
美 術:北川 弘
音 楽:山本直純
主題歌:さだまさし
出 演:仲代達矢、あおい輝彦、新沼謙治、湯原昌幸、永島敏行、長谷川明男、稲葉義男、新 克利、矢吹二朗、船戸 順、浜田寅彦、伊沢一郎、浜田 晃、名和 宏、中田博久、相馬剛三、金子吉延、天知 茂、神山 繁、平田昭彦、愛川欽也、夏目雅子、野際陽子、赤木春恵、北林早苗、小畠絹子、丹波哲郎、石橋雅史、村井国夫、三船敏郎、佐藤 充、森繁久彌、松尾嘉代、他
 日露戦争の最大の激戦地となった二百三高地での攻防戦を描いた戦争映画である。豪華キャストによる一大スペクタクル作品である。次第に犠牲者を増やしていく過程が、主題歌にマッチしている。

「忍者武芸帳 百地三太夫」(1980)東映京都 117分
監     督:鈴木則文
脚     本:石川孝人、神波史男、大津一郎
撮     影:中島 徹
アクション監督:千葉真一
出     演:真田広之、千葉真一、蜷川有紀、夏木 勲、佐藤 充、志穂美悦子、丹波哲郎、火野正平、小池朝雄、渡辺文雄、他
 JACのアクションが冴える忍者アクション作品。曲芸的なアクションの連続で、見る者を楽しませてくれる。父・百地三太夫を殺された鷹丸は、父の仇と、百地家の財宝を狙う忍者合戦に巻き込まれる...

「魔界転生」(1981)東映京都 122分
監督:深作欣二
原作:山田風太郎
脚本:深作欣二、野上龍雄、石川孝人
撮影:長谷川清
音楽:山本邦山、菅野光亮
出演:沢田研二、佳那晃子、成田三樹夫、緒形 拳、室田日出男、真田広之、千葉真一、神崎 愛、松橋 登、丹波哲郎、若山富三郎、他
 本作の見所の一つとして、人形作家の辻村ジュサブローによる衣装がある。また、2003年になってリメイクされた。そちらと比べて観るのも一興です。
 松平伊豆守信綱が率いる幕府軍は、島原の乱(天草四郎率いるキリシタンたちの叛乱)を平定したが、天草四郎は魔界から甦り、呪文によって魔界衆を呼び出して幕府転覆を企む...

「炎のごとく」(1981)大和新社 147分
監督:加藤 泰
原作:飯干晃一
脚本:加藤 泰
撮影:丸山恵司
音楽:鏑木 創
出演:菅原文太、倍賞美津子、若山富三郎、丹波哲郎、桜町弘子、高田浩吉、中村玉緒、他
 加藤監督の実質的な遺作となった作品である。(正確には、本作の後にドキュメンタリー作品「ざ・鬼太鼓座」を製作しているが...)
 幕末の動乱期、会津の小鉄という異名をとる一人の賭博師が、おりんという女と出会い、彼女を愛するようになるが、新撰組の近藤勇と出会い、波乱の時代の波にもまれていく...

「連合艦隊」(1981)東宝映画 145分
監  督:松林宋恵
脚  本:須崎勝弥
撮  影:加藤雄大
特技監督:中野昭慶
美  術:阿久根巌
音  楽:谷村新司、服部克久
主 題 歌:谷村新司
出  演:永島敏行、金田賢一、中井貴一、古手川祐子、丹波義隆、佐久田修、財津一郎、森繁久彌、小林桂樹、遠藤公一、伊藤敏孝、なべおさみ、長門裕之、長谷川諭、鶴田浩二、奈良岡朋子、友里千賀子、里見奈保、松尾嘉代、石田茂樹、浜田寅彦、高橋幸治、南 道郎、北浦昭義、金子信雄、丹波哲郎、三橋達也、六本木真、小沢栄太郎、藤田 進、田崎 潤、藤岡琢也、佐藤 慶、佐藤 充、橋本 功、織本順吉、加地健太郎、安部 徹、近藤 宏、富田浩太郎、伊吹 徹、中谷一郎、神山 繁、長谷川弘、平田昭彦、高並 功、中山昭二、他
 海戦は特撮を駆使し、ミニチュアとはいえ迫力ある映像を堪能できる戦争映画である。日本海軍が誇る戦艦大和。司令官から下級の水兵まで、様々な階級の人間模様を交え、大和が撃沈されるまでを描いている。

「鬼龍院花子の生涯」(1982)東映 146分
監督:五社英雄
原作:宮尾登美子
脚本:高田宏治
撮影:森田富士郎
音楽:菅野光亮
出演:中田板、夏目雅子、高杉かおり、岩下志麻、山本 圭、丹波哲郎、夏八木勲、内田良平、佳那晃子、新藤恵美、仙道敦子、他
 「なめたらいかんぜよ」という夏目雅子さんの劇中のセリフで有名になった作品で、五社監督の代表作の一つでもある。
 土佐の侠客・鬼政(=鬼龍院政五郎)の奔放な半生と、その妾の娘・花子の生涯を、義父への侮辱から敬慕へと揺れる養女・松恵の目を通して描いている。昭和9年(1934年)、土佐電鉄の労働争議で労組支援に回った高校教師・田辺の気っぷに惚れた政五郎は、彼を花子の婿にして一家を継がせようとするが、松恵が田辺を愛し始めていて、二人は土佐を後にして大阪に出て行くが...

「大日本帝国」(1982)東映 181分
監督:舛田利雄
脚本:笠原和夫
撮影:飯村雅彦
音楽:山本直純
出演:丹波哲郎、あおい輝彦、三浦友和、西郷輝彦、関根恵子、夏目雅子、仲谷 昇、篠田三郎、他
 タイトルからして「戦争賛美」だとして、製作&上映反対運動も起こった曰く付きの作品である。「大日本帝国」と呼んだ昭和11年〜20年(1936〜1945年)を、国家、指導者、庶民の3つの側面から描いた2部構成の大作である。

「誘拐報道」(1982)東映・日本テレビ 136分
監督:伊藤俊也
原作:読売新聞大阪本社社会部
脚本:松田寛夫
撮影:姫田真佐久
音楽:菊池俊輔
出演:萩原健一、小柳ルミ子、秋吉久美子、丹波哲郎、平幹二朗、高橋かおり、他
 1980年1月に、宝塚で起きた誘拐事件を取材したドキュメント作品であるが、犯人側に視点を当てて、犯人とその家族、被害者の家族、報道関係の姿を重厚に描いている。

「唐獅子株式会社」(1983)東映 103分
監督:曾根中生
原作:小林信彦
脚本:内藤 誠、桂 千穂
撮影:鈴木耕一
音楽:甲斐正人
出演:横山やすし、伊東四朗、丹波哲郎、桑名正博、甲斐智枝美、遠藤太津朗、杉浦直樹、他
 ヤクザ社会の杓子定規をパロディ化したコメディ作品である。新しい物好きの組長によって、通信社やビデオ会社、芸能会社など、慣れない仕事を任されて四苦八苦する昔気質の主人公。果たして、社会の荒波を乗り越えていくことは出来るのか...?

「日本海大海戦 海ゆかば」(1983)東映東京 131分 (→脱線メモへ)
監督:舛田利雄
脚本:笠原和夫
撮影:飯村雅彦
音楽:伊部晴美
出演:三船敏郎、横内 正、沖田浩之、三原順子、丹波哲郎、平幹二朗、ガッツ石松、他
 日本海軍が、明治38年にロシアのバルチック艦隊を破った海戦を題材にした戦争映画である。といっても、戦闘シーンよりも、旗艦・三笠の水兵と下士官とが繰り広げる人情ものにまとめられているので、「戦争映画」を期待する方にはちょっと肩すかしを食らった感じがするかもしれません...

「高原に列車が走った」(1984)東映・高原プロダクション 103分
監督:佐伯孚治
出演:美保 純、尾藤イサオ、萩尾みどり、牧口昌代、高野光平、今福将雄、丹波哲郎、所ジョージ、室田日出男、他
 学園ドラマ。軽井沢の高校に赴任した女性教師。彼女は生徒たちの不良化につながる鉄道の過疎ダイヤの改善のに立ち上がる。

「北の螢」(1984)東映 125分
監督:五社英雄
脚本:高田宏治
撮影:森田富士郎
音楽:佐藤 勝
出演:仲代達矢、岩下志麻、夏木マリ、早乙女愛、佐藤浩市、丹波哲郎、露口 茂、他
 明治初期、北海道の開拓に野望と命をかけた男たちと、炎と燃えたつ女たちの愛と憎しみを描いたスペクタクル作品である。舞台は石狩平野であり、北海道開拓に係わる残酷物語でもある。

「空海」(1984)東映 169分
監督:佐藤純彌
脚本:早坂 暁
撮影:飯村雅彦
美術:井川徳道
音楽:ツトム・ヤマシタ
出演:北大路欣也、加藤 剛、小川真由美、西郷輝彦、西村 晃、室田日出男、真行寺君枝、丹波哲郎、森繁久彌、中村嘉葎雄、他
 宗教映画は難しく、ヒットしないと言われているが、本作はスペクタクル的な要素を取り入れて、分かり易い映画として仕上げられた。特に、実物大の遣唐使船はミニチュアでは感じることのできない迫力がある。
 日本で最初に密教を学び、それを体系化して世の中に広めた弘法大師・空海の人生を描いた作品である。

「修羅の群れ」(1984)東映京都 122分
監督:山下耕作
原作:大下英治
脚本:村尾 昭
撮影:赤塚 滋
音楽:木下忠司
出演:松方弘樹、鶴田浩二、酒井和歌子、丹波哲郎、若山富三郎、北島三郎、菅原文太、他
 実録任侠物語である。また、本作の主題歌は北島三郎である。
 父の仇をとるために横浜の親分の門下に下った一人の若い衆。彼は、戦後の混乱期を経てやがて巨大組織の首領へと駆け上がっていく。その過程を、ヤクザ世界の義理人情、道義などを交えて描いている。

「零戦燃ゆ」(1984)東宝映画・渡辺プロ 128分
監督:舛田利雄
原作:柳田邦男
脚本:笠原和夫
撮影:西垣六郎
音楽:伊部晴美
出演:堤大二郎、橋爪 淳、早見 優、加山雄三、丹波哲郎、吉川静子、北大路欣也、他
 太平洋戦争時代、日本が世界に誇ったものは、「戦艦大和」と「零式戦闘機(=ゼロ戦)」であるが、本作では、そのゼロ戦の試作時から戦後に飛行場でもやされてしまうまでを、ゼロ戦に係わった様々な人々たちのドラマを織り交ぜて描いている。

「天国の駅 HEAVEN STATION」(1984)東映 133分
監督:出目昌伸
脚本:早坂 暁
撮影:飯村雅彦
音楽:矢野 誠
出演:吉永小百合、津川雅彦、西田敏行、丹波哲郎、三浦友和、中村嘉葎雄、真行寺君枝、他
 吉永小百合が殺人犯という汚れ役を熱演し、サユリストたちをうならせて話題となった一編。また、彼女に愛を捧げる西田敏行も好演している。
 美しさゆえに男の欲望に翻弄されて、二人の夫を殺して死刑囚となった女。林葉かよの半生を描いている。

「愛・旅立ち」(1985)フィルムリンクインターナショナル 127分
監督:舛田利雄
脚本:舛田利雄、笠原和夫
撮影:山田健一
音楽:若草 恵
出演:近藤真彦、中森明菜、丹波哲郎、勝野 洋、萩尾みどり、峰 竜太、レオナルド熊、他
 近藤&中森という、当時のトップ・アイドルが共演したことが話題となった青春メロドラマ。不治の病に冒されて死の恐怖に怯える薄幸の少女に対して、生きる希望と勇気を与えようとする青年の物語。

「潮騒」(1985)ホリ企画制作 102分
監督:小谷承靖
原作:三島由紀夫
脚本:剣持 亘
撮影:萩原憲治
音楽:羽田健太郎
出演:堀ちえみ、鶴見辰吾、丹波哲郎、五代高之、高橋ひとみ、初井言榮、他
 三島由紀夫原作の5度目の映画化で、少女と青年の愛を描いている。また、時代設定を原作小説が発表された昭和29年(1954年)として物語が展開する。

「四月の魚 Poissond' avril」(1986)ジョイパックフィルム 109分
監督:大林宣彦
原作:ジェームス三木
脚本:大林宣彦、ジェームス三木、内藤 誠
撮影:渡辺健治
音楽:高橋幸宏
出演:高橋幸宏、今日かの子、赤座美代子、丹波哲郎、泉谷しげる、入江若葉、三宅裕司、他
 ラブ・コメディ作品。7回目の結婚記念日を迎えた売れない映画監督と女優夫妻の家に、かつて南の島で世話になった酋長がやってきた。南の島での最高の接待は、妻を一晩提供することだというのだが...

「BE FREE! ビー・フリー」(1986)東映東京 91分
監督:中田新一
原作:江川達也
脚本:一色伸幸
撮影:奥村正祐
音楽:芳野藤丸
出演:羽賀研二、伊藤かずえ、桑名正博、大西結花、宝生桜子、岩本千春、しのざき美和、岡本信人、丹波哲郎、野際陽子、荒勢、他
 学歴社会を皮肉った作品で、人気劇画の映画化でもある。
 能力別にA組からZ組にクラス分けを行っている高校。更にその下には落ちこぼれだけを集めた"さくら組"があり、他の生徒たちからは隔離されていた。そこにドジで助平な教師・笹錦が左遷されてきて、トラブルが始まる...

「恋のカウントダウン」(1987)香港・ウィングジャパンインク 90分
監督:エリック・ツァン
脚本:佐伯俊道
撮影:陳俊傑、志満義之、陳文涛、宇井忠幸
音楽:テディ・ロビン
出演:早見 優、アラン・タム、テディ・ロビン、戸浦六宏、小坂一也、河原崎次郎、宇佐美恵子、清水昭博、丹波哲郎、他
 香港との合作作品で、当時の日本、香港における2大アイドル歌手が共演した青春映画である。
 香港に遊びに来ていた日本の社長令嬢は、街のディスコでユニークなバンドマンたちと知り合う。一方、日本では、その令嬢の父親が死亡してしまい、4日以内に令嬢がある書類にサインをしないと、会社は悪どい副社長のものになってしまうことになる。副社長は令嬢を監禁するために香港に殺し屋を雇って香港に向かわせたが...

「はいからさんが通る」(1987)東映 90分
監督:佐藤雅道
原作:大和和紀
脚本:西岡琢也
撮影:大町 進
音楽:萩田光雄、大谷和夫
出演:南野陽子、阿部 寛、本田博太郎、河原崎長一郎、田中 健、丹波哲郎、他
 同名の人気マンガの映画化で、アイドル・南野と、モデルとして大人気を誇っていた阿部が主役を張った作品。華やかな大正ロマンと共に、元気な青春物語である。
 当時はアイドルであったナンノも、今では立派な女優さんに成長しているが、昔の姿を見てみるのも一興かと...

「夜汽車」(1987)東映京都 137分
監督:山下耕作
原作:宮尾登美子
脚本:松田寛夫、長田紀生
撮影:木村大作
音楽:津島利章
出演:十朱幸代、秋吉久美子、萩原健一、萬田久子、新藤恵美、白都真理、速水典子、津川雅彦、丹波哲郎、小林稔侍、他
 テーマ曲にクロード・チアリの哀愁漂うギター曲が使われた情念のドラマである。乳飲み子であった妹と生き別れになった姉の露子は、妹の成長だけを祈って、十数年の流転生活を送った。ある日彼女は美しい娘に成長した妹と再会するが、今度は一人の男をめぐって、姉妹は対立することになり...

「首都消失」(1987)東宝 120分
監督:舛田利雄
原作:小松左京
脚本:舛田利雄、山浦弘靖
撮影:飯村雅彦
美術:育野重一
音楽:モーリス・ジャール、松井 和
出演:渡瀬恒彦、名取裕子、山下真司、大滝秀治、財津一郎、石野陽子、岸部一徳、丹波哲郎、三木のり平、他
 ある日、超巨大な円盤形の雲が出現し、首都圏を覆ってしまう。そのにより、雲の内外の連絡が途絶えてしまう。このままでは雲の内部に閉じこめられた2000万人の人々の命が危なくなってしまう。科学者やテレビレポーターたちが突如襲った謎とパニックに立ち向かうが...

「マルサの女2」(1988)伊丹プロダクション 127分
監督:伊丹十三
脚本:伊丹十三
撮影:前田米造
音楽:本多俊之
出演:宮本信子、津川雅彦、丹波哲郎、マッハ文朱、三國連太郎、洞口依子、他
 ヒット作「マルサの女」の第二弾。地上げ屋の脱税を追及していた国税局捜査官・板倉亮子は、その裏側に、巨大なヤクザと宗教法人の力が動いていることを知る。宗教法人には税金がかからないことを利用して、ヤクザが宗教法人を隠れ蓑にしていたのであった。亮子は最初に地上げ屋の代表である鬼沢に目を付けて調査を開始するが...

「極道の妻たち 三代目姐」(1989)東映 119分
監督:降旗康男
原作:家田荘子
脚本:高田宏治
撮影:木村大作
美術:井川徳道
音楽:三枝成彰
出演:三田佳子、かたせ梨乃、萩原健一、丹波哲郎、成田三樹夫、坂上 忍、田中隆三、加茂さくら、小西博之、吉川十和子、財前直見、綿引勝彦、内田朝雄、西川峰子、芦川よしみ、速水典子、他
 1作目が1986年に製作され、大ヒットを記録し、80年代から90年代(2000年を過ぎても新シリーズとして続いている。)の東映を代表するシリーズとなった「極妻」シリーズの第三作である。
 関西の大暴力団・坂西組三代目組長(演じるのは丹波氏)の死で、幹部たちの間で跡目をめぐる内部抗争が勃発。関東系の組と手を組もうとする幹部が、三代目組長の妻・葉月が惚れる幹部を射殺してしまう。全国で15000人の構成員を擁する大所帯である組をまとめ、内部抗争を収めようとして葉月は三代目姐になる決意をするが...

「将軍家光の乱心 激突」(1989)東映 111分
監     督:降旗康男
原     作:中島貞夫、松田寛夫
脚     本:中島貞夫、松田寛夫
アクション監督:千葉真一
撮     影:北坂 清
美     術:井川徳道、園田一佳
音     楽:伊藤 勝
出     演:緒形 拳、千葉真一、松方弘樹、二宮さよ子、京本政樹、丹波哲郎、織田裕二、他
 JACのハードアクションが見所となっている作品で、東映が放った久しぶりの大型時代劇である。徳川三代将軍・家光は、我が子・竹千代を亡き者にしようとして刺客を送ったが、竹千代には七人の強者の用心棒がいて...

「善人の条件」(1989)松竹映像 123分
監督:ジェームス三木
原作:ジェームス三木
脚本:ジェームス三木
撮影:坂本典隆
美術:横山 豊
音楽:羽田健次郎
出演:津川雅彦、小川真由美、すまけい、小林稔侍、橋爪 功、山岡久乃、丹波哲郎、他
 日本の政治の裏側でうごめく人間たちの姿を皮肉を込めて描いた作品である。また、本作は人気脚本家であるジェームス三木の監督デヴュー作である。
 クリーンな選挙戦を心がけて、日暮市の市長選挙に立候補した大学助教授であったが、選挙のプロである選挙屋たちによって次第に毒されていく...

「丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる」(1989)学研・丹波企画 97分
監督:石田 照
原案:丹波哲郎
脚本:丹波哲郎、溝田佳奈
撮影:岡崎宏三
美術:三上陸男
音楽:宮下富美夫
出演:丹波義隆、エブリン・ブリンクリー、岡安由美子、若山富三郎、丹波哲郎、千葉真一、他
 丹波哲郎が、役者としてよりも霊界研究家として名前を広めることになった作品であり、彼のための映画(「ため」というより「の」の方が正しいかも...)という趣のある作品である。また、翌年('90)に続編(=Part 2)が製作されている。
 自動車事故で死んでしまった主人公が、死後の世界を彷徨い、生き返るまでを描いており、各霊界を紹介している。

「帝都大戦」(1989)エクゼ 107分
監督:一瀬隆重
原作:荒俣 宏
脚本:植岡喜晴、李 美儀
撮影:安藤庄平
美術:正田俊一郎
音楽:上野耕路
出演:加藤昌也、南 果歩、嶋田久作、丹波哲郎、日下武史、高橋長英、野沢直子、桂木 文、他
 前年(1988年)に製作された「帝都物語」の原作シリーズの第11巻である「戦争(ウォーズ)篇」を映画用にアレンジしたSF作品である。また、視覚効果としてハリウッドからスクリーミング・マッド・ジョージが参加している。
 戦争末期の帝都・東京の崩壊を企む加藤保憲と二人の霊能力者との間でサイキック・ウォーズが展開されていく...

「オーロラの下で」(1990)東映・テレビ朝日・モスフィルム・ソビエト合作公団 123分
監督:後藤俊夫
原作:戸川幸夫
脚本:大和屋竺、イジョフ・バレンテン・イワノビッチ
撮影:奥村祐治
美術:春木 章
音楽:小六禮次郎
出演:役所広司、マリーナ・ズージナ、桜田淳子、アンドレイ・ボルトネフ、ガッツ石松、ニキータ・ミハルコフ、丹波哲郎、他
 3年の歳月をかけて製作された日ソ合作作品である。(ソビエト崩壊は翌年であるため、日ロ合作ではなく、あくまでも日ソ合作である。)
 1925年の極寒のアラスカで実際にあった物語の映画化で、伝染病の血清を届けた犬ぞりのリーダー・オオカミ犬と人間との友情を描いた作品である。(現在だと、本作のような作品を製作しようとしたら、動物愛護団体がクレームを付けるのでしょうねぇ〜〜)但し、本作が日ソ合作のため(?)、舞台はシベリアに置き換えられている。

「激動の1750日」(1990)東映 115分 (→脱線メモへ)
監督:中島貞夫
原作:志茂田景樹、斯波道男
脚本:村尾 昭、大津一瑯、中島貞夫
撮影:佐々木原保志
美術:佐野義和
出演:中井貴一、中条きよし、岡田茉莉子、有森也実、萩原健一、火野正平、陣内孝則、渡瀬恒彦、夏八木勲、丹波哲郎、三上真一郎、他
 1750日というと、約5年(4年と10ヶ月)。短いようで、結構長い日数です。(小学校は卒業とはならないものの、中高大学ならば、入学から卒業の期間よりも長いのですから...)本作のタイトルにもなっている1750日というのは、この作品で描かれている年月を表しています。本作では、日本最大の暴力団・神岡組の跡目争いから組織分裂までの間をドキュメントタッチで描いているのですが、その描かれている年月が1750日ということになります。ドキュメントタッチとはいえ、約5年という期間を描くとなると、それなりに難しいものがありますが、出演陣も頑張っていて、見応えは十分ある作品となっています。(有森也実さんに注目!!)
 東映というと、一時期は「ヤクザ」路線ということで多くの作品が製作された(「仁義なき戦い」などが有名)のですが、本作は「極道の女たち」と共に新たに製作されることになった路線の一つに含まれる作品です。しかし、「極道...」はシリーズ化されましたが、本作は単発ということでした。(まあ、シリーズ化するのであれば、最初から5年という期間を描くことはしなかったでしょうから、東映サイドには単発作品ということで企画を進めたのでしょう。)ということもあって、日本映画界ではビッグな顔ぶれが本作には揃っています。

「丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!!」(1990)丹波企画 105分
監督:服部光則
撮影:斉川 仁、岡田次雄
美術:池谷仙克
音楽:淡海悟郎
出演:丹波哲郎、丹波義隆、中原ひとみ、土家里織、高橋幸治、ジュディ・オング、他
 前作に対してドラマの要素を取り入れて、前作が"入門編"とすると、本作は"応用編"といったところか。無実の罪で死刑になった男が霊界に行くと、そこはあまりにも素晴らしい所であった。で、彼は真犯人にお礼を言いに行こうとするのだが...

「極道戦争 武闘派<BUTOH-HA>」(1991)東映 115分
監督:中島貞夫
原作:斯波道男
脚本:杉山義法、大津一郎
撮影:仙元誠三
音楽:大谷 幸
出演:中井貴一、松山千春、増田恵子、立花理佐、火野正平、千葉真一、丹波哲郎、永島敏行、奥村雄大、他
 映画初出演の松山千春(念のために説明すると、シンガーソングライターとして大活躍している)と、「激動の1750日」に続いてやくざ映画に主演した中井貴一が迫真の演技を見せる。
 壱岐から北九州に出てきた二人の若者。対立する二つのヤクザ組織の抗争の下で生きる若者の青春群像を描き出した実録ヤクザ映画である。

「ザ・ヒットマン 血はバラの匂い」(1991)東映ビデオ 84分
監督:石井輝男
出演:西城秀樹、七瀬なつみ、丹波哲郎、中条きよし、高木美保、睦 五郎、他
 トラックの運転手が、二つの組のヤクザの抗争に巻き込まれ、婚約者を殺されてしまう。彼は婚約者の復讐のために、二つの組に挑戦していくことにする。

「勝利者たち」(1992)円谷プロ 105分
監督:松林宋恵
原作:長坂秀佳
脚本:長坂秀佳
撮影:加藤雄大
美術:岩崎憲彦
音楽:渡辺俊幸
出演:三國連太郎、大原麗子、ハナ 肇、佐藤 充、大滝秀治、長門 勇、宍戸 錠、司 葉子、財津一郎、丹波哲郎、天本英世、他
 高齢者の間ではポピュラーなスポーツとなったゲートボールであるが、本作は初めてゲートボールを題材にした作品である。
 倒産寸前の造り酒屋の社長が、ある大富豪に融資を申し込んだ。すると、ゲートボール日本グランプリで優勝したら融資をする、という答えを得た。で、社長は、昔なじみの6人を集めてゲートボールの特訓を開始したが...

「民暴の帝王」(1993)東映京都 113分
監督:和泉聖治
原作:溝口 敦
脚本:高田宏治
撮影:東原三郎
音楽:小林靖宏
出演:小林 旭、名高達郎、渡瀬恒彦、坂上 忍、七瀬なつみ、二宮さよ子、芦川よしみ、本田博太郎、丹波哲郎、川地民夫、中尾 彬、長門裕之、菅原文太、他
 一方は、東日本を牛耳る経済やくざであって、法の網の目を抜けて巧妙な手口で政財界に暗躍する・江田を中心とするやくざ、もう一方は西日本最大の武闘派暴力団。そんな二つの組織の抗争を描いたやくざ映画である。

「第2回欽ちゃんのシネマジャック」(1994)シネマジャック 122分
監督:萩本欽一、山本晋也、石黒 昇、さだまさし、丹野マサシ
原作:安部讓二む、山田邦子
音楽:さだまさし
出演:渡 哲也、宮沢りえ、関根 勤、仲代達矢、柳葉敏郎、大塚寧々、大沢樹生、安部讓二、高品 格、丹波哲郎、他
 第1回の時は、15分の作品が5本あり、1本300円という形で公開されたが、今回は1本20分で6本+1分のおまけ作品があり、料金は自己申告制という形で興行された作品である。こういう興行形式も面白いが、短編集という感じがあり、今ひとつという感じであった。ただ、「東映まんがまつり」などはこういう形式での興行を行うのも面白いかもしれないが...
 丹波の出演作品は、山本晋也監督の「食べるある愛のカタチ」で、食事制限を受けた老人の憂鬱をコメディ・タッチで描いている。

「超能力者 未知への旅人」(1994)東映 111分
監督:佐藤純彌
脚本:早坂 暁
撮影:浜田 毅
美術:小澤秀高
音楽:長谷部徹
出演:三浦友和、原田美枝子、長谷川初範、安永亜衣、下条アトム、北村総一朗、丹波哲郎、石橋蓮司、大滝秀治、フランキー堺、タカツカヒカル、他
 実在の超能力者をモデルとして、未知の世界を描いた作品である。ごく普通のサラリーマンであるタカツカは、危篤の母の回復を祈っている内に、自分の手から強力なエネルギーが放出されていることを知る。そしてその力によって母は危篤から回復する。タカツカは自分が不思議な治癒方法を持っていることを悟ると、次々と難病患者を診ては尚していくようになるが...

「家なき子<劇場版>」(1994)日本テレビ 93分
監督:細野英延
原案:野島伸司
脚本:いとう斗士八
撮影:阪本善尚
美術:徳田 博
音楽:千住 明
出演:安達祐実、堂本光一、斉藤洋介、小柳ルミ子、古尾谷雅人、西田彩香、桜井貴子、京本政樹、田中好子、丹波哲郎、他
 大ヒットしたテレビドラマシリーズの番外編という位置づけで劇場公開された作品。サーカスに売られた孤児のすずは、叔母と娘にいじめられるが、同じサーカス団のブランコ乗りの少年と友達になる。しかし、そのブランコ乗りの少年の父である県会議員の魔の手が伸びてくる。

「天使のウインク 日光猿軍団」(1995)KSS・ビッグウエスト 99分
監督:寄田勝也
脚本:中岡京平
撮影:前田米造
出演:高木延秀、渡辺美奈代、小川真由美、丹波哲郎、布川敏和、伊佐山ひろ子、犬塚 弘、他
 日光猿軍団を前面に出した冒険ファンタジー。猿軍団の猿・良太の人間世界への冒険をユーモラスに描いている。(筆者としては、動物を前面に出す作品はあまり好きにはなれない!)

「北京原人 Who are you?」(1997)東映・テレビ朝日・バンダイ・東北新社 115分
監 督:佐藤純彌
脚 本:早坂 暁
撮 影:浜田 毅
音 楽:長谷部徹
主題歌:「さよならより永遠の中で」(歌)Favorite Blue
挿入歌:「Who Are You ?」(歌)ジョイ・ウォン
出 演:緒方直人、ジョイ・ウォン、本田博太郎、片岡礼子、小松みゆき、長谷川初範、小野賢章、北大路欣也、小島一慶、丹波哲郎、他
 日本映画として、全く新しいジャンルの作品として注目された作品でしたが、評判は今ひとつでした。しかも、新春第一弾として12月に封切られた割には客足が伸び悩みました。(日本映画の場合、大抵はこうなってしまうのはどうしてでしょうかねぇ。)発想としては「ジュラシック・パーク」でも使われたものですが、そこはハリウッドと日本の違いで、スケールが小さく感じるのは仕方ないのでしょうか?
 化石から採取した北京原人のDNAを使って、原人を現代に甦らせるという実験が行われた。そして親子3人の原人が甦ったが、彼らは野望を抱く生物科学研究所の理事長に利用されて...

「マヌケ先生」(1998)バンダイビジュアル・中国放送・PSC 90分
監督:内藤忠司
アニメ監督:相馬宏充
原作:大林宣彦
脚本:冠木新市、内藤忠司、大林宣彦
撮影:今関あきよし
美術:竹内公一
音楽:學草太郎
出演:三浦友和、谷 啓、厚木拓郎、有坂来瞳、竹内 力、南野陽子、入江若葉、風吹ジュン、洞口依子、天宮 良、松田洋治、林 泰文、小林稔侍、峰岸 徹、ミッキー・カーチス、丹波哲郎、他
 大林宣彦監督が自分の半生をユーモラスに描いたファンタジー作品。故郷・尾道を目指して汽車に乗った映画監督は、マヌケ先生という紳士と出会い、活動写真作りに熱中した少年時代に思いをはせる。実はマヌケ先生というのは、彼が少年時代にみんなの前で上映したアニメのキャラクターであった。

「ねじ式」(1998)石井プロダクション 85分 (→脱線メモへ)
監督:石井輝男
原作:つげ義春
脚本:石井輝男
撮影:角井孝博
美術:松浦孝行
音楽:瀬川憲一
出演:浅野忠信、藤谷美紀、藤森夕子、金山一彦、砂塚秀夫、水木 薫、清川虹子、原マスミ、丹波哲郎、他
 つげ義春の短編マンガを連続劇として映画化した作品である。シュールな世界が展開するカルト的作品の一つである。
 貸本漫画家のツベは、家賃が払えないことから内縁の妻と別れ、放浪生活に入る。彼は放浪生活の中で様々な女性と出会い、更に夢想の世界の旅にはまっていく...

「金融腐食列島・呪縛」(1999)東映・角川書店・産経新聞社 114分 (→脱線メモへ)
監督:原田眞人
原作:高杉 良
脚本:高杉 良、鈴木 智、木下麦太
撮影:阪本善尚
音楽:川崎真弘
出演:役所広司、仲代達矢、椎名桔平、風吹ジュン、若村麻由美、矢島建一、中村育二、石橋蓮司、遠藤憲一、もたいまさこ、本田博太郎、若松武二、内藤武敏、多岐川裕美、根津甚八、黒木 瞳、佐藤 慶、丹波哲郎、他
 ベストセラー小説を映画化した経済ドラマ。危機的状況に陥った大手都市銀行。300億円にものぼる不正融資疑惑が浮上したが、会社の上層部には危機感が全くなく、責任回避をするだけであった。その姿勢に怒りを感じた企画本部長の北野たち四人は、内部改革に立ち上がったが...

「地獄」(1999)石井プロダクション 101分
監督:石井輝男
脚本:石井輝男
撮影:柳田友貴
美術:原口智生
音楽:竹村次郎
出演:佐藤美樹、前田通子、斉藤のぞみ、平松 豊、鳴門洋二、大地輪子、高崎隆二、薩摩剣八郎、平山久能、小野裕美、和田洋一、戌亥瑶子、新恵みどり、丹波哲郎、他
 地獄を映像化したモンド・ホラー作品。同名タイトルの作品が数本あるが、それらのいずれとも関係はない。現実の世界では犯罪者たちにその裁きが完全に及んでおらず、犯罪者たちは平然としているが、地獄ではそんな犯罪者たちに対して地獄の攻め苦が待ち受けていた。

「クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦+クレしんパラダイス メイド・イン・埼玉」(1999)シンエイ動画・テレビ朝日・ASATSU-DK 98分+11分
監督:原 恵一
原作:臼井儀人
脚本:原 恵一
音楽:荒川敏行、浜口史郎
声の出演:矢島晶子、ならはしみき、藤原啓司、丹波哲郎、他
 劇場版としては7作目となる作品で、2本立てで公開となった。丹波は温泉の精霊役でゲスト出演している。嵐を呼ぶ幼稚園児・野原しんのすけとその一家が温泉をめぐって悪の軍団やロボットとの大決戦を繰り広げる。

「さくや 妖怪伝」(2000)トワーニ 88分
監督:原口智生
原案:原口智生
脚本:光益公映
撮影:江原祥二
音楽:川井憲次
出演:安藤 希、山内秀一、嶋田久作、逆木圭一郎、松坂慶子、黒田勇樹、絵沢萌子、丹波哲郎、藤岡 弘、吉田桂子、他
 江戸時代を舞台にした妖怪アクション作品である。その妖怪の造形には一見の価値がある。
 悪しき妖怪たちが封印されていた霊峰・富士が噴火して、妖怪たちが地上に放たれてしまった。公義妖怪討伐士の家に生まれ育った咲夜は、幕府の大老の命を受けて怪異を引き起こした元凶を探り、妖怪の首領を退治するために出陣したが...
 尚、松坂慶子が扮した妖怪たちの首領・土蜘蛛の女王は、貫禄があり、存在感があります。また、咲夜に同行するカッパを演じた山内秀一は、、テレビ・愛の劇場
「空への手紙」(有森也美さん主演の昼の帯ドラマで、1999年の6〜7月にかけて放送された。)に出演していました。

「十五才 学校W」(2000)松竹 120分
監督:山田洋次
原案:松本 創
脚本:山田洋次、朝間義隆、平松恵美子
撮影:長沼六男
美術:出川三男
音楽:冨田 勲
出演:金井勇太、麻実れい、赤井英和、秋野暢子、小林稔侍、丹波哲郎、高田聖子、前田 吟、笹野高史、中村梅雀、犬塚 弘、桜井センリ、蛭子能収、皆川香澄、野村恵里、真柄佳奈子、児玉真菜、桜むつ子、佐藤蛾次郎、梅垣義明、余貴美子、他
 「学校」シリーズの第4作。登校拒否の15才の少年・大介が、かねてからの夢であった屋久島の縄文杉を見るためにヒッチハイクで旅に出る。彼は乗車させてくれたトラック運転手や自分のことを心配してくれた女性ドライバーなどとの出会いを経て、様々な人生模様をしり、成長していく。

「伊能忠敬・子午線の夢」(2001)伊能忠敬制作営業委員会 127分
監督:小野田嘉幹
脚本:吉田 剛
撮影:坂本典隆
美術:春木 章
音楽:池辺晋一郎
出演:加藤 剛、賀来千香子、西田ひかる、榎木孝明、加藤大治郎、増沢 望、丹波哲郎、中野誠也、田中壮太郎、鈴木 周、愛川欽也、浅利香津代、前田 吟、他
 日本地図を自らの足で歩いて測量して作り上げた伊能忠敬の半生を描いた伝記映画である。歴史上では重要な人物でもあるが、作品としてはこぢんまりとしさた感じが否めなかったのが残念である。

「カタクリ家の幸福」(2001)松竹・MBS・衛生劇場・スパイク・セディックインターナショナル・電通・幻冬舎・リトルガレージ・がんも 113分
監督:三池崇史
脚本:山岸きくみ
撮影:野村明生
美術:原田哲男
音楽:馬飼野康二、遠藤浩二
出演:沢田研二、松坂慶子、武田真治、西田尚美、宮崎瑶希、忌野清志郎、丹波哲郎、竹中直人、遠藤憲一、森下能幸、濱田マリ、絵沢萌子、塩田時敏、中谷由香、めぐろあや、麿呂、他
 ミュージカル作品であり、韓国でヒットした「クワイエット・ファミリー」という作品のリメイク作品でもある。会社をリストラされたマサオ。彼の家族はこれを機会に田舎でペンションを営むことにした。しかしペンションは繁盛しなかった。そんな中、ようやくやって来た宿泊客が怪死する。警察沙汰にしないようにと、家族全員で死体を裏山に埋めるが、次々と災難が襲ってくる。

「修羅の群れ」(2001)ミュージアム 130分
監督:辻 裕之
原作:大下英治
脚本:石川雅也
撮影:小松原茂
美術:吉田直哉
音楽:奧野敦士
出演:松方弘樹、夏八木勲、名高達男、渡 哲也、中井貴一、丹波哲郎、菅原文太、小林 旭、梅宮辰夫、高松英郎、待田京介、岡崎二朗、渡辺裕之、小沢仁志、鶴田さやか、目黒大樹、寺島 進、本宮泰風、隆 大介、山下真広、亀石征一郎、後藤光利、二宮ささよ子、やべきょうすけ、辰己佳太、古井螢一、他
 1984年に製作された同名作品のリメイクである。奇しくも、両作共に、主演は松方弘樹であり、丹波氏も両方に出演している。
 湘南一帯を縄張りとしている掘井一家の若い衆となった稲原龍二は、徐々に頭角を現していき、浜から東海道までその勢力を拡大していくが...

「実録・安藤昇侠道(アウトロー)伝/烈火」(2002)東映ビデオ 96分
監督:三池崇史
脚本:武知鎮典
撮影:伊藤 潔
美術:福澤勝広
音楽:ジョー山中
出演:ジョー山中、竹内 力、美木良介、遠藤憲一、山口祥行、石橋蓮司、力也、原田大二郎、志賀 勝、りりィ、勝村美香、内田裕也、千葉真一、丹波哲郎、山口 仁、中山一也、栗原早記、他
 (準備中)

「新・仁義の墓場」(2002)大映・東映ビデオ 130分
監督:三池崇史
原作:藤田五郎
脚本:武知鎮典
撮影:山本英夫
美術:尾関龍生
音楽:遠藤浩二
出演:岸谷五朗、有森也実、美木良介、山下真司、丹波哲郎、井上晴美、力也、大地義行、大沢樹生、本宮泰風、曽根晴美、隆 大介、石橋蓮司、菅田 俊、山口祥行、本田博太郎、他
 実在したヤクザ・石川力夫の半生を描いた故・深作欣二監督の「仁義の墓場」(1975年、渡哲也主演作品)の舞台を現代に置き換えて、三池崇史監督がリメイクした作品である。凶暴なヤクザの姿をバイオレンスたっぷりに描きつつ、一本気な愛の描写も交えて描かれている。
 尚、本作出演者の中から、麻薬取締法違反によって逮捕された俳優が出たことは非常に残念でなりません。(ここでは深く語らないことにします。)
 度胸の良さを買われてヤクザになった若者・石松は殺人罪で服役する。5年の刑期を終えて出所した後も、石松の激情的な性格はそのままで、ちょっとした誤解から組長を射殺して逃亡生活をすることになる。そんな中で麻薬にも手を出して彼の行動は次第に暴走するようになっていく...

「たそがれ清兵衛」(2002)松竹・NTV・住友商事・博報堂・日販・衛生劇場 129分
監督:山田洋次
原作:藤沢周平
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:長沼六男
美術:出川三男
音楽:冨田 勲
出演:真田真之、宮沢りえ、丹波哲郎、岸 惠子、小林稔侍、大杉 漣、田中 泯、吹越 満、伊藤未希、橋口恵莉奈、深浦加奈子、神戸 浩、草村礼子、嵐 圭史、中村梅雀、赤塚真人、佐藤正宏、桜井センリ、北山雅康、尾美としのり、中村信二郎、他
 (準備中)

「釣りバカ日誌13・ハマちゃん危機一髪!」(2002)松竹 109分
監督:本木克英
脚本:山田洋次、朝間義隆
原作:やまさき十三、北見けんいち
撮影:花田三史
美術:横山 豊
音楽:林 哲司
出演:西田敏行、三國連太郎、鈴木京香、谷 啓、浅田美代子、さとう珠緒、丹波哲郎、杉浦直樹、加藤 武、柴 俊夫、小野寺昭、鶴田 忍、岡本信人、パパイヤ鈴木、猪野 学、小澤征悦、笹野高史、中本 賢、中村梅雀、奈良岡朋子、他
 今や、松竹の看板シリーズとなった本シリーズですが、その第13作目です。(それにしても、ここまでの人気シリーズになるとは想像できませんでした。)丹波は富豪役で怪演している。
 富山の富豪から美術館建設という大仕事を獲得してきたハマちゃん。そのデザインのために現地に行った桂を富豪が気に入り、息子の嫁にとハマちゃんに話を持ち出したことから、おなじみの大騒動が始まる。

「猫の恩返し」(2002)東宝・スタジオジブリ・徳間書店・NTV・ディズニー・博報堂・三菱商事 75分
監 督:森田宏幸
原 案:柊あおい
脚 本:吉田玲子
音 楽:野見祐仁
美 術:田中直哉
主題歌:「風になる」つじあやの
声の出演:池脇千鶴、袴田吉彦、前田亜季、渡辺 哲、斉藤洋介、丹波哲郎、岡江久美子、山田孝之、佐藤仁美、佐戸井けん太、濱田マリ、他
 (準備中)

「T.R.Y.<トライ>」(2003)東映 104分
監督:大森一樹
原作:井上尚登
脚本:成島 出
撮影:加藤雄大
美術:稲垣尚夫、竹内公一
音楽:住友紀人
出演:織田裕二、渡辺 謙、黒木 瞳、ピーター・ホー、松岡俊介、市原隼人、今井雅之、夏八木勲、丹波哲郎、石橋蓮司、伊武雅刀、金山一彦、松重 豊、他
 (準備中)

「極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU」(2003)オフィスアスク 129分
監督:三池崇史
脚本:佐藤佐吉
撮影:田中一成
美術:石毛 朗
音楽 :遠藤浩二
出演:曽根英樹、哀川 翔、吉野きみ佳、火野正平、冨田恵子、曽根晴美、川地民夫、木村 進、間 寛平、加藤雅也、小沢仁志、遠藤憲一、小沢和義、山口祥行、長門裕之、石橋蓮司、丹波哲郎、他
 (準備中)


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