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 作品名: [ ライト・スタッフ ] 
  - THE RIGHT STUFF -

     

 視聴方法   ビデオ
 観た回数   3回

  [ 映 像 ]  ★★★★☆
  [ ストーリー ]  ★★★★
  [ 挑戦度 ]  ★★★★★   
  [おすすめ度]  ★★★★☆
  [ 評 価 ]   87



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 ジャンル:ドラマ
1983年製作 アメリカ映画 193分

監督・脚本:フィリップ・カウフマン  
      原作:トム・ウルフ「THE RIGHT STUFF」
      製作:A・ウィンクラー R・チャーホフ
撮影:カレブ・デシャネル
音楽:ビル・コンティ  
特殊映像効果:ゲイリー・グティエレツ  
出演:サム・シェパード エド・ハリス スコット・グレン
デニス・クエイド ジェフ・ゴールドブラム

 S T O R Y
1940年代後半。
目覚ましい進歩を続けるジェット機開発の時代、人類の前には「サウンド・バリアー」=“音速の壁”が立ちはだかっていた。“音速の壁”に挑んだ多くの勇者たちは敗れ、家族を残したまま帰らぬ者へとなっていった。
“音速の壁”には悪魔が棲んでいると囁かれた。

そして1947年10月14日。
米エドワーズ空軍基地においてテストパイロット、チャック・イエーガー(サム・シェパード)は実験機ベルX-1にて人類史上初めて“音速の壁”を突破。これより航空機は音速の時代を迎える。

1950年代、時は米ソ冷戦の時代。
ソ連が1957年にスプートニクの打ち揚げに成功して以来、米ソにおいて有人宇宙飛行を目指した熾烈な宇宙開発競争が勃発。アメリカは急遽、宇宙飛行士を養成するためその人材を空海軍パイロットに求めた。

選出されたのはゴードン・クーパー(D・クエイド)、ジョン・グレン(E・ハリス)、アラン・シェパード(S・グレン)ら7名。しかしこの中にイエーガーの名は含まれていなかった。

『マーキュリー計画』のもと宇宙を目指した7人と、大空にこだわったイエーガー。それぞれの挑戦が始まる・・・

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  ↑人類で初めて“音速の壁”を突破した漢、
 Charles=E=Yeager。右は本人の写真ね。カッケ~!



    
   ↑これがベルX-1機。( ´Д`)y─┛
 設計思想は飛行機というよりミサイルに近い。
    全長9.4m 全幅8.5m 全備重量5550kg 
   ロケットエンジン×1基 最大速度マッハ1.45 



  
 ↑イエーガーと“グラマラス・グレニス”。
 グレ二スはイエーガーの奥さんの名前です。
                (;´Д`)ハァハァ




  
 ↑宇宙飛行士=時の人ってわけですな。
 これもこの映画の重要なポイントのひとつ。



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 COMMENT
ひとことでいうと男たちの熱い挑戦の物語。
「ライト・スタッフ」とは『正しい資質』という意味で、“音速の壁”を突破したイエーガーや米初のアストロノーツに選ばれた7人のテストパイロットたちのことを指す。

もともとこの作品は米ソ冷戦時代の最中にアメリカで行われた初期宇宙開発『マーキュリー計画』をモチーフにしたトム・ウルフ原作のノンフィクション小説を映画化したもので、当然イエーガーやゴードン・クーパーなどのテストパイロットたちも実在の人物。

物語的には大きく分けて序盤からの『音速の壁』の話と、それ以降の『マーキュリー計画』の話の二つの流れがあって、前者をイエーガーが、後者をゴードン・クーパーがそれぞれ主人公を務める。…つーか明確な主人公分けは難しいかも。
(作品全体としてはイエーガーが主役だと思ってる。でもイエーガーはアストロノーツではないので…つまりそゆこと)

この作品の見所は二つ。
ひとつは、製作年がちょうど良い時代なのか、SFX部分にいまみたいに安易なCG合成などは使用されておらず、気合いで撮影されているというところ!
“音速の壁”を突破するシーンのベルX-1(左の画像参照)などは模型(おそらくは“釣り”技術で撮影)を使っているため微妙にちゃちくて、まるで「ウルトラマン」とかで観たことあるような画になっている。でもむしろそっちの方が今のきれい過ぎるCGよりも味があって…(・∀・)イイ!

そしてもうひとつがイエーガーの生き様のカッコ良さ!
『マーキュリー計画』のスタート以来、時代の主役は航空機から宇宙開発にとって替わられる。
作中の宇宙を目指した多くのテストパイロットたちは、安定期に入ってしまった航空機開発よりもまだまだ未開で危険もいっぱい、しかし歴史に名を残すチャンスも多く残された宇宙にこそロマン、そして可能性を見い出してそのブームに“乗った”
しかし、イエーガーはそれに乗らない。「ライト・スタッフ(正しい資質)」を備えながらも、あくまで大空にこだわったのだ。

はじめこそゴードン・クーパーたちアストロノーツ転身組は元のテストパイロット仲間に馬鹿にされるんだけど、計画が現実味を帯びてくるに連れ注目され一躍時の人になる。
逆にイエーガーへの注目度は薄くなり、時代から取り残された感が強くなる。
そんな中ひっそりと行われるNF-104による航空機最高度到達記録への挑戦(簡単にいうと通常の飛行機でどこまで高く昇れるかって実験)。華やかな宇宙開発とは対象的なイエーガーの歩み。自分に誇りを持ち、そしてあのラストの満足げな表情…!それらの対比がこの映画の真の見所だね☆

また、はじめは衝突の多かったアストロノーツたちが次第に連帯感を強め友情で結ばれていくっていうのも良かった。
“スペースクラフト(宇宙飛行器)”を“スペースシップ(宇宙飛行船)”に直させるシーンなんかはそれのよく現れたシーン♪またこれが単に本人同士だけじゃなくて、マスコミ攻勢に遭ったのときなど“家族ぐるみで助け合う”ってのもなんか良かったね。
…オレは一発でエド・ハリスやスコット・グレンのファンになってしまいますた。
いや、カッケ〜よみんな!(;´Д`)y─┛

単純にドラマ部分だけだとそれほどのストーリーでもない。
友情の部分は確かにいいけど王道過ぎてそれだけでは不十分だ。この作品の場合ヘタすると単なるドキュメンタリーになってしまうんだけど、それがドラマ足り得たのは孤高のイエーガーの存在のおかげ。それこそがまさにこの作品を名作足らしめている。

ビル・コンティによる音楽も勇壮で良い。イイ場面で効果的に鳴っていてグッド♪『ライト・スタッフ』のBGMは「ツール・ド・フランス」のテーマ曲としても有名でオレもサントラ買ってしまった☆…それにしてもこのエンディングテーマはやたらチャイコフスキーの「バイオリン協奏曲」に似てんだよね。はじめは同じ曲と思ってそっちも間違って買っちゃったよ(泣)いや、バイコンもかなりいい曲だけど(笑)

余談だけど、イエーガーが“音速の壁”挑戦前日に落馬して肋骨を折るというシーンがある。あのエピソードは事実で、映画の通り激痛でコックピットのドアが閉められなくてホウキの柄を引っ掛けてなんとか閉めたんだそうだ。
そしてもうひとつ余談、1997年にエドワーズ空軍基地で『音速の壁突破50周年記念セレモニー』が開催され、戦闘機が一斉に音速突破するというイベントがあったのだけど、74歳になるイエーガー退役准将本人もF-15を駆ってこれに参加!いとも容易く成功させた。スゲー!
また、“マーキュリーセブン”のひとりジョン・グレンは1998年に77歳で日本の向井千秋宇宙飛行士らとともにスペースシャトルで宇宙に飛び立ち、史上最高齢記録をつくり話題になった。これはまだ覚えている人もいるかも。
しかし、いや…二人ともよ〜やりますなぁ。(;´Д`)y─┛

あ、そうそう。イエーガー本人も酒場でチョイ出演してるんだってさ。暇なら確認してみてくれい!つーか観れ!!


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