to MENU to RANK

作品名: [ 憎 し み ]  
 - LA HAINE -

     

 視聴方法   テレビ(NC)
 観た回数   1回

  [ 映 像 ]    ★ ★ ★ ★
  [ストーリー ]    ★ ★ ☆
  [鬱 屈 度]    ★ ★ ★ ★   
  [ おすすめ度 ]   ★★★★☆
  [ 評 価 ]   81

.
ジャンル: 青 春    
1995年製作 フランス映画 95分 モノクロ 

監督・脚本・撮影:マチュー・カソビッツ  
製作:クリストフ・ロシニョン
美術:ジョゼッペ・ポンテューロ
撮影:ピエール・アイム ジョルジュ・ディアーヌ
出演:バンサン・カッセル ユベール・クンデ  
サイード・タグマウイ マチュー・カソビッツ

        S T O R Y
 パリ郊外、移民労働者や低所得者層が多く住む町・バンリュ
 ー。
 ある日バンリューで暴動が発生する。その原因は二日前、ア
 ラブ人の若者が刑事によって重傷を負わされたことに端を発
 していた。日頃から権力に反感を持つ若者たちはこれに怒り
 警官隊と衝突したのだ。

 暴動の翌日、バンリューに住む若者ヴィンス(バンサン・カ
 ッセル)、ユベール(ユベール・クンデ)、サイード(サイード
 ・タグマウイ)の3人は、重体のアラブ人・アブデルの見舞
 いに行くことを思い付く。
 …が、警官たちに阻まれ会うことはかなわない。

 あてどなく夜の街をふらつく3人。そんな中、ヴィンスの手
 には先日の暴動で紛失したとされていた警官の拳銃。

 ヴィンスは言う、

 「もしアブデルが死んだらその報復に警官を撃ち殺す」
 と。

.
 
 ↑バンサン・カッセル(当時29歳)
  …ヒジョーにギラギラしてます。
        COMMENT
 モノクロでBGMも特になく、主人公3人のある一日をドキュ
 メンタリーチックに追ったような青春映画。

 ちょっとシリアスで、メッセージ性の強い作品なんだけど、
 どことなくノリ(テンポ?)が『トレスポ』に近く、若者たち
 が世の中に不満を感じながらもしぶとく暮らしている様をよ
 く描き出している。
 また余計な演出が出来る限り省かれていて、若者たちの振る
 舞いが実にリアルで良い。どこの国でも若者はこんな感じな
 んだろな〜って気持ちになるね。

 主人公の3人(よく見りゃ俳優の名前と役名一緒だ♪)を
 始めとした"若者"たちは皆権力に対して反感を持ってるわけ
 なんだけど、特に銃を持ったヴィンスが徐々に"憎しみ"を増
 大させていく姿はバンサン・カッセルのギラギラした演技も
 手伝って「いつ暴発してしまうんだろう…?」と、非常にハ
 ラハラさせられて……凄い!

 最後には衝撃的展開が待ち受けてて、それがとてもやるせな
 い気分にさせてくれる。まあピッタリな結末だけどね。

 冒頭の語り、

  「大切なのは落下じゃない。着地だよ」

 この意味は深い。

 どこか小粒(狭い?)な作品なので総合評価はちょっと低い
 けど「おすすめ度」的には高得点!


B A C K