「アポ無し」を謳ってるけど、ぶっちゃけさほど「突撃感」
はないね。(全く無いわけじゃないけど…)
あくまで前提として「アポ無しで取材してる」ってだけで
画的にも割と落ち着いてて、計算ずくって感じすらする。
(…つーかマイケル・ムーアは既に超有名人なので、取ろう
と思えばアポなんかすぐ取れそうな感がある。事実、ラスト
のヘストンとのインタビューはアポ取ってたし、すぐにそれ
は成功してしまう)
この作品の注目すべきところはなんといっても「アメリカの
銃社会」をテーマにしてる点だ。それはアメリカ人の思想そ
のものの探究といってもいい。
「コロンバイン高校の銃乱射事件」をはじめ、「世界貿易セ
ンタービル爆破事件」(←タリバンの"アレ"じゃあないよ)
などを取り上げ「アメリカ人が銃を手放せない原因」をひと
つひとつ検証していく過程は非常に興味深く、それはとても
勉強になる。
ただ、ジョークな雰囲気を前面に出してる割にあまり笑えな
かった。映画が進むにつれ内容がどんどんシリアスになって
しまうためだ。中盤以降は完全に社会派だし…
それに情報・字幕が多過ぎて、なんか「テキスト」読んでる
気分になってしまう。ところどころにあるジョークもそれら
に埋没してしまい、笑うよりも「へぇ〜」って感じの"ため
になるお勉強"状態。(笑えたのはアメリカの歴史を紹介す
るアニメの部分くらいだったな〜)
いや、それも退屈では無いけど…正直期待とは違った。
結局のところモチーフがすごいだけで、切り口は"よく出来
たドキュメンタリー"の枠を越えてない。映画としてはモノ
珍しかっただけじゃないの〜?…と個人的には思う。
つーかボウリングとの因果関係をもそっと追求して欲しかっ
たね。一応「表題」なんだし。
ちょっと辛口になったけど、非常にためになる映画なのは事
実なので観てみる価値は十分あるね。
ドキュメンタリーなので作られたストーリーがあるわけでも
無し、今回は評価部分の"ストーリー"を"テーマ性"に変えて
みました。