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未来
都市
と
冥府
における幻想
世界
の
比較
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| 2000.7.16
福永武彦
研究会
発表
資料
(c)
高野泰宏
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未来
都市
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冥府
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| 幻想
世界
への
入
り
口
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自殺
酒場
で
毒杯
を
仰
ごうとする→ |
目
が
覚
めたらその
世界
にいた |
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自殺
直前
から「
案内者
」の
手
により
導
かれる |
(
鋭
い
死
の
記述
があり、「
僕
」が
死
んでいるのは
確実
) |
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(
死
の
記述
が
曖昧
で「
僕
」の
死
は
定
かではない) |
※「
冥府
」に
送
り
込
まれた「
僕
」がリアルタイムで
語
る |
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※
語
り
手
「
僕
」が
回想
の
形
で
語
る |
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| 幻想
世界
の
特徴
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海
に
面
して
古
くから
歴史
のある
町
|
気
が
付
いていたら
歩
いていた(すべてが
歩
くことに
懸
かっている) |
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警察
なし/
医療
技術
の
進歩
/
合成
芸術
、
合成
音楽
|
場末
に
近
い、
薄暗
いごみごみした
街
。
多数
の
人
がせわしなく
行
き
交
っている |
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芸術
は
人類
に
奉仕
、
自殺
、
狂気
、
悔恨
、
絶望
なし |
空
は
灰色
/
太陽
の
光
なし/
激
しい
雨
が
降
る→
憂鬱
な
世界
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市民
の
教養
レベルは
高
い |
どこか
知
っているような
街
だがその
名前
を
思
い
出
すほどには
知
っていない |
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夢
を
見
ない(
過去
の
生活
との
切
り
離
し) |
みな2つの
名前
を
持
つ(
職業
、「
秩序
」での
生活
を
象徴
する
名前
) |
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神性放射
により
善
/
悪
がコントロールされている |
7
人
の
裁判官
により
新生
/
却下
の
判定
がなされる |
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互
いに
裁
き
合
う。
判決
を
下
すのは
各人
の
無意識
(
暗黒
意識
) |
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恐怖
/
悔恨
を
十分
に
味
わうようになっている |
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冥府
の
世界
を
他人
に
聞
く/
説明
することは
禁止
されている |
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認識
としての
恐怖
が
要求
される→
冥府
での
滞在
は
永遠
に
近
いという
認識
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自分
の
生
に
立
ち
会
うこと(
夢
を
見
ること)と
他人
の
生
に
立
ち
会
うこと(
裁判
に
出
ること) |
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人間
を
超
えるもの |
神性放射
(
哲学者
はそれを
発見
しただけ) |
暗黒
意識
(
超越
者
は
存在
せず)=
人間
を
内面
から
動
かしている
眼
に
見
えない
悪意
のようなもの |
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| 「
過去
」の
取
り
扱
い |
「
過去
」を
思
い
出
すことは
禁止
|
「
過去
」を
思
い
出
すことは
義務
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(
対照
としての
悪徳
バーテンの
存在
) |
過去
=
現実
世界
(この
世
)=
秩序
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| 「
夢
」の
取
り
扱
い |
「
夢
」を
見
ることは
禁止
|
「
夢
」を
見
ることは
義務
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神性放射
により
夢
は
見
ないようになる |
夢
=
秩序
での
過去
の
行為
に
立
ち
会
うこと(
想像
に
立
ち
会
うことはできない) |
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→
秩序
での
自分
の
生活
が
鮮明
に
思
い
出
されるが
新
しい
情報
は
得
られない |
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| 幻想
世界
からの
脱出
|
哲学者
と
対決
→
船
でローザと
共
に
脱出
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新生
判決
→
冥府
の
一切
の
記憶
を
剥奪
(
剥奪
失敗
→「
秩序
」では
精神
異常
者
) |
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「
僕
」の
新生
については
語
られず(
最初
の
裁判
ですら
開
かれていない) |
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「
踊
り
子
」を
新生
させることで「
僕
」の
希望
をうち
砕
く |
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| <
関連
資料
からの
情報
> |
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| 1.(「
冥府
」は)
僕
にとって
極
めて
自然
の
発想
だった。
暗黒
意識
という
考
えは、
毎日
天井
を
向
いて
寝
ていた
間
に
思
い
浮
かべたことの
一
つ/「
冥府
」
初版
ノオト |
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| 2.
人間
を
内面
から
動
かしている
眼
に
見
えない
悪意
のようなもの、
私
は
作中
人物
の
口
を藉りてそれを
暗黒
意識
と
呼
んだ。 |
|
| 「
冥府
」は
私
がそこで
暮
らした
死
の
島
の
一
風景
で、
私
を
捉
えて
離
さなかった
死
の
強迫
観念
と、それから
逃
れるための
願望
としての
生
への
燃焼
とを
同時
に
含
んでいた/「
夜
の
三部作
」
初版
序文
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| 3.
福永
は
超越
者
に
代
わるものとして「
運命
の
悪意
」を
考
えているが、
作中
人物
たちは、それにひたすら
耐
え、
自殺者
さえもが
新生
を
熱望
するという
構図
によって |
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現実
の
生
がかけがえのない
重
味
を
持
ってきている。 |
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現実
の、「
惨
めで、
下
らなく、
人生
の
本質
からは
遠
い」
生
に
傷
つきながら、その
意義
を
認識
し、
新
たな
生
に
賭
けようとする
時
、その
可能性
が
完全
に
塞
がれているという
悪意
の
人生観
に
立
った
掘
り
下
げが |
|
我々
の
愚劣
な
人生
に
激
しく
問
いかけているといってもいい/首藤
基
澄『福永武彦・魂の音楽』 |
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