福永武彦関連情報

私の一番好きな作家・福永武彦に関する情報を集めました。
登録は発見が新しい順(=Web Masterが情報収集した順)となっており、
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分類
紹介コンテンツ
出典
コンテンツの説明・感想
登録日付
展覧会
ゴーギャン展
国立近代美術館(東京北の丸公園)
2009年7月31日〜9月23日まで開催されている。出展数は全部で53。数は多くなくこじんまりとしているが、作品の解説が丁寧になされていて見ごたえがある。入場料は1500円。最寄り駅は地下鉄東西線竹橋駅またはJR東京駅から無料送迎バスあり。
09/08/02
書籍
福永の愛読書
遠藤周作『狐狸庵読書術』
遠藤氏は福永と親交があったことで知られる。遠藤氏がジュリアン・グリーンの小説について言及している箇所で、福永がジュリアン・グリーンの小説を愛読しているのが不思議であると述べている。また遠藤氏は、福永の作品には夢や恋愛の匂いはあっても、グリーンのような悪夢や性欲の臭気は無い と指摘する。
09/01/24
書籍
福永との交友
中村真一郎『わが点鬼簿』、新潮社(昭和57年)
故・中村真一郎氏が書き綴った思い出の書で、福永との活動と、福永の死との直面、そして回想から成立している。前半部分は中村、加藤、福永が活動していた時代の雰囲気が味わえて、読みごたえがある。この当時の文士同士の交流や、芸術活動の様子が綴られ、私としては大変面白く読んだ。旧制高校や大学についても多く語られていて、これらに関して興味のある人にもお勧め。信濃追分での出来事も多数語られ、福永の作品を好きな人であれば、「ああ、こういう雰囲気はいいなぁ」と感じるように思う。福永の容態が悪化、そして死に至る様も描かれ、第三部は福永への追悼文になっている。福永の人を成りを知りたい人には大変良い書物であろう。 ※この書は既に絶版になっているが、古書としては出回っており、本そのものは手軽な金額で入手可能。
08/10/11
書籍
福永と高橋和巳に関するコメント

箙田鶴子/千葉敦子
『いのちの手紙』

千葉敦子が福永に関して言及。高橋和巳とは対象的に、福永のことを「日本的自然主義の土着性への執着」の全くない一人で、西欧的自我をその作品の根底に置いている、と考察している。

08/9/20
その他
飲み屋『草の花』
東京・西新橋付近
偶然見つけた飲み屋の名前が、『草の花』。
入らなかったので、福永作品との関連は不明だが、看板の文字は文庫本の『草の花』とどことなく似ていますね(笑)
06/11/26
書籍
『車塵集・ほるとがる文』
佐藤春夫、講談社文藝文庫(1994)
解説文で、池内 紀という人が福永の『異邦の薫り』の中の一文を紹介しています。こんなところに福永との接点が(^^)
050319
論文
『幼年』における記憶をめぐって−再び見出された幼年時代−
西岡亜紀
お茶の水女子大大学院人間文化研究科『人間文化論叢』第4号
福永武彦研究会の会員であられる西岡さんが論文を出しました。『幼年』における記憶描写の方法を考察し、『忘却の河』とも絡めて考察して『幼年』完成の背景に迫る、というものです。
021109
詩集
「存在」第81号
存在社
福永の会会員である河田忠さんが編集した同人誌です。福永の作品を配した<折り句>的手法による詩作を試みられていたとのことですが、それは今回限りで終わりとのことです。
020421
論文
『風のかたみ』論−その愛の形について−
倉西聡
「武庫川国文」第58号P.43(2001)
福永研の会員であられる倉西氏が論文を出しました。『風のかたみ』の愛の形を『風土』と比較したものです。『風のかたみ』は論文が少なく、貴重なものになろうかと思われます。
011007
論文
上村周平
福永武彦「水中花」研究ノート
COMPARATIO
海老井英次教授退官記念号 九州大学大学院比較文化研究会
福永研究会の会員である上村氏の論考。作品の性質上精神病理的な考察をされています。
010514
論文
倉西聡
福永武彦の探偵小説
「武庫川国文」第56号
平12.12.25発行
福永研究会の会員である倉西氏の論考。福永武彦の探偵小説について楽しみながらお書きになられたとのことです。
010514
講演会
聖徳大学創設10周年記念 日本近代作家の自筆原稿展
聖徳大学
(千葉県松戸市)
047-365-1111(代)
「聖徳大学創設10周年記念 日本近代作家の自筆原稿展」へ行ってきました。大学はそれぞれ貴重な資料を所蔵し、一般や研究者に公開していますが、聖徳大学の所蔵資料については迂闊にも今まで知りませんでした。所蔵は、逍遙から井上靖まで27作家32種、数種の入れ替えがあるようですが、ほとんどが展示されています。近代〜現代までバランスの取れた所蔵内容に、正直言って、10周年の大学とは思えない充実したものと驚きました。福永のものは、『夢の輪』の原稿と初版が展示されていました。最初の1枚しか見られなかったこと、作家略歴で、福永が「キリスト教的雰囲気のある家庭に育った」と書いてあったことは残念だったのですが、「作者ニ返却ノコト」と右肩にかかれた200字詰め原稿用紙に、文学アルバムなどで見慣れた福永の直筆を目にすることができたのは、ガラスケース越しとはいえ、やはり感慨深いものでした。(文責:鈴木和子)
000810
論文
本多由紀子
『死の島』論〜萌木素子の内的時間
武蔵大学人文学雑誌27巻2号(1996)
福永研究会の会員である本多女史の論考。物語の中の内的時間について、『死の島』の萌木素子を素材に分析している。福永は時間感覚について非常に神経を使った作家であり、女史の論考もこの点について掘り下げて考察したものと思われる。
000630
論文
河田忠『福永武彦ノート』評〜書簡より
存在社『存在』誌
第七十七号(平成十一年)
鳥巣郁美氏による文章。ボードレール、マラルメとの関連で福永の世界を比較検討している河田氏の論考についてのコメントである。
000205
論文
倉西 聡
芸術小説としての福永武彦『風土』〜改稿による三枝像改変の意味するもの〜
武庫川文庫女子大学文学部五十周年記念記念論文集
平成11年11月6日発行
和泉書院刊行
福永武彦研究会の会員である倉西氏の論文。内容は日本近代文学会関西支部春季大会での口頭発表に基づくもの。長編小説『風土』について、福永が当初何を構想し、その結果何が描かれることになったのかを考察する。
000205
書籍
加藤周一『羊の歌』
高橋英夫『偉大なる暗闇』
岩波新書(1968)
講談社文芸文庫(1993)
加藤氏は福永、中村と3人で「マチネ・ポエティク」を形成した仲。この本のなかにも福永という単語が出てくる。高橋氏の本は夏目漱石『三四郎』の中に出てくる広田先生のモデルとされている岩元禎(ドイツ語教授)についての調査レポートである。どちらも旧制高校を知るには良い資料であり、福永の『草の花』を愛読されている方は読まれることとお薦めします。
991011
論文
星野久美子
わが赴くは内宇宙
文藝空間 第10号, 47-56,1996
福永武彦の「未来都市」に関する論文。主人公「僕」が自殺酒場で毒杯を仰ぎ、未来都市へ連れて行かれる場面をインナー・スペースへの旅と解釈するのは面白い。
なお、文藝空間第10号は福永武彦特集号となっております。購入を希望される場合、下記にて受け付けておりますのでご利用ください。代金先払いとなります。
「文藝空間」1996年8月号(福永武彦特集号)希望
頒価2200円+送料270円=2470円
郵便振替 文藝空間 00120−6−666662
東京都練馬区中村南2−19−17 小林一郎 方
990605
001126
書籍
高木徹
『ヴィデオで見る近代文学選』
白地社
1999年発行
2000円
福永研究会の会員である高木氏の著書。
映画化された近代文学作品について、その内容を紹介する本。福永武彦では大林宣彦監督の「廃市」が収録されている。その他、川端康成「雪国」や安部公房「砂の女」などが含まれている。氏が講義でお使いになるために著されたとのことであるが、この本単独で読んでも面白いと思われる。作品毎に小説鑑賞のコメントが付いており、読者の興味をかきたてるようになっている。
990530
書籍
和田能卓
『福永武彦論』
教育出版センター
1994年発行
1800円
八本の論考から成り、フォークロアあるいは精神医学、心理学を主軸として書かれている。
『風土』、「海からの声」、「秋の嘆き」、「傳説」、「鬼」論を含む。
ぼくには第二章「福永武彦と死者の眼」が一番おもしろかった。福永文芸における死者の眼は暗いイメージはあるがそれゆえ福永の文芸世界の生命指標たりえているとするのは納得できる。
990528
論文
鈴木和子
「福永武彦の宗教意識」
青山語文
第14号,41-50
昭59.3
福永研究会の会員である鈴木氏の論文。
福永武彦の幼児洗礼と、『独身者』、『草の花』で描かれた福永のキリスト教意識に対する意識を中心とした考察である。
『草の花』で汐見が病床にあって過去を見つめながら生きようとしたことが福永の姿と多くの点で重なるとする点、福永自身も清瀬の療養所において汐見のように死に、しかもそこに天の恵みともいうべき悔恨を消し去る雪を降らせたという考察はとても強く印象に残り、自分自身の『草の花』に対する理解が深まったと思う。
990528
書籍
河田忠
『福永武彦ノート』
宝文館出版
1999年発行
1800円
福永研究会の会員である河田氏の著書。福永武彦の詩についての論考集。詩人としての福永に焦点を当てた研究書である。詩の位置づけ、訳詩の位置づけなど総合的な解説となっている。高村光太郎への書簡に見る福永武彦、福永武彦のおける「死」の問題の2つの論考を含む。藤色の装丁で見た目も綺麗な本。なお研究誌「福永武彦研究 第4号」のあとがきで和田氏も本書について紹介文を載せているので合わせてご覧いただきたい。
990528