パリ滞在レポート
Report No.2
2000.10.15/ 2004.8.19 rev.
街と人々の観察1〜滞在先周辺の印象について
さてさて、パスツール研究所はモンパルナス駅から徒歩10−15分くらいのところにあり、区分では一応住宅街とされています。初日は先生が付き添ってくれて、メトロを使いPasteur駅へ。そこから研究所までは徒歩で5分もかからないです。道沿いには古い石造りのアパルトマンが建ち並んでいて(だいたい8−9階建てが多い)、日本では見たことのない風景で少し圧倒されました。
この、石造りの高層建築がパリの街を作っているのですが、地震国日本と違って築100年近くもある建築はざらで、独特の重みを持っています。相当古い建物なので老朽化も進んでいるはずなのですが、石造りの建物を建て直すのは至難の業なのか、新しい建築物はあまり見かけません(あるにはありますが。そういう建物は石造りではなくて金属とガラス素材を活かしています)。
研究所の周りはごく普通の住宅街(といっても一軒家はなく、全部がアパルトマン)で、薬局、スーパー、カフェなどが並んでいます。特に目を引いたのはカフェがやたらとあること、それから床屋、雑貨屋(日本で言うところの八百屋みたいなもの)も多いですね。レストランはイタリア料理(ピザ、パスタ)系の店が目立ちました。街を行く人々の顔つきはどことなく穏やかで、ああ、ここでは安心して生活できるなと感じました。もしこれを読んでいてくださっている皆さんがパリに行くことがありましたら是非人々の表情、特にお年寄りの表情を観察してみてください。
2006年の3月に再びパリを訪れた際、昔住んでいた周辺がどうなっているのかを探索してきました。
今回の訪問で、私はヴァンドーム広場近くに宿を取っていたので、そこからメトロを乗り継いでなつかしの12号線Volontaires駅へ。
下車してみると、そこは6年前と全く変わらない風景が広がっていました!
ホテルから見たパリ(14区、モンパルナス駅近く)

左写真の近くの場所/夕闇に浮かぶカフ(2006/3撮影)
ライトアップされたエッフェル塔(2006/3撮影)

ノートルダム寺院からパリの町並みを望む。中央に見えているのがエッフェル塔
街と人々の観察2〜フランス人の生活スタイル考察
フランス人は朝が早い、というのがまず感じた印象です。2月のパリの午前7時というとまだ外は暗いですが、道路清掃車は動いているし通勤を急ぐ人たちの姿も目立ちます。またカフェが開き、中では朝のコーヒーを飲む人の姿を見ることができます。私はずっとホテルの朝食を食べていましたが、旅行ガイドブックには朝のカフェに入りコーヒーとクロワッサンを注文してみろと勧めているものが多いですね。一度だけ、切手を買いに朝のカフェに入ったことがありましたが、香ばしいコーヒーとクロワッサンの香りがぷんと漂ってきて、実に気持ちが良かったです。
研究所でも朝の8時過ぎからもう装置が動いていて仕事がはじまっています。もちろん人により仕事を始める時間は様々ですが、自分の見た範囲内では朝のスタートは1時間程度早いですね。彼らは家族を大事にするので夜遅くまで職場に残ることはまれ、しかも金曜日には早く帰るようです。
意外だったのはカフェについて。フランス人はカフェに頻繁に足を運ぶというが本当ですかと聞くと、「Non」との返事。カフェに頻繁に出入りするのは限られた人+旅行者なんだそうです。どうも日常的にカフェを使っている人たちというのは一部みたいですね。カフェに行く時間よりも家族と過ごす時間の方が大切だとのことでしょうか。事実、日本にいる家族に頻繁に連絡を取っているかという質問はたびたび彼らから発せられました。
カフェについては、食事や切手を買う目的で数回足を運んだことがあります。滞在先の近くにあるカフェで一番多かったのは、ピーンボールかそれに類するゲームマシンが数台置いてあり、カウンターの周りに人が群がってタバコを吸いながら酒その他の飲み物を飲み、バーテン(ギャルソン?)あるいは客同士が話し込んでいるというパターンでした。うーん、これはいわゆる大人の駄菓子屋なのではなかろうか。。。というのが率直な印象でした
これが休日で観光地のカフェとなるとテラスにテーブルが出ていてそこでくつろいでいる人が多く、一人で本を読んだり書き物をしている人の姿も結構目立ちます。カフェはこの日常系とホリデー系の2系統あるようでしたね。