信州アサギマダラ研
ごあんない

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信州アサギマダラ研究会

1997 信州アサギマダラ研究会 マーキング速報


このページはアサギネット に参加しています。
1997年度のマーキング状況をお知らせします。長野県における放蝶のマークには 「長野」、「ナガノ」、「ながの」、「NAGANO」のいずれかを使用しています。 移動地での再捕獲にご協力下さい。

ただいま、信州のアサギマダラに関する1997年の単年度報を作製しています。情報提供など 編集にご協力頂ける方の参加をお待ちしています。連絡はメールでお寄せ下さい。

97年の長距離移動結果へショートカット

UTU124UTU173UTU190UTU285しらかば920

アサギマダラリンク集
美ヶ原放蝶

美ヶ原周辺での日別捕獲個体数

美ヶ原では今年度は7月20日から9月13日までに約550個体マークしました。現在集計中です。 美ヶ原地域では統一記号「UTU」を使用しています。 詳しくは美ヶ原高原自然史研究会(事務局:長野県美ヶ原自然保護センター)でおたずねください。

☆同所再捕獲・目視確認による滞在が13例で見られました。

☆高原内の短距離移動が2例確認されました。
 ・5km( 5日間)標高1600m→1930m
 ・8km(19日間)標高1300m→1500m
KK−2(撮影:犬飼公仁代)

☆長距離移動が確認されました!

[UTU−190]標識者:橋本肇、再捕獲者:市野義成
松本市三才山 → 愛知県知多郡美浜町野間冨具神社
移動距離:170km
移動期間:97年8月17日マーク−>97年10月09日再捕獲及び再放蝶、53日間
撮影:窪田宣和
この個体は追加マーク(○印)を書き込まれて再放蝶されました。 再々捕獲されれば個体の移動経路が明らかになります。


☆ものすごい長距離移動が確認されました!
[UTU−285]

標識者:橋本肇
かなりぼろぼろになっています。(撮影:藤井恒・標本所在:琉球大学農学部東研究室)


再捕獲者:琉球大学附属小学校3年生:新垣妃菜子、志良堂なぎさ、与那覇竜也(撮影:藤井恒)
松本市入山辺 → 沖縄県西原町千原 琉球大学付属小学校
移動距離:1284km
移動期間:97年8月20日マーク−>97年10月21日再捕獲、62日間
再捕獲時の様子:小学校の玄関から飛び込んできたので窓を閉めて3人で捕獲した。 外務省海外広報課のホームページ「JAPAN INFORMATION NETWORK」の MONTHLY NEWS January 1998に 掲載され、海外の子供たち向けに広報されました。

☆またまた長距離移動が確認されました!

[UTU−124]標識者:橋本肇、再捕獲者:旭栄子
松本市三才山 → 鹿児島県喜界町
移動距離:1010km
移動期間:97年8月12日マーク−>97年10月26日再捕獲75日間
今シーズンの喜界島や与論島での状況が アサギマダラ情報の中にある「アサギマダラ・ニュース52号」で読めます。


☆またまたまた長距離移動が確認されました!

[UTU−173]標識者:橋本肇、再捕獲者:竹盛窪・真弓、上野恵也、田中洋
松本市三才山 → 鹿児島県与論町
移動距離:1188km
移動期間:97年8月14日マーク−>97年11月1日再捕獲79日間

前後共に翅の周縁がすれており、長旅を物語っています。(撮影:上野恵也)

再捕獲報告(著:竹盛窪)
 鹿児島県昆虫同好会の田中洋先生と日本野鳥の会上野氏に同行し、マーキングに出かけた。 田中先生は12時50分発の飛行機で発たなければならないので時間を気にしての場所移動だった。 5カ所でアサギマダラを捕獲したが思ったほどマーキングができなくて、がっかりしていたところ 田中先生が「時間までいつものピャーヌパンタでマーキングしよう・・・。」という事になった。 朝は早かったせいか数頭しか見かけなかったのにシロバナセンダングサに多数ぶら下がっている。 昨日の風は弱くなりあたたかい日和になっていた。私は採る役で、家内はマークする分業の いつもの方法で出会いを期待しながら網をふり続けた。採っても採っても・・・、ノーマーク虫に 多少の疲れを感じながらおさえている網の中の10頭ほどの中にいた「小さなチョウの羽に」 ついに自分のとは違うマーク虫を見つけた。「UTU、ナガノ・・・確かだ」家内は田中先生に 見せに走った。上野さんが「あいつのだ・・・。」とほほえんだ。久しぶりのマーク虫との出会いである。

(余話)偶然の出会いに神秘さを感じることがある。「標識場所:長野県松本市三才山蝶ヶ原」 私の妹は松本市に嫁いでいる。何年前になろうか、ビーナスラインを通り抜け、高原美術館を 見学したときのことを想い出している。8年前、水難事故で子供とも死んだ妹の命日は10月29日・・・。 あの小さなアサギマダラはMasayaの魂となって29日にヨロンに着いて私らが来るのを待っていたのだろうか・・・。 今年は長野オリンピック・・・、南の小さな島より応援しています。


マーク蝶の採集報告 UTU173/鹿児島与論(著:上野恵也)

 マーク蝶が採れた11月1日は、前日までとはうってかわって、穏やかな1日 でした。まさにマーキング日より・・・・?。
 マーク蝶を採集したのは通称「ピャーヌパンタ」。9時ちょっと過ぎた頃に 1度いってみたけど、その時はアサギマダラの姿はほとんどありませんでした。 何ヶ所か移動しながら、マーキングをして、「今日はすくないですねぇ・・・・」 などと話しながら、まだ時間もあることだし「もう一度行ってみますか」とい うことで、再びピャーヌパンタへ。
 着いてビックリ、見てビックリ。もうそこらじゅうアサギマダラだらけ。 飛び出すようにして、車を降りた竹さん、「えいやぁっ」と、気合いもろとも 網を振り回し、数頭入ると、いつものように奥さんに網ごと渡し、別の網に 持ち替えてまた振り回す。竹奥さんは、網を受け取るといつものように、1頭ずつ取り出してマーキング して離していました。田中さんは、いつものように冷静に1頭ずつ取ってマーキングし、丁寧にメモ をして離していました。えっ、私ですか?、もちろん私も、いつものように「ふむふむ、そうかそう か・・・・」などと感心しながらながめていました(^_^;)。もっぱら撮影が担当 です。
 そして、「あったー!、マーク蝶」と叫んで竹奥さんが車を飛び出してきたの は、11時頃。「UTU・・・・」のマーク、すぐに橋本さんだ(編集注:UTUが 美ヶ原マークであることはアサギネットを通じて予め知らせてありました)、 と思いました。狂喜乱舞興奮の坩堝と化した一団は、他人が見たらたぶん迂回したかも(^_^;)。  竹さんが取った何杯目かの10頭ほど中にいたそうです。「なんだか小さいね」 というのが共通した印象でした。羽の外縁が数ヶ所千切れている程度で、さほど 疲れてよれよれという感じはありませんでした。
 この突然の大集団はいったい・・・・。
昨日までの強い北風に流されてきて休んでいたのが、日が昇って暖かくなって、 出てきたのか?。それとも、まさにその時間に与論島に到着したのか?。などと、 いろいろ考えさせられた一日でした。

三郷スカイライン放蝶

・予定されたマーキング会は雨天により中止になりました。
・隣接地域の穂高町浅川山や穂高町穂高でマークされています。記号は 「ほたか」です。
・穂高町満願寺でマークされました。

白樺峠放蝶

・白樺峠近くの乗鞍高原でマークされた蝶には「ノリクラ」が記号として用いられています。 放蝶状況は長野県乗鞍自然保護センターでおたずね下さい。
・9月20日に白樺峠で行われたマーキングでは記号「しらかば」を使用しました。 これらの中からも長距離移動が確認されました。

[しらかば−20]標識者:植松晃岳、再捕獲者:旭栄子
奈川村白樺峠 → 鹿児島県喜界町
移動距離:981km
移動期間:97年9月20日マーク−>97年10月25日再捕獲35日間

白樺峠を飛び立ったアサギマダラが超長距離移動!

 長野県南安曇郡奈川村にある白樺峠で1997年9月20日にマーキング放蝶された アサギマダラが、南西諸島の喜界島(鹿児島県喜界町)で10月25日に再捕獲され、 なんと約1000kmも離れた距離を35日間かけて飛んでいったことが、鹿児島市の アサギマダラ大移動研究会と長野県松本市に事務局を置く信州アサギマダラ研究会 共同の調べで分かった。
 アサギマダラはマダラチョウ科に属し、長距離の渡りをする蝶として知られて いるが、昨年までは長野県から出発した記録はなく、夏を信州で過ごしたものが どこへ行くのかや、これまで鹿児島県へは愛知県や滋賀県から飛来が記録されて いたものの、長野県からははたして来ていないのかはまったくわかっていなかった。
 白樺峠から出発した蝶は、9月20日(土)に環境庁・長野県乗鞍自然保護センター などが主催した「タカの渡り観察会」の際にマーキングされたもので、 「ほんの十数匹にやってみただけなのにまた捕まるなんて、奇跡的なことだ。」と、 当日実際に捕獲にあたった長野県乗鞍自然保護センター職員岩原恵美子さんら関係者も 驚いている。白樺峠でタカの渡りを2ヶ月間にわたって見ていた 信州ワシタカ類渡り調査研究グループの調査員も「タカと一緒に空高く舞い上がって いる姿は何度も見かけたが、遠い南の島まで本当に一緒に行っているとはロマンですね。」 などと語った。
 他にもこの秋、長野県から愛知県・鹿児島県・沖縄県といった長距離移動があり、 まさに記録ラッシュと言える。特に沖縄県では小学校児童が学校の校庭で捕まえたものが 長野県松本市の美ヶ原高原からやってきた約1300kmの超長距離移動だったと知って 驚いているらしい。これを受けて信州アサギマダラ研究会や長野県乗鞍自然保護センター ・長野県美ヶ原自然保護センターなどでは、早くも来年の計画を立てる中で、 子供たちがマーキングして放したものが遠くの見知らぬ子供たちに捕まるといった 夢を含んだ行事ができないか検討を始めた。研究会では、親しみやすい蝶から 自然に触れて学ぶ機会の入り口とし、同時にまだまだ謎の多いアサギマダラの 生活史を解明するのに子供を含めた多くの人に参加して欲しいと考えている。

その他の長野県内での放蝶

・長門町でマークされました。
・川上村でマークされました。
・愛知県の窪田さんご一家によって武石村でマークされました。
・松本市で放蝶されたものには「マルバヤシ」、「ナガタ」、「マルヤマ」、 「ツクダ」、「松本」、「KK001」などがあります。

1997年の信州アサギマダラ研に関する報道・掲載
[新聞]
97年 8月28日 中日新聞松本ホームサービス:渡りをするチョウ、アサギマダラに標識を
97年 8月31日 市民タイムス:アサギマダラ 生態や調査法学ぶ 全国ネットで渡りを解明
97年 9月   朝日新聞:生態調査へ「マーキング」
97年 9月   市民タイムス:渡り調査してみませんか チョウ・アサギマダラにマーク
97年 9月24日 朝日小学生新聞:「わたり」チョウの調査に協力を
97年11月 9日 産経新聞:蝶 華麗な舞1285km
97年11月13日 市民タイムス:アサギマダラ 長距離の"渡り"確認
97年11月13日 朝日小学生新聞:アサギマダラ(わたりのチョウ)が1300キロの旅
97年11月27日 中日新聞松本ホームサービス:美ヶ原から沖縄へ1300キロの旅
97年12月16日 朝日新聞:松本−チョウ長距離移動−沖縄
 上記新聞記事については紙面を保存しています。閲覧希望の方はご連絡下さい。

[テレビ]
97年 8月31日 NHK:信州630
97年 9月04日 長野放送:ザ・ヒューマン
97年11月  長野放送:ザ・ヒューマン
97年12月17日 NHK:信州630

[ラジオ]
97年9月13日 信越放送:武田徹のつれづれ散歩道・信州季節ごよみ

[雑誌]
97年12月   子供の科学:特集「おどろきの動物パワー」アサギマダラの大移動

[団体会報]
大町山岳博物館友の会 9月3日発行:「ゆきつばき通信」第77号
アサギマダラ大移動研究会 10月21日発行:「アサギマダラ・ニュース」No.51

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