Bat detecter
バットディテクター
BD情報2000-2001
ピーターソン社のバットディテクター


デジタル表示で記録を残しやすいことや、細かなところではストラップがあるのが意外に便利です。バットディテクターは結構高いものなので・・・。
日本で5〜10万円くらいするのが売れ筋だそうです。
まだ日本ではあまり見かけないですが、試しに10万円ほどのを買ってみたところ、なかなか調子が良いので最近は調査に持ち出すのはいつもこちらです。受信特性が今まで使っていたMINI-3と違うので、使い分けもすると良いかもしれません。
信州のコウモリのページのコウモリフェスティバルの項にある画像に出ているのがこの会社製で40万円くらいするタイプです。
音を聴かせるのはファイルが大きくてWebのスペースを食ってしまったり、メーリングリストで流すには迷惑になることがありますので、使い勝手や聴いた音の話などは、ABRIのメンバーが集まるバットセミナーやコウモリ会議の時にしています。
BD情報1999以前
Ultra Sound Advice MINI-3
これまで一般にバットディテクターと言えばUltra Sound Advice社製のMINI-2、そして現行機種であるこのMINI-3でしょう。受信周波数帯域は20KHZ〜160KHZで、実際には下限が15KHZのやや上まで入るようです。MINI-2との最大の違いは出力される音量の大きさで、MINI-2でもヘッドフォンならば十分使えましたが、大勢の人に音を聞かす観察会にはMINI-3の方が絶対的に有利です。このことはMINI-3のS/N比が悪いことを浮き立たせましたが、屋内の感度試験ではちゃんとデシケーター保存したMINI-2とあまり差がなかったものの、フィールドで比較すると微弱な超音波を拾うにはやはりMINI-3の方が良いようです。受信帯域の下限より低いコウモリがいる本州では声の低い種のコウモリに今ひとつという感じです。国内での値段は4万円というところです。
ピーターソンBD
北欧のメーカーです。日本円で6万円くらいするのが売れ筋だそうです。まだ日本ではあまり見かけないですね。使い心地はどんなものでしょう?信州のコウモリのページのコウモリフェスティバルの項にある画像に出ているのがこの会社製です。
バットディテクターのキット
近頃コウモリ関係者の中で安価なバットディテクターが入手できないかと話題になっています。とりあえず、アブラコウモリが入感すれば、超音波かくたるもの、という説明がしやすく、コウモリウォッチングも進むのではないかと・・・。
そこで見つけたのがここ。アメリカの通販電子パーツ屋さんのホームページなのですが、日本円で2000〜2500円のキットがありました。これは安い!と思ってリスク承知のトライアルを呼びかけたところ、賛同して下さった方が20人もいました。で、現在それぞれ作っておられると思います。さて、果たして本当に使える物なのか、しばらくお待ち下さい。今のところ製作された方からはアブラコウモリのパルスを受信できたと連絡が来ました。ちょっと季節が遅かったので私もまだ本州のコウモリで試してはいないのですが、どうやらコウモリの超音波を変換できることだけは分かりました。プリント基板で配線なので、半田付けさえできればとても簡単だと思います。

ちなみに、共同購入で20個輸入したところ国内での郵送料を含めて1個あたり3000円強でした(1998年頃)。これを組立てるところから始めて、できたBDを使って夕方さっそくバットウォッチングするといった中高生以上対象の科学教室をやれたら、こうもり観察の普及教育に良いだろうという意見が出ています。来シーズンに向けて、冬の間にキット作成を実際に体験し、準備してみたいという方を再度募りました。1個単位で買うと送料込みで6000円前後になってしまうので、まとめて買って分ける予定です。今度は、キリの良いところで送料込み1個3500円で行きたいと思います。と思ったものの、なにやら円高が気になりますね。
まだまだこのキットの能力は試験中で、単純に安価なBDが入手できるというだけの機会ではなく、むしろ試した方によってだんだん超音波の受信のコツや電子回路での受信ということが分かっていく部分が大きいだろうと思われます。その点では、周波数も最初からちゃんと分かって、品質も安定しているという点ではMINI-3の約3万円はなんと安価なのだろうとも思います(注:当時の文章。2000年時点では約4万円)。
なかなかメドにした20個というのも多いかなと思っていましたが、NIFTYのFBIRDのワイルドライフ会議室(注:当時の文章。現在はFFIELD)や野生動物MLなどで呼びかけてみたところ数が集まりましたので、第二次トライアルの発注をしました。
入手できるまで用意する物は、半田ゴテ(ICを使った回路なので20Wや30Wの弱い物)とハンダくらいなものです。スマートに完成させるのには基本的な工具としてドライバーとラジオペンチ、カッターナイフも必要ですが・・・。また、抵抗のカラーコードが読めるように中学校の技術の教科書を掘り出しておいてください。説明書を読むのにも中学校程度の英語の辞書がいります。
・SK−207の製作と性能試験レポート1
電気電子の技術者ではなくコウモリ生物学者の参加者が多かったためか、実際にキット製作をおこなったが動作しないという連絡がありました。回路をチェックし、ハンダ付けをやり直せばうまく作動するようになることがあったことから、つくづく「ハンダ付けは一種の芸術」と思った次第です。屋内で人工的に発生させた超音波の受信では、MINI-3での受信周波数との比較によって周波数調整つまみの中央頃で25KHZが受信できていることはわかりましたが、上限はわかりませんでした。
そこで、次に向かったのは冬になっても眠らないコウモリが一部いる沖縄県地方です。調整のための工具と受信できた時の録音用にカセットレコーダーを持って、バットディテクター開発の旅に出ました。キットの周波数選択ダイヤル(VR)は8時から16時まで回る内、10時半で20KHZを受信し、13時半頃までヒスノイズが出ました。世の中に低周波数の超音波は満ちているのでまあそれは仕方ないとして、40KHZのコウモリのおしゃべりが14時、15時の角度で50KHZを出しながら飛び回るエコロケーション音を受信できました。
SK-207によるリュウキュウユビナガコウモリのエコロケーション音
とりあえず、これで3種のコウモリの超音波を受信し、ダイヤルによって周波数の違いを観察することもできるということが分かりました。
・SK−207の製作と性能試験レポート2
第一次のトライアラーからの情報が寄せられましたので掲載します
BDにこんな改造(改良?改悪?)を加えました。
・入力端子をスプリング端子からピンプラグに変えました.このほうがカッコイイ?
・出力にヘッドホンプラグを付けました.スピーカーからの回り込みを防ぐために有効、と書いてあります.
・上記改造でヘッドホンを使うと、ボリュームを一番絞っても耳が痛くなるほどの大音量だったので、アンプの入力レベルを少し落としました.
・アンプ部から前段に電源ラインを通して回り込みがあるかもしれないと思い、560Ω(R6)を外してS81350(CMOS5V3端子レギュレータ)を付けたのですが、あまり変わらないみたいです.
・改造説明書に入力の1KΩ(R1)を外すとありましたが、どうも不安定だったので一応100KΩを入れました.
・周波数目盛を入れました.
周波数範囲を実測して見ると、約14KHz〜100KHzです.ただし、高い周波数の方がかなり目盛が混んでいます.ツマミの位置と周波数の関係はだいたいこんなかんじでした.
9時 14,2KHz
10時 15.4KHz
11時 18KHz
12時 21KHz
1時 27KHz
2時 33KHz
3時 55KHz
今後の予定として、
・マイクがシールド線でつながっているだけなので、もう少しかっこよくしたい.
・ところどころビート音が入るのでなんとかしたいが、この回路では無理か?
・SK−207の製作と性能試験レポート3
第二次のトライアラーからの情報が寄せられましたので掲載します
組立後、職場の超音波洗浄機を動作させ、チューニングをとるとうなりが聞こえますので、これで完全に動作していると思います。発振器もあるので、周波数目盛りを振ってみたいと思います。
センサーには細い「付属の錫メッキ銅線」を半田つけして、例のスプリングに挟み込んで使っていますが、アコースティック・フィードバックはどうしてもあるので、イヤホン端子を付けることにします。それから、センサーをマイクの様にケーシングをかぶせて手に持てるようにしてはと思っています。
P.S.メイン以外にもビートが出ますので、これの解決策があれば教えてください。
ニャンコ@神奈川県横須賀市
コウモリのエコロケーション観察
こちらのページでは、上記キット(ICを2個使用)より更に簡単な構造の自作バットディテクターによる実験報告が読めます。ユニバーサル基盤を使用してできるようなので、ある程度電子工作ができる方ならこちらを見て挑戦しても面白いのではないでしょうか。
open21
可聴音に変換する原理がこのページに簡潔に書かれています。
動物の出す音
コウモリの超音波にも触れられています。
超音波センサー
電子パーツ屋さんでセンサーを買ってきました。23KHZ用と40KHZ用があり、それぞれヤマコウモリとアブラコウモリ用として周波数選択回路を省いた簡易バットディテクターのセンサ部に使用できないかと期待しています。
23KHZ用
40KHZ用
日セラ
超音波センサーを製造しているメーカーのホームページです。センサーの原理について読むことができ、製品一覧も用意されています。
BDで受信するコウモリの超音波
さて、超音波を受信した時に、飛んでいるコウモリが何であるかを知るのは簡単なようで実はちょっと難しいものなのです。どんなコウモリがいるのか(正確にはどのコウモリしかいないか)が分かっている場所でならば、比較的簡単ですが、実は日本にはそういう場所は非常に少ないのです。BDさえあれば何コウモリが飛んでいるかがすべてピタリと分かってしまうとは思わない方が良いというのが、現時点での見解です。というわけで、BDを入手された方は、どんどん未解明の日本のコウモリの声を聞きに出かけることをおすすめします。
目安となる既知のコウモリの超音波周波数は信州のこうもりリストの一覧表をご覧下さい(注:当時の文章。現在は公開せず東洋蝙蝠研究所の会員などで再検討しています)。抜けている種が多いのは、それほど超音波をはじめとして生態がまだ分かっていない種も多いということなのです。
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