コウモリについての質問コーナー

コウモリQ&A



昼間からいる ・  コウモリの食べ物
家のコウモリがいなくなった ・  情報が欲しい ・  冬に入ってきた ・  コウモリの飼い方
コウモリを見に行きたい ・  家に住む松本のコウモリ ・  飛べないコウモリをひろった
バットディテクターが欲しい ・  畑にコウモリが糞をする ・  トイレに落ちたコウモリ


Q:アブラコウモリの移動
実は実家の戸袋にアブラコウモリが住み着き、子供を産んだのですが先日 観察をしたあとに一家揃っていなくなってしまいました。
これは住処を発見されたために安全な場所に移動したためと考えてよろしいので しょうか?


A:アブラコウモリの移動
 そんな気がしますが判断しかねます。他に必要な情報として、
○場所がどこであるか?東北と九州ではかなり違います。
○子供を産んだのは(産んだのに気付いたのは)いつか?
○観察したのは出産後(或いは気付いてから)約何日の時点か?
○観察した時刻はいつか?親がそこにいたかどうか。
○観察時には幼獣はどのような状態であったか?
○付近の環境と、アブラコウモリがどの程度いる地域なのか?

 安全な場所に逃げたとすれば、どこだか思いつきますか?別の言い方をすれ ば、逃げる場所がありそうなところなのでしょうか。
 このような点について詳しい状況をもう一度メールで教えて下さい。


Q:コウモリ情報が欲しい
コウモリについて勉強したいのですが、日本野鳥の会のような団体はないですか。


A:コウモリ情報が欲しい
 オンラインで毎日コウモリの話題をやっているところは、Niftyserveの自然観察フォーラム(FFIELD)にあるワイルドライフという電子会議室があります。
 日本国内には「コウモリの会」という団体があります。年会費1000円で誰でも入れます。どんな団体かや入会方法は奈良教育大の「こうもりのページ(ひらがなの方)」に説明ページがあります。最新情報などは会員用のメーリングリストで流れていますのでこれを読んでいれば色々な情報が入手できると思います。海外の団体ならアメリカのBCI、イギリスのBCTなどがあります。
 「コウモリの会」は会費も安く一般に広く普及という意味が強い団体ですが、更に詳しく学びたい、研究をしたい、仕事で調査する、という方には、個人年会費1万円の東洋蝙蝠研究所があります。こちらは非営利活動法人として経済企画庁から公的に認証を受けた団体であり、もちろん誰でも入会できます。 東洋蝙蝠研究所のホームページはこちら。

Q:冬にコウモリが入ってきた
 1月下旬に、会社の工場に季節はずれのコウモリが迷い込みまして、工場内を2時間ほど 飛び回ったあと、飛び疲れて止まっているところを保護しました。昨日は1月にして は気温が高かったため(当方新潟)、目がさめてしまったのか、巣が荒らされたため か、あるいは冬になる前にこの工場に迷い込んで、そのまま冬眠してしまって、何か の拍子に目を覚ましたのかわかりませんが、この寒空に外に逃がすわけにも行かず 困っています。どうすれば良いものでしょうか?もしよろしければ教えて下さい。
 ちなみに今は、小さな紙製の箱に穴をあけ、その工場の暖房のないところにおいて 有ります。


A:冬にコウモリが入ってきた
 冬にも、たまに暖かい日があると目を覚まして外を飛んでいることもあります。町のコウモリは特に巣のような物は作らず、壁の隙間や屋根の陰などの隙間をみつけてねぐらとしていますので、箱に出口が有ればまた目が覚めたときに這い出して好きなところへいくと思います。かえって暖かいと餌のあまり採れないこの時期に体力を消耗してしまったり、隙間の大きな箱だと寒くなりすぎることもあります。狭いところでは自分の体温によってねぐらの温度を一定に調節できたりすることもあるようです。
 もし邪魔でなければ、出てきて逃げていっても問題のないところにそのまま置いておけば良いと思います。人家の部屋の中は逃げる隙間がなさそうですが外と屋根や壁との間は案外通じているものであり、工場や倉庫はコウモリにとっては出入りはほとんど自由にできるところが多いようです。
 数日様子を見て、出ていっていないようであれば、今度はお住まいの都道府県の鳥獣保護を扱っている部署に相談してみて下さい。コウモリは無許可で飼育してはいけないため、あまり長い間手元に置くことを勧められないのです。緊急の保護を越えそうならば各住所地の行政の指示を仰いで下さい。

Q:こうもりの飼い方
こうもりの飼い方について、図鑑等でみてもでていなかったので、助かりました。 子供は、こうもりを放すと言ったら、泣いてしまって困りました。しかし、飛べなく なるのもかわいそうですので、もう少し暖かくなったら、庭にかごを出して逃がして やろうと思います。


A:飼い方が分からない
 本来、飼育に許可が必要な動物のため、私もWebページでは書いていません。 許可の有無や直接担当される地域の鳥獣保護行政での書類上の扱いなどがどうなっているか を知った上で個別にメールでお返事することはあります。おそらく、野生動物に関する執筆 をされる方の多くにそうした配慮があるのだろうと思います。

 子供への説明についてですが、日本の多くの地方のように厳しい冬があり、それを乗り越えるというのは、 生き物にはたいへんなことです。年中国内に住んでいるものには、いくらかの 割合で乗り切れないものがいます。この2月3月という時期に捕まってしまう(=保護される) ものには、そろそろ春だと起き出したり腹が減ってどうしようもなく動き出し たタイミングが合わずに出てきたからこそ捕まり、保護していても死んでしま うものもいます。そうしたものを死んでしまうまで手元で見ているというのも一つの考え方です。 私の考えは、野生の生き物は野生の厳しい条件で死んでしまうものはそれが本 来だ、というものですので、なるべくなら放してあげて欲しいと思っています。 死ぬ姿は例えば昆虫のようにより世の中にたくさんいるもので、または犬や猫のようなペットのように 実際に長い期間世話をしたもので子供に体験させることもできます。実際には 放してすぐ死んでしまうかもしれないにせよ、野生に戻る姿を見た上で、 おそらく夏には家の周りで飛んでいる姿を見ることもあるでしょうから、その 頃に「このうちのどれかは春に放したのかもしれない」という見方をできれば、 手元で死ぬ=飼い殺しにしてしまう姿を見ることとはまた違った効果があるの ではないかという期待もします。

Q:コウモリを見に行く
 実は今週月曜日にペットショップでオオコウモリと書かれたコウモリが 売っていました。エサはフルーツだと書いてあり、実際にバナナを食べてい ました。小学生の子供がすっかり惚れ込んで、ほしがったのです が、いくらなんでも飼えないだろうと思い、1時間くらいみてか ら戻ってきました。が、彼はあきらめず、図鑑等で調べて飼い方 を研究しています。私としては亀やネズミで精一杯なので、飼う のは無理だけれどどこかに見に行こう、と誘っております。
 自宅で飼うのはどのくらい不可能か、お教えいただけたら幸いです。 また、FAQに「コウモリは無許可で 飼ってはいけない」というのを見ましたが、どこで詳しくわかる でしょうか。


A:コウモリを見に行く
 東京近辺の方でしたら、上野動物園の夜行性動物のコーナーで見ることが出 来ますよ。小型のオオコウモリです。エジプトオオコウモリ、またはルーセッ トオオコウモリだと思います。これらオオコウモリ類の食べ物はフルーツで、 フルーツバットと呼ばれています。私はオオコウモリの飼育はしたことがない ので分かりませんが、食虫性でしかも冬眠する小型コウモリよりは餌の入手は 難しくないと思います。  ただし、生き物を売り買いの対象として購入して飼育することの教育的な是 非は別ですし、もし売っている動物が海外から輸入された野生動物であったと すると、たいてい店頭に並んでいるものは輸入しようと捕らえられ、生き残っ た何割かであることが多く、購入希望者がいるほどその裏に最終市場までたど り着くことなく死んだ(人に原因がありますから殺された、と言った方が正確 でしょう)個体が多くいることを意識していただきたいと思います。
 どうしたら確認できるか分かりませんが、ルーセットオオコウモリには人工繁 殖のものもいるとは思います。

 「コウモリは無許可で飼ってはいけない」と書いたのは、日本のコウモリで す。こちらは学術研究のために研究計画、大学など機関の推薦といった書類を 揃えて申請するという手順です。都道府県の鳥獣保護を扱う部署が窓口になっ ています。ペットショップで売買されている輸入物は許可は必要ありません。 国産コウモリの人工繁殖は動物園での研究でおこなわれただけなので、ペット ショップにあるとすれば違法に捕まえられたものと考えて良いでしょう。

松本のイエコウモリについて
−−−−−−−−−−−−−−−−−
本日の新聞に「自宅のこうもりの退治方法を教えて欲しい」との松本市内 の方の投書が載っていました.退治方法があるのでしょうか?
松本のどの辺りなのかちょっと興味がありました.また,家の中を飛び回るそうです.
行ってみたくなりました.
−−−−−−−−−−−−−−−−−
 家に住むアブラコウモリは鉄筋でも木造でもどんな家にも住んでいます。住んでい て当たり前なのですが、気付かない場合が多いので、たまたま見つけると大騒ぎに なったりします。そうした相談の背景はほとんどそんなところです。とりわけ住み易 いのは瓦屋根の隙間がいっぱいあり、壁にもすきまだらけの木造の家です。根本的解 決法は高気密住宅への建て替えです。高気密住宅なのにコウモリが入ってくるなら ば、それは欠陥住宅であるかどうかの目安です。
 日本のコウモリには、人畜共通伝染病は知られていません。むしろ、家の周囲を飛 んでいる小さな蚊や蛾などの虫を食べてくれているのがその生活の特徴です。つま り、昼のツバメと同じことを夜にしているわけです。蚊に刺されるのが嫌いな方には 自宅にコウモリに住んでもらうことで殺虫剤を使わずに蚊を減らす健康的な暮らしが できるかもしれません。そのため、コウモリに住んでもらう家造りというのもまた一 つの有用なテーマなのです。ちなみに、アブラコウモリが一晩に食べる虫の量は蚊に 換算して500匹分に相当します。

>松本のどの辺りなのかちょっと興味がありました.
>また,家の中を飛び回るそうです.

 松本市内で家に住むコウモリが住んでいないのは大和合以東の入山辺〜三城くらい でしょう。稲倉でも未確認ですが洞まではいます。内田でも飛んでおり、美鈴湖か古 屋敷が最も標高の高い分布域です。

 いま、今年生まれの子供達がようやく飛べるようになってワクワクしながら飛んで います。また、これからの秋がコウモリ達の恋のシーズンですので、来年住むのに良 い場所を探しているんじゃないかと思っています。それほど8〜9月は家の中に入って きたという相談が多い季節です。日が長くて夜を楽しむ機会の多い季節であり、窓を 開けている家も多い季節ですからね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−
さっそく詳しいお話ありがとうございました.
私なら家にこうもりの巣があったらかなりうれしい!
−−−−−−−−−−−−−−−−−
>私なら家にこうもりの巣があったらかなりうれしい!

 家の中に糞を落とされると掃除がたいへんなのも事実です。家の周りの蚊を食べて くれるのは嬉しいが、中に住んで欲しくない人のためにはコウモリ用巣箱「バット ボックス」という提案もあります。アメリカのリンゴ農家には、農場にコウモリの住 むためのバットボックスをとりつけた棒を何本も立て、虫を食べてもらうことで農薬 使用量を減らし、コウモリの落とす糞=虫を原料とした有機物「バットグアノ」を肥 料にすることで、一挙両得となっている例もあるようです。信州のリンゴ畑は毎冬野 鳥の大量死のメッカになっていますし、このような輸入リンゴは歓迎したいものだと 思っています。

バットボックスとバットハウスのページもご用意して有ります。ご参考まで。
−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ところで、どんな環境なのかもよく見てないまま「コウモリが家の中に入ってきた、どうすればよいか?」という相談があるのですが、コウモリが入ってこないような日本の家なんてのは非常に少ないと思います。対策は個別の状況を見ないと難しいので、少なくとも次の項目くらいは答えられるようにしておいて下さい。また、特に問題が起きていなくとも、普段からどんな建物にコウモリが住んでいるか知りたいと思っています。アンケートとしてご協力下さい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−
コウモリ相談問診票

 コウモリが家に住み着いたがどうしたら良いか?という質問が多数寄せられていま すが、実はコウモリはいろいろな所に住んでいます。それが何なのか、どうして住ん でいるかを知らなくては、なんとも手の打ちようがありません。アンケートにご協力 お願いします。

所在地:_____県_____市町村_____
環境:大都市・中小都市・ベッドタウン・郊外の集落・山村・離島・(町の規模__ _万人)
建物の構造:鉄筋高層・鉄骨・木造瓦屋根・木造スレートぶき・茅葺き
天井裏に人は:入れる・入れない
壁の構造:二重・土壁・板張り
コウモリが入れる隙間はあると思うか:ある・ない
築後経過:〜5年・5〜10年・10〜20年・20〜50年・50年以上
家の周囲:森林・川の近く・田畑・住宅密集地・その他(   )


Q:飛べないコウモリを拾った
 コウモリの赤ちゃん?を拾いました。どうやって飼ったらいいのでしょうか。

A:飛べないコウモリを拾った
★野生動物は勝手に飼ってはいけないものなので、すぐに行政に届け出て指示を仰いで下さい。たいてい傷病鳥獣保護施設への搬入を勧められると思います。
★飼育の許可権限は我々にはないので、どうしろとは言えないのです。飼育方法を教えることで「コウモリの会の人が飼い方を教えてくれた」=「飼育して良いと言ってくれた」と誤解されると多くの人に迷惑がかかる恐れがあるのでWebでは書けません。しかし事務官ばかりで実際のケアができない行政経由の依頼なら相談に乗ることはできます。連絡が付くまでとりあえずミルクをやることくらいは良いでしょう。
★安易に捕まえて手で持っていたりする人もいますが、今までコウモリとの人畜共通伝染病は日本では知られていないものの、野生のものには未発見なだけであって何があるかわかりません。捕まえて噛まれてどうなっても責任は負えないですよ。これは野生動物ならコウモリに限らずなんでもそうです。ただ、家に住むコウモリは例数が非常に多いにも関わらず病気を移された例がないので、ほぼ安全と言って良いかも知れません。それでも念には念を入れた方が良いと思います。
死体の場合はすべてコウモリ研究所に送ることにしています。生きているものについては、許可を受けてから研究所併設の飼育室でのリハビリに送ります。


Q:バットディテクターが欲しい
 こうもりの観察にはバットディテクターがないと難しいようですが、どこで売っているのですか?

A:バットディテクターが欲しい
 この質問は結構多いのですが、国内で作っているところがないので(自作のものを紹介したページはあります、商品として安定品質で実用に耐えるのが確認されたものはまだない)、輸入に頼らざるを得ません。それでこれまでなかなか買えなかったのですが、コウモリの会の中からコウモリ調査や研究などの現場に出て活動をしている人で作った東洋蝙蝠研究所が輸入販売を始めました。いろいろ実際に使ってみて良い物を選んでおすすめしています。ラインナップや在庫状況などはメールでお問い合せ下さい。

Q:畑にコウモリが糞をする
 豊科町に住んでいますが、畑にコウモリが糞を落としていくので野菜の衛生が気になります。

A:畑に糞をする
 時々コウモリの糞が車にかかるという話を聞きますが、ねぐらの真下ならともかく、そんなに多量に飛びながら落としていく例を実際に見たことがないし、行ってみると大抵は鳥の糞の間違いだったりすることが多くあります。飛んでるから全部コウモリというわけでもないんですね。また、最近の調査ではスズメガの仲間の蛾の排泄物だったり、コウモリはコウモリでもコウモリガという蛾が原因だということが分かってきました。
 さて、コウモリの糞は食べた昆虫を消化した物で、まったくの有機的な物質です。畑に落とされるのはむしろ肥料が増えたと思えば良く、たとえサラダにするようなものだったとしても、気になるなら洗ってから食べれば良いと思います。(当然今よりコウモリも多かったはずの)数十年前までは畑の物を洗わずシャツで拭う程度で食べるのも珍しくなかったのでは?コウモリの糞のようにすぐ土に帰るものよりも、豊科ならもっと真面目に考えるべきものがあります。三郷や堀金村で埋められてるのが見つかった産廃の不法投棄など、黒沢のように伏流水になった水脈に乗って汚染物質が出てくるのが豊科あたりの湧水です。しかも数年から何十年と時間差があるので、いつ出てくるかこっちの将来を心配した方が良いでしょう。また、大口沢の処分場計画も道路崩落危険で光城山へ行く道が通行止めとなっていたような場所です。そうした化学物質で汚染されるおそれの方が、豊科名産の玉葱にとっては深刻な問題になると思いますよ。

トイレに落ちたコウモリ

 (今朝)深夜2時ごろ、トイレに行きたくなったので目が覚め便所に行ったところ、便器の中で黒い物体が動いているではありませんか。おそるおそる中をのぞいてみると、なんとコウモリが溺れていました・・。大きさは羽を広げても15cmほどしかないくらいの小さなものでしたが、 こ・・こんなことがいったいあるのでしょうか。ちなみに早く用を足したかったので、ゴム手袋の上にビニール袋をかぶせ、こわごわ中に手を突っ込んだところ、コウモリにしがみつかれました。 よっぽど苦しかったんでしょう。しがみついたまま離れず、そのままベランダまで行き、手を振り払うと飛んで行きました。

 トイレのドアは、ほとんど閉まっている状態でしたので、考えられる侵入経路はトイレの窓だと思われます。上部だけが開くのですが、約10cmほどしかありません。壁はコンクリートにペンキで色を塗っただけで、天井はベニヤ板のようなものにペンキが塗ってあります。滑りやすい?といえば滑りやすいかもしれませんが、まさか便器にはまるとは・・(-_-;)  何となくコウモリといえば、吸血・・というイメージがあったので、(マンガの見すぎかな?) 水を飲むのが好きと聞いてとても驚きました。手を差し伸べた瞬間必死になってしがみついてきたので、かなり苦しかったんでしょうね。いつか恩返しされるかも・・(笑)


Q:コウモリの食べ物
個人的にコウモリが食べる物を教えて!(赤ちゃん)


A:コウモリの食べ物
 赤ちゃんコウモリの食べる物はコウモリ母乳です。


Q:コウモリが昼間からいる(02年3月)


A:コウモリが昼間からいる

信州のコウモリに戻る