コキクガシラコウモリ 東洋蝙蝠研究所

信州のコキクガシラコウモリ(Rhinolophus cornutus


分布 : 東信 ・ 北信 ・ 中信 ・南信

 コキクガシラコウモリは、信州の洞穴棲のコウモリとしては比較的 一般的な種類です。体は小さくとても小回りが利く飛び方をします。 バットディテクターで音を聞くと、同じ周波数で音質を変化させる CF型のコウモリであることがわかります。約105KHZでピポ パポポポポ・・・という音を聞くことができます。廃トンネル跡な どの人工洞でもよく見ることがあります。
 天井の壁の間の隅に潜り込むタイプのとまり方ではなく、天井の 真ん中にぶら下がって、超音波を発しながら器用に身体を回転させ ます。



 観察者の動きに敏感で、近くに人が立っているだけで休息をやめて 飛んでいってしまうことが多くあります。また、このコウモリは弱い赤い光や 人の目には見えない赤外線も、もしかしたら分かるのかと思えるほどです。 それはコキクガシラコウモリにしてみればひと休みを妨げられて追い出されたということです。 観察しているだけで、別に獲って食おうというわけではないにしても、彼らにしてみればそこにいるだけの人間が脅威であるとすると、観察の方法や頻度によっては やがていなくなってしまうかもしれません。自然とのつきあいには、人間の側ですべき配慮が 必要なことが多いということですね。




ヤエヤマコキクガシラコウモリ(参考)
 近縁種として沖縄県八重山諸島にはヤエヤマコキクガシラコウモリが 分布しています。キクガシラコウモリ科なのでCF型の超音波を発し ますが、周波数がやや低く92〜93KHZで最もよく聞こえます。
<識別>
 信州では絶対見ることがないと思いますので間違えないでしょう。