最近なんとなく、物語が生み出される背景とかが
おぼろげながらにつかめてきました。つまり原動力になっているのは
『生きていく過程において、思いどおりにいかないこと』
なんだろうなぁって、気がしてます。
もちろん違った視点から、同じことを言うならばそれは
『信じている夢、期待そして理想』
ともいえるわけですが。
で、ちょっち思いつくままに書いてみました。
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『雨上がりの告白(1)』
雨の日は、嫌い。
大好きだった、あの人のことを思い出すから。
私がまだ高校生だった頃、大好きだった先輩に告白したことがあるの。
私は女子の軟式テニス部で、先輩は硬式テニス部
いつも先輩の背中をみてた。
先輩は誰にでも優しくて、合同練習のときに足をつってしまった私を助けてくれた。
偶然下校の道で出会ったときに
「駅まで一緒に歩こうか?」
なんて誘ってくれて、私がどれほど舞い上がってしまったことか。
それからというもの
私の毎日は、あなたのことで頭がいっぱいになってしまったの。
そしてある雨の日
偶然を装って、出あった駅のホームで
私は『告白』したの。
それなのに先輩は、こう言ったの。
「電車がくるから、先に行くね」
ありったけの私の勇気は、準急電車にはねられた。
そう。そのていどのことだったの。
傘もささずに、大声で歌いながら帰ったわ。
♪あなたが笑いかけてくれるから
わたしはちょっと勘違い
でも、そこから芽吹いた気持ちはホントなの
あなたの笑顔を思い出してドキドキ
まくらをだきしめ、ごろごろ キュッ
伝えたいのこの気持ち
勇気を出してまちぶせ
そんな私の切ない想いは
あの人に届くこともなく、準急電車にはねられた
粉々になった欠片たちは
踏切の水溜りの中
ほら光ってる
ほら笑ってる
それは、さっきまでの私。まだ夢の中
口につたう雨は少し、しょっぱかった。
(つづくかなぁ)
注)このページは999について語るページですが。時々、というか…たいてい路線変更があるのです。
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