大銀醸 「星の寒梅」
 GALAXY EXPRESS 999
 
 
     
『雨上がりの告白(1)』
 

 


 
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最近なんとなく、物語が生み出される背景とかが

おぼろげながらにつかめてきました。つまり原動力になっているのは

『生きていく過程において、思いどおりにいかないこと』

なんだろうなぁって、気がしてます。

もちろん違った視点から、同じことを言うならばそれは

『信じている夢、期待そして理想』

ともいえるわけですが。


で、ちょっち思いつくままに書いてみました。



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『雨上がりの告白(1)』


雨の日は、嫌い。

大好きだった、あの人のことを思い出すから。

私がまだ高校生だった頃、大好きだった先輩に告白したことがあるの。

私は女子の軟式テニス部で、先輩は硬式テニス部


いつも先輩の背中をみてた。


先輩は誰にでも優しくて、合同練習のときに足をつってしまった私を助けてくれた。

偶然下校の道で出会ったときに

「駅まで一緒に歩こうか?」

なんて誘ってくれて、私がどれほど舞い上がってしまったことか。


それからというもの

私の毎日は、あなたのことで頭がいっぱいになってしまったの。


そしてある雨の日

偶然を装って、出あった駅のホームで

私は『告白』したの。


それなのに先輩は、こう言ったの。


「電車がくるから、先に行くね」


ありったけの私の勇気は、準急電車にはねられた。

そう。そのていどのことだったの。




傘もささずに、大声で歌いながら帰ったわ。




♪あなたが笑いかけてくれるから

 わたしはちょっと勘違い

 でも、そこから芽吹いた気持ちはホントなの 

 あなたの笑顔を思い出してドキドキ

 まくらをだきしめ、ごろごろ キュッ

 伝えたいのこの気持ち

 勇気を出してまちぶせ 

 そんな私の切ない想いは

 あの人に届くこともなく、準急電車にはねられた

 粉々になった欠片たちは

 踏切の水溜りの中

 ほら光ってる

 ほら笑ってる

 それは、さっきまでの私。まだ夢の中




口につたう雨は少し、しょっぱかった。




(つづくかなぁ)




注)このページは999について語るページですが。時々、というか…たいてい路線変更があるのです。




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