大銀醸 「星の寒梅」
 GALAXY EXPRESS 999

 
 
     
「ラーメン屋?あほくさ」
 

 


 
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今日は雪

傘にも、カバンにも、コートにも降り注ぐ雪

靴の裏にいじわるく貼りついて、僕を困らせる雪


こんな日には、あったかいラーメンが無性に食べたくなるものです


場末の小さな店の、のれんをくぐり

傘についた雪を、ばさばさっとおとす

さて、なにを注文しようか?



そんな時、店の奥から聞こえてきた親子喧嘩の声

娘はちょうど反抗期なのだろうか

父親はだまって自分の夢を、胸にしまいこむ

僕はただの傍観者。通りすがりの旅人に

できることなど何もない


ただ祈るだけ



娘が出て行ったガラス戸のむこうは、相変わらずの吹雪

注文したラーメンをすすりながら

その温かさの中に

信念を持つ者の力強さを感じている



宇宙の果てのこの瞬間でさえ

無限の未来につながっているのだ

いくつもの星が巡る頃

彼女には気づく時が来るかもしれない



あたりまえの日常の中に

ほんとうの幸せが埋もれていたことを



起草:『アンドロメダの雪女』より



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