今日は雪
傘にも、カバンにも、コートにも降り注ぐ雪
靴の裏にいじわるく貼りついて、僕を困らせる雪
こんな日には、あったかいラーメンが無性に食べたくなるものです
場末の小さな店の、のれんをくぐり
傘についた雪を、ばさばさっとおとす
さて、なにを注文しようか?
そんな時、店の奥から聞こえてきた親子喧嘩の声
娘はちょうど反抗期なのだろうか
父親はだまって自分の夢を、胸にしまいこむ
僕はただの傍観者。通りすがりの旅人に
できることなど何もない
ただ祈るだけ
娘が出て行ったガラス戸のむこうは、相変わらずの吹雪
注文したラーメンをすすりながら
その温かさの中に
信念を持つ者の力強さを感じている
宇宙の果てのこの瞬間でさえ
無限の未来につながっているのだ
いくつもの星が巡る頃
彼女には気づく時が来るかもしれない
あたりまえの日常の中に
ほんとうの幸せが埋もれていたことを
起草:『アンドロメダの雪女』より
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