「あったかいなぁ」
なんとなく「ほんわか」したイラストを描きたくなりました。
冷たい風、かじかむ指先、遠い空
この冬は、なんだか・・・懐かしいです。
きっと子供の頃に、似たような気持ちでいたことがあるのでしょう。
北風に吹かれて、駅のホームでふるえながら
ポケットの中で「ぐー・ぱー・ぐー・ぱー」って
指先を暖めながら電車を待っている
電車に乗っても
すぐには車内の空気が染込んではこない。
自分の周りにまとわりついた冷気を、振り払いたいけれど
吊り革につかまって、じっと耐えている。
5分もすると、やっと震えがおさまってくる。
狭まっていた視界がだんだん開けてくる。
こわばっていた肩のあたりが、楽になってくるのがわかる。
やがて電車は自宅の最寄り駅に到着する。
また、冷気の中に突入!
なんで駅前の信号は、自分が降りるといつも「赤」なんだろう?
ここで僕の忍耐力が試される。
この交差点は車はほとんど通らないから、信号無視なんてしても、きっと大丈夫。
でも
待つ
違う向きの青信号が点滅すると、カウントダウンが始まる。
あと24秒で渡れるから・・・
横断歩道を渡ってからは
身体の芯まで、冷え切りながら歩き続ける。
耳の先は、冷蔵庫のなかのチーズみたいに冷え切って
僕はただ足元のアスファルト見ながら歩き続ける。
マンションの階段を上がりきって
ゾクゾクする指先で、氷のような鍵をとりだして
自宅の玄関を開けたとき
心底ほっとするんです
洗面所で手を洗うと、水道水があたたかいんです
こわばった頬を上下にごしごしとしながら
ふえ〜とか、んふ〜とか
不思議な声が、知らず漏れてくる、この瞬間が好きです
なんというか、そんな雰囲気を感じてもらえたらいいなぁ
と思いながら、今回のイラを描いてみたのでした。
Exit
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