大銀醸 「星の寒梅」
 GALAXY EXPRESS 999
 
 
     
「朝の港でお散歩しようか?」
 

 
 
 
 
朝のゆったりした風にさそわれて、外を歩いてみれば

そこには早起きのカモメと
目覚めようとする朝もやと
夜更かしの星空が

ないまぜになって、ぐるぐると輪を描いている。


そんな混沌とした世界のなかを、ふらりふらりと舞うように
あてもなく彷徨っていると
心が不思議に澄んできて

100年先のことだって、わかるような気がしてくる。


難しいことを考える必要がないなら
僕らはもっと幸せで、やさしく生きることができるような
そんな気がしてくる。


目先のことにとらわれて
無駄なことに一所懸命になってないか?
自分

小さな輪の中でぐるぐると回っている?
そんなことはないかな
大丈夫?


銀河の渦はゆったりと回っていて、そして果てしない。

100年先までゆったりと続く渦の中を
逆らうことなく、流されることなく

しっかりとした意思を持って
微かであっても、確かな帆を張って
進んでいくような、そんな生き方をしてみたい


朝のゆったりした風は
そんな無作為な希望を、静かに運んできてくれる。


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朝日のおだやかな、港にて




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