大銀醸 「星の寒梅」
GALAXY EXPRESS 999
そこには、はるか昔、鉄郎が「母」と呼んでいた人が倒れていた。
「オ…俺ガ機械伯爵ダッタノカ…」
鉄郎の銀色の脳細胞は、驚愕に震えた。
頬に熱い視線を感じる。幼い頃の鉄郎が、機械の体になった鉄郎に浴びせている眼差しに違いない。
機械伯爵へと変貌した鉄郎は思った。
「幼き頃の鉄郎よ、そんなに恨んだ目で俺を見るなよ…。俺は、たった今、おまえとメーテルが出会うきっかけを作ってやったんだぜ。感謝しろよ…。」
雪はどこまでも深く、吹きすさぶ風はまだ止みそうにもなかった。物語は、今始まったのだ。
<おわり>
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