戻る Dal studio                           next
English Here
【アトリエか ら】11/12/2005

ウィーンの壁画



ウィーンW氏邸で制作中の2番目の壁画「音楽の贈り物」。一昨日少しだけ制作。


【アトリエから】25/01/2006
サリエラ発見!



イタリアの夕刊紙CORRIERE DELLA SERAの1月21日のwebページにウィーン発
のこんな記事が載りました。
L'opera era stata rubata nel maggio 2003 dal Kunsthistorisches Museum
Ritrovato un pezzo della saliera di Cellini
La polizia di Vienna ha recuperato un tridente, la speranza è che l'opera
non sia stata danneggiata. Ora c'è anche un identikit

VIENNA - È stato ritrovato un pezzo della preziosa
saliera di Benvenuto Cellini, rubata nel maggio 2003 dal Kunsthistorisches
Museum di Vienna. Lo ha riferito la polizia austriaca, riferendo che è
stato ritrovato un tridente che decorava la scultura. Il pezzo era mobile e
pertanto l'opera d'arte potrebbe non essere stata danneggiata. Gli
inquirenti sono riusciti a costruire l'identikit di un uomo che potrebbe
«verosimilmente dire dove si trova la scultura». Il furto dal prestigioso
museo austriaco aveva creato grande attenzione internazionale. La
piccola scultura in oro di Cellini è alta 26 centimetri e riproduce due
figure, una Venere per il pepe e un Nettuno per il sale.
20 gennaio 2006

 翻訳する代わりにYOMIUKI ONLINEの同趣旨の記事をコピーしようと思ったの
ですが無断転載、複製禁止ということでかわりにURLをのせておきます。
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20060122i513.htm※1
(※1注:現在リンクは切れています)

 記事を要約、補追すると
「2003年5月にウィーン美術史美術館から盗まれた16世紀イタリアの彫刻家
ベンヴェヌート・チェリーニの『サリエラ』=saliera d'oro di Francesco I(フ
ランチェスコ1世の黄金の塩入れ=が、2年8か月ぶりに発見された。保存状態は良
好。警察は身代金連絡に使われた携帯電話を突き止め、電話販売店の監視カメラの
男の映像を公開。自首した男の供述に基づき北オーストリアの森の地中からサリエ
ラの入った箱を掘り出した…」というもの。

 盗まれた当時の記事
http://www.corriere.it/Primo_Piano/Cronache/2003/05_Maggio/11/※2
(※2注:こちらも現在リンクは切れています)

によると推定価値5000万ユーロ(ほぼ70億円)で「彫刻のモナリザ」盗難事件と
して話題になりました。

 2003年3月31日、僕は初めて訪れたウィーン美術史美術館の16世紀イタリア絵
画の部屋で、偶然、このサリエラに出会いました。
なぜ「偶然」なのかというと、
そこはサリエラが本来あるべき部屋ではなかったからです。
階下の彫刻と宝飾品のコレクションの部屋に展示してある筈でした。
しかしそちらはあいにく修復工事中。
出会えぬものと諦めていたサリエラは、その部屋にポツンと展示されていたのです。

 ラフェエッロやフラ・バルトロメオらに囲まれた部屋の中央、大きな台の上のガ
ラスケースの中で、サリエラは美しくも怪しく黄金色に輝いていました。
 両手で一抱えほど。写真で想像していたよりも小振りで繊細。塩入れとしたらも
ちろん巨大だけど王様の居室に置かれると可愛らしく見えたでしょう。

 部屋には監視員の姿はありません。急ごしらえの台にも水槽の様なガラスケース
にも盗難防止の電子装置は取り付けられていないようです。ガラスに額がふれても
何の変化も起こりませんでしたから。
 それから一ヶ月と少し後、5月11日の夜、忽然と姿を消すのです。

 ベンヴェヌート・チェリーニにはいろいろ思い入れがあります。
 96年には「ペルセオ、空を飛ぶ」事件もありました。
 「ペルセオ」というのはペルセウスのことで、ウッフィツィ美術館には、メイコ
の「イタリア旅のおしゃれノート」でも紹介しているピエロ・ディ・コジモの「ア
ンドロメダを救うペルセオ」という可愛らしい小品もあります。羽の生えた靴を履
き、空を飛んでアンドロメダを救う場面です。
 しかしその年、空を飛んだのはチェリーニ作のブロンズ彫刻のペルセオです。こ
の彫刻ではペルセオはメドゥーサの首を高々と掲げています。顔を背けているのは
見つめられると石にされてしまうから。



 チェリーニはとても面白い「自伝」も書いています。このペルセオはよほどの自
信作らしく、自伝には苦心した鋳造の様子や、弟子の手違いからシニョリーア広場
のランツィのロッジァの、つまり今も置かれているその場所に、固定されてしまっ
たいきさつ等も書かれています。

 とても寒かったその年の暮れ、400年以上もそこに固定され動かない筈のペルセ
オが、その日、本当に宙を舞うというので朝から多くの見物人がペルセオをとり囲
みました。要は修復のため〈特製した奇妙な形のクレーンで吊り上げ、ウッフィ
ツィ美術館の狭い入り口に微妙な角度で差し入れる〉というだけのことだったので
すが。
 主役はもちろんクレーンを操作する技師。マエストロと呼ばれるに相応しい面構
え。芝居がかった彼の一挙手一投足に満場の目が惹きつけられます。盤石のはずの
クレーンの設計に思わぬ計算違い、これは無理かと皆がため息をついた時、超絶的
なテクニックが繰り出されます。斜めにひねりも加えて数センチの間隙を生み出し、
最後は一気に狭い入り口を潜り抜け美術館の構内に吸い込まれました。
予定の時刻は大幅に越えていましたが寒風の中の待ちぼうけに充分見合う、素晴ら
しいスペクタクルでした。

 話を2003年の春に戻すと、その年、僕はウィーンの個人の邸宅に壁画の注文を受
けていました。そこでこの「サリエラ」を壁画の中に描き入れたのです。お嬢さん
のためにウサギが盗み出したというストーリーにして。※3
その部分です。



ウィーンの美術史美術館のwebサイトのトップページhttp://www.khm.at/には大
きく
"Saliera" wieder im Kunsthistorischen Museum
"Saliera" is back home
の赤文字と発見されたサリエラを確認している様子(冒頭の写真)が掲載されていま
す。
すごく嬉しそうです。

※3ウィーンの壁画「夏への扉」のページ


【アトリエから】30/03/2006
ドンナフガータの娘  

ドンナフガータの娘



Ritratto della ragazza di Donnafugata
33×24cm  テンペラ技法  2006年制作
(画像をクリックすると大きなサイズのページにジャンプします)

この小さな肖像画には特定のモデルは存在しません。
ドンナフガータは、ルキーノ・ヴィスコンティの「山猫」(原作はジョゼッペ・
トッマージ・ディ・ランペデゥーサ)の舞台です。この絵の女性は映画のクラウ
ディア・カルディナーレにはあまり似ていませんが、美しく聡明で深い熱情を秘め
た女性を描いたつもり。
ドンナフガータはまた、シチリアの名門ラロー家のつくる優秀なワインの名前とし
てご存知の方も多いと思います。当主ジャコモの娘、ジョゼ・ラローとヴィンチェ
ンツォ・ファヴァーラの夫妻はマルサラ・ジャズ・フェスティバルのホスト・ファ
ミリーでもあります。
ドンナフガータのワインとジャズについては
http://www.donnafugata.it/から OTHER LANGUAGESのページ、Download
Folder 日の丸ボタンのPDF fileをダウンロードしてみてください。
この小品は銀座のギャラリー セイコウドウ「写実画壇小品展」に出品予定です。
後期日程 2006年4月3日〜4月8日 am11:00-pm6:30
ギャラリー セイコウドウは銀座1-8-21清光堂ビル5階 tel.03-3561-6984 
銀座通り(中央通り)の京橋寄り、つばめグリルの2軒先です。
この時期はフィレンツェに帰っていますので会場には居ませんがご高覧頂けたら幸
いです。


【アトリエから】06/06/2006
芸術って?  
日本からの悲しいニュース
イタリアで何を学んだの?
そんなに無理して絵を描かなくても良いんだよ
芸術は職業ではないのだから



【アトリエから】17/06/2006
スーギ氏のホームページ
W画伯による盗作事件で日本でもすっかり有名になったアルベルト・スーギ氏の
ホームページを見ました。
今回の事件が起こるまでスーギ氏の存在を知らず、作品も知らず、報道される作品
写真だけで判断して「でもスギ氏の作品、惚れ込んでリメイクしたくなる程のもの
とも思えません。どちらかと言えばたいして面白くない平凡な画家です。全く理解
に苦しみます」と友人のblogに書き込んでしまった事を後悔しています。
スーギ氏は「たいして面白くない平凡な画家」などではなく、個性溢れる才能豊か
な素晴らしい画家でした。猛省。
そしてW画伯がスーギ氏に抱いた憧れの気持ち、自分を文字通り重ね合わせてしま
いたくなった気持ちも、少しだけ理解できました。
アルベルト・スーギ氏のホームページ
http://www.albertosughi.com/default.asp
exhibitionsからIMAGESを選ぶとたくさんの作品が見れます。
カタカナの「アルベルト・スギ」の上のTV画面をクリックすると今回の事件につい
てのページ。
事件を報道したBBCNEWS
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/5049840.stm
などへのリンクも。

戻る Dal studio                           next