英国人は古くからの伝統を大切にするということが身をもって体験できる。それがマナーハウスです。
緑豊かな田園の中に、美しい庭園に囲まれて佇むマナーハウスは、まるで夢の世界へ誘うような優雅な姿で訪れる人を魅了します。
領主の館を意味するマナーハウスは、100年はいうに及ばす、200年、300年からの歴史を刻む例も珍しくありません。この領主の館を壊さずに、巧みに改修してホテルとして利用する例は、英国には数多くあります。
かつてこの館の主人が愛し、眺めたであろう周囲の田園風景、庭園、由緒ある建築、インテリア、そして調度品などがいかに大切にされ、いかに保たれているかに感動するはずです。
ここで過ごす時間もまた、格別です。たとえば夕食は、まずラウンジなり書斎なりで食前酒をいただくことから始まります。ここでメニューを見てウェイターに料理を注文します。そしてウェイターが食事の用意ができた旨を告げに来るまで食前酒を楽しみます。ダイニングルームでは、静かにゆっくりと食事を愉しむのが伝統のマナーです。食事がすんだら、食後のコーヒータイムはラウンジなどに席を移して、ゆっくりと歓談します。
このように適度の緊張感を愉しみながら過ごしていると、まさに領主の館に滞在しているという実感が湧いてくるものです。
マナーハウスは単に宿泊するための宿ではなく、長い間に培われた伝統を味わう宿です。そこには特別な時間が流れ、日本では経験できないような贅沢感が味わえます。
B&B(BED&BREAKFAST)は英国へ旅するならぜひ体験したい宿。一般家庭の空き部屋を旅行者に提供するもので英国流の民宿にあたります。
各地の観光局が設けた基準を満たしているので、安心して泊まれます。隅々まで神経の行き届いたサービスとオーナー家族との触れあいが、日本人旅行者の間でも人気を呼んでいます。
食事は基本的に朝食のみですが、ロンドンなど都市のB&Bでは、コンチネンタルの朝食が増えていますが、地方のB&Bでは、「Full
English Breakfast」と呼ばれる伝統的なボリュームのある朝食が用意されます。
オーナー一家は親切で、旅に関することについても快く相談にのってくれ、英国の一般家庭に招かれているような心地よさを味わえます。そして、ホテルでは経験できない英国庶民の飾らない暮らしぶりに触れるのも、B&Bならではの魅力です。通常このB&Bの規模を大きくした宿をゲストハウスと呼びます。