ボーダーガーデン


イギリスでよく見かける庭園様式のひとつに、草花や樹木を巧みに配した帯状の植栽がある。

四季の変化をデザインする周到なプランと、そこから生み出される自然な雰囲気。

ボーダーガーデンには庭づくりの知恵と、移りゆく季節に捧げる英国人の愛情が込められている。

boder garden1 レンガを敷いた園路の両側に作られた典型的なボーダーガーデン。
春から秋にかけて、色々な花を楽しむことができる。

垣根の位置をずらし、訪れる人が歩を進めると徐々に花が見えてくるような配慮も施されている。
border garden2 黄色いバラ、赤紫のグラジオラス、ピンクのハナアオイなど、イギリスの夏の雰囲気をよく伝える庭。

手前に見える紫のビオラは、春から夏まで絶え間なく花を咲かせる。

背景の落葉樹にも配慮が見られ、夏には黄金アカシア、秋にはヤマボウシが美しく色づく様子を楽しむことができる。
border garden3 オレンジ色のアキレアと、紫のロシアンセージが、風化して苔のついた石壁と同化しているような味わいを見せる。

色彩と質感を意識し、柔らかい印象の花を用いずに、男性的な雰囲気を生み出したボーダーガーデン
border garden4 赤、オレンジ、黄色の花は、イギリスのサマーガーデンの典型的な組み合わせ。

ダリア、クロコスミア、マリーゴールド、ルドベキアに加え、赤紫のスモークツリーが深みを出している。

ボーダーガーデンは壁や生け垣に沿った細長い帯状の庭で、草丈の高い植物を後ろに植え、前にいくつにつれ草丈の低い植物を植えて自然な立体感を出すのが基本のスタイルです。

そして、英国の田園に広がる美しい自然を生かし、限られたスペースを、豊かな表情の溢れる庭にすることがポイント。

英国のガーデナー達は、長い年月をかけて、その手法を洗練させてきました。とりわけ重要なのは、ひとつひとつの花が持つ本来の美しい姿を最大限に引き出しながら、しかも周囲の花を引き立てること。

英国のガーデナーは四季折々の、野にある花々を楽しむだけでなく、冷静に観察することも忘れませんでした。それによって得た知識や微妙な自然の表情をもとに、デザインを考え、花を選んだのです。

ボーダーガーデンにはそのような花の知識、繊細なセンスとテクニック、そして細やかな手入れが必要です。

完成されたボーダーガーデンは季節ごとに、また時間によっても刻々と美しく変化し、生き生きと自然の風情を再現します。

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